神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

KeyBow

文字の大きさ
3 / 111
第一章 召喚編

第2話  風呂

しおりを挟む
 周りは騒然となっていたが、一番高いところに座っていた者が徐に話し始めた。

「勇者様方、この度は召喚に応じて頂ありがとうございます。本来であれば今伝えるべき事が多々あり、勇者様方も質問が有るとは思いますが、遺憾ですが召喚時に事故が起こったようで皆様濡れてしまっております。まずはお着替えをして頂き、濡れた体を乾かしてからではどうでしょうか?」

 皆唖然としており、三郎もパニックになっていた。自分が火傷をし、その状態で宿の部屋から海に飛び込み溺れていたと思っていたが、次に気が付いたらこの場にいたからだ。しかも不思議な治療をされていた。治る筈のない火傷が治っていき、その様を見て放心状態であったが、確かに他の二人も濡れており、啞然としている状態で思考が追いついていなかったが、三者三様で頷いた。

 三郎もまたブツブツ言っていた。

「僕はやっぱり死んだんだ。そりゃあ火傷して海で溺れたんだもんな。その火傷もなくなったし、有り得ないよ。せめて童貞を卒業してから死にたかったな・・・」

 心ここにあらずの状態だったが、案内の者の後を歩いて行くと浴場に着いた。入口に着くと取り急ぎ脱衣場案内された。3人共恥ずかしがっていたが、メイド達は有無を言わせずに彼らの服を脱がせ、洗い場に連れて行った。そしてお湯を掛け、汚れをざっくりと洗い流していた。

「間違いない。僕は天国に来たんだ。死んだとはいえ、こんな綺麗な女の人に、それも沢山いる中で裸にされるって恥ずかしいけど、そう言う事なんだろうな」

 3人共訳が分からず、なすがままにされており、風呂場で汚れを洗い流されていた。洗ったりするのは極短時間だったが、風呂を上がると用意されていた騎士達が着る服に袖を通していた。いや、着させられた。

 急な事なのでサイズは多少合わないが、その場にいたメイドが裾を折ってからその所で即縫ったりし、軽く手直しをされていた。その手際の良さに三郎は見惚れていた。

「すげーな。いつもの服屋の店員と大違いだな」

 下着までメイドさん達に履かされたので皆恥ずかしがっていたが、王族はこういう事が当たり前ですのでお気になさらずとメイド達が言っていた。しかも股間も拭かれていたので、えええ!となった。いやらしくされた訳ではなくただ単に水気を拭かれただけだが、女性に初めて股間を直接触られ三郎は反応しまくっていた。恥ずかしさからつい股間を手で隠していたが、邪魔だと言わんばかりに跳ね除けられ、若い女性の目の前にイチモツを晒していた。

 そして三郎は次に言われた事が特に恥ずかしく、更に真っ赤になっていった。

「あら?可愛らしいお顔に似合わず、意外というか、これはこれは立派なモノをお持ちで♪。こちらの方でも勇者様なのですね」

 といった感じだった。

 風呂は短時間だったが、それでも海水でべたべたした体はすっきりしていた。。湯船にがっつりと浸かっていると時間が掛かる為、湯船には本当に僅かな時間入るだけだった。汚れを落とす為だけであり、1分も経たずに上がったのだ。そして魔法を使える者が何やら呪文を唱え、髪の毛を乾かした。

「メイドたる我が望む。彼の者を乾かし給え、ライトウインドウ」

 すると生暖かい風が髪に吹き付けられ、水分を飛ばした。ドライヤーの代わりだ。すると三郎の頭にピコーンと一瞬アラーム?が聞こえた。

 メイド達が一人に付き3人掛かりで3人に服を着せている次第だ。

 頭を乾かされている時に、これは何だ!?とやんちゃな男が呟いていたのが聞こえたようで、それをしていたメイドが答えた。

「はい。これは生活魔法の一種でございます。後ほど魔導士か神官達から説明があるかと思いますが、我々の世界では魔法というものがあり、一部の者が使えます」

 と言われ3人ともホエ~となっていた。見も知らぬ複数の女性達に身体の隅々まで拭かれていたりと恥ずかしさもさる事ながら、この不思議な力で頭を乾かされており、今の状況がよく分からずに戸惑っている状態であった。

