神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

KeyBow

文字の大きさ
11 / 111
第二章 逃亡編

第10話 逃亡

しおりを挟む
 剛はミライ、三郎はソフィア、アルテミスを保護の対象とし、彼女達自身の言質はともかく、こちらからは決して奴隷として扱わないと誓った。ただ、今は生き残る為に命令をする場合が有るが、それはパーティーのリーダーやサブリーダーとしてだと断りを入れた。3人は??だったが、取り敢えず頷いていた。

「決して手を離さないで。壁抜けで行くから」

 もう一つ分かったのは、二人のスキルは必ずしもスキル発動者に直接触れている必要がない事だ。例えばこの5人が手を繋ぎ、最終的に術者と連結されていれば大丈夫なのだ。人数の上限は分からないが、少なくともこの5人の場合はインビジブルと壁抜けは共に発動する事が分かった。先程ソフィアが先に三郎に触れた時に、術の効果が三郎にも発動したから分かったのだ。

 出発前に三郎は改めて奴隷の子達を見た。これまで奴隷について受け入れ難く、特に顔と言うか眼をまともに見れなかったのだ。

 ソフィア 15歳
 肩までの青い髪、大きな目が印象的な可愛い系の美少女
 身長150cm位と、この世界の女性の平均より少し高い。Cカップで細身。成長期で身長は伸び中

 アルテミス 16歳。
 腰までの金髪。
 身長155cm
 Dカップとかなり胸が大きい。顔立ちは美女系で目が細い。体格は細いがミライほどではない。この世界の女性としては背が高い方だ。

 ミライ 17歳
 銀色のショートカット。
 身長165cmとこの世界では男性を含めかなりの高身長。
 すらっとしたモデル体系で、Aカップと控え目な胸。  
 顔立ちはおっとりした優しいお姉さんタイプ

 こんな感じだ。まだ気を許していない為、本来の性格は不明。

 3人の少女を一瞥し、ため息をついてから三郎は動き出した。動き出したのは三人が頷いたからだ。今いるのは上の方の階の為、壁抜けで下に降りた。壁抜けで下に降りる時は不思議な事にゆっくりと落下しており、ふわっと着地する感じだった。迂闊だった。いきなり本番で、落下に備えていなかったからだ。結果オーライだが、もしも足を挫いていたら治療に時間が掛かり、出遅れる可能性があったのだ。

 剛から一つ分かった事があると伝えられた。スキル発動中は別のスキルが使えない。気配を殺しながら遠見を使えなかったと言っていた。しかもそれは二人のスキルが同時に使えなかったから、同行者にも同じ事が言える。もう一つ分かったのは、スキルを発動中に後から別のスキルを発動すると、先に発動しているスキルはキャンセルされる。だから壁抜けをする時はインビジブルが使えない。その為壁を抜けた先に敵がいるとばったりの遭遇戦だ。だから壁抜けをする時は戦闘態勢が必須だ。それと剛は剛で壁抜け完了後即時インビジブルを発動する必要がある。また、壁抜け中にインビジブルを発動してみたが、発動しなかった。手が繋がった者全員が通り抜けるまでは発動する事が出来なかった。

 下の階に降りると5人の敵兵がいた。幸い気付かれる前にインビジブルが間に合ったから皆安堵した。先に倒した奴らと同じ装備だから敵と判断した。三郎は不意打ちをした。連結の最後を三郎にしていた。その兵は気配の無いままいきなり頭が転がり吹き飛んだ。敵兵達は混乱した。何かがいる!というのは分かるが、12畳位の部屋で全てを見渡せるのに敵の姿が見えないし、勿論気配もない。

 三郎が念じれば4節棍、3節棍と姿を変えたり、只の長い棒にも変えられる。ヌンチャクも棍と棍の間の鎖も長さは自在だった。更に棍の尖端を尖らす事も可能で、今は敵に突き刺すようにヌンチャクを振るった。結局敵は訳のわからぬまま皆死んでいったが、三郎は偶然振られた剣で頭に切り傷を負った。それを見た少女達が狼狽えてキャーと悲鳴を上げていた。