 特に童貞の高校生である三郎はかなり恥ずかしかった。だがあとの二人は多少戸惑ってはいたが、途中から堂々としたものであった。一人はメイドを口説こうとしていたりもした。

 また、やんちゃな感じの一人がメイドを捕まえていた。

「なあ姉ちゃん。俺のを見たし触ったんだから、あんたのを見せろよ!そして触らせろよ。というかさ、あんた気に入ったぜ。今晩俺の所に来いよ?一発やらせろよ!可愛がってやるよ」

 そんな感じで世話をしてくれているメイド達にお触りしたりと、ちょっかいを出している感じである。お触りをするとキャ~勇者様が♪と黄色い悲鳴じゃない喜びの悲鳴を上げたものだから、老齢のメイド長が出てきて、その股間をギュッと掴んだ。唖然としていたが、縮こまる事を言われ、実際急激に縮こまった。

「いくら勇者様とは言え、オイタはその辺にして頂かないと、私が夜伽に参りますぞ!」

 首をブンブンと横に振りその後は大人しくなった。初老のメイド長に股間を掴まれた事が余程ショックだったようだ。それを見て皆がクスクスと笑っていた。

 しかし、メイド達もまんざらではないようで、風呂場を後にする時に一人の獣人のメイドがそのやんちゃな男の耳元にそっと告げた。

「フフフ。では勇者様のお相手を務めさせていただきましょうか?今宵私は宜しくてよ!」

 というような感じで会話が成立していた。ゴクリとその獣人との情事を楽しみにする腐れ外道だった。

 二人はタイプが違う武器を持っていた。

 一人は細身の長身のイケメンで、神経質そうな感じだ。彼は弓を持っていた。

 もう一人の剣を持っている方は身長176Cm位だろうか。がっちりした体つきで、鍛えている感じだ。明るい茶髪で軽薄そうだ。先程から盛りの付いた動物のごとくメイドを口説いていた。定職にはついていないか、水商売にいるのだろうというようなやんちゃな感じである。

 風呂は王族用の豪華なお風呂であったが、その風呂がどういう風呂なのかを説明される事もなく、この世界の風呂はこんなんなんなだなという感じでお風呂に入っていた。そして綺麗になった後、3人とも騎士団の者が着ている制服を着ていた。
 
 略式の正装である。お風呂を入る時にざっくりと背丈を確認され、近い物を持ってきてもらった感じだ。また短時間で少しだけ裾を直してもらったりはしたが、さすがに完璧な仕立ては無理だ。

 ただ、既製服を簡単な手直しで着る感じの仕上がりで、余程五月蝿い者以外からは合格点を貰えるレベルだ。

 風呂に入ってから20分ほどで召喚された場所に戻っていた。多くの者が、国王を含め3人が戻ってくるのを固唾を飲んで待っていた。

 三郎ははっきり言って似合っていなかった。子供が職業体験で何かの制服を着た感じだ。他の二人は駆け出しの騎士といった感じでまずまずだった。

 三郎はその場にいる者の多さに驚いていた。先程は周りを見る余裕はなかったが、改めて見渡すと、映画とかでよくある中世の城の謁見の間にいるのだなといった感じだ。そして数段上がったところにある椅子に腰を掛けた、偉そうな雰囲気の者が国王なのだろうと。

 そしてその横に立っているのが側近で、実力者なのかな?と。

 なんとなく分かったのは、ここが日本でない事。そこにいる者達の人種を見ればわかる。

 メイドの中には獣人といわれる猫耳の者もいたので、初めて見た時、三郎はぽかんとなっていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 2025/09/12(金)5巻発売!同日コミカライズ開始! 2026/03/16(月)コミカライズ1巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

処理中です...