 だが三郎は冷静に回復魔法を使い傷を治した。服に付いた血はどうしようもないが、兵士から短剣を奪い少女達に渡した。兵士のブロードソードだと少女には重過ぎて扱えなさそうだからだ。期待はしてはいない。せめて身を護る武器がないと不安がると思ったからだ。

 先程三郎をリーダーとして一旦パーティーを組んでいた。やり方はなんとなく分かったので実行していた。どうやら三郎が倒した分の経験値はパーティーメンバーも得られると判明したので行ったのだ。

 ただ、今の段階でステータスを見る余裕はなかった。

 余裕が無く、召喚された時に今の段階で言葉が通じている事に何の疑問も持っていなかった。それと文字は読めたが書けない。一瞬記号に見えていたのが次の瞬間には読める文字になるのだ。

 また、剛は直接殺していないが、三郎は数人の兵士を殺している。剛の弓は行動不能には出来たが、致命傷には至っていなかった。二人共人間を傷付けたり殺す事に対し忌避感や、人を殺した事による精神的な落ち込み等がまるでなかった。

 5人は既にレベルが上がっている。この世界は冒険者に登録する時に魔物と対峙する為の特別な力を得られる。特殊な魔道具に手をセットし、儀式の代わりに魔道具を発動させ、神々と契約する。ただ、どの神と契約するのかは勝手に選ばれていて、誰もコントロール出来ない。ハズレもあるのだ。戦闘系になりたいのに生産系の神だと項垂れる結果になる。

 三郎達の場合は召喚された時だと思うが、いつの間にか契約をされていた。スキルはその神から授かっていたのだ。また、魔力適正もそうだ。  

 また奴隷はその神との契約者の所有となった時にやはり契約が勝手にされている。神との契約者は魔物に限らず人を殺したりすると、殺した相手の強さに応じて経験値を得られ、レベルアップする。するとステータスがアップしたり、使える魔法が増えたりする。また、稀に新たなスキルを得られると。

 そう、奴隷の3人ももう契約者であり、戦闘訓練をすれば魔物と戦える。

 冒険者になる時に魔道具を使うが、素質がないと発動しない。概ねだが、発動するのは2割と言った感じだ。それからすると、三人共契約されたのだが、それはそれで凄い確率だったりする。元々奴隷の3人は魔法が使えた。これはかなり稀な事らしい。

 ただ、今はなんの役に立たないお荷物だ。兵士の死体から予備武器の短剣やナイフを渡し、先の剣と取り替えていた。彼女達は非力で数振りすれば力尽きるので、軽い小型の武器に変えたのだ。

 三郎は今の段階では独学のヌンチャク技で相手を倒しているが、あくまで不意打ちや、精々二人を相手にするのが精一杯だ。乱戦になると背後からやられるのがオチであり、本人も分かっている。先程はあわやといった感じだった。しかも手練に通用するのかは不明なのだ。

 現時点で姿を現して戦うのは背後に剛達がいて背後を気にしなくても良く、前方の敵のみを相手にするのが精一杯であった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 2025/09/12(金)5巻発売!同日コミカライズ開始! 2026/03/16(月)コミカライズ1巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

{完結保証}規格外の最強皇子、自由に生きて無双する〜どこへ行っても、後世まで語られる偉業を残していく、常識外れの皇子〜

Saioonji
ファンタジー
母に殴られ、命を奪われた――そのはずだった。 だが目を覚ました先は、白く豪奢な王城の一室。 赤子の身体、仕えるメイド、そして“皇子”という立場。 前世では愛されず、名前すら価値を持たなかった少年が、 今度は世界の中心に生まれ落ちてしまった。 記憶を失ったふりをしながら、 静かに、冷静に、この世界を観察する皇子。 しかし彼の中には、すでに常識外れの思考と力が芽生えていた。 ――これは復讐でも、救済でもない。 自由を求めただけの少年が、 やがて国を、歴史を、価値観そのものを揺るがしていく物語。 最強であることすら、彼にとってはただの前提条件だった。 重複投稿作品です 小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。

処理中です...