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第二章 逃亡編
第18話 馬車
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馬車を取り扱っている店は直ぐに分かった。
皆で話し合った結果、身の上話を作った。この国の王都にはアルガス国から来ており、亡くなったと知らせの有った親類への別れの挨拶を家を代表して来たと。他国を見聞きし、見聞を広げる目的もあったので自分達が来ていたと。
知らなかったのもあり、王都の近くの森がショートカット出来ると地図から判断して突っ込んだと。半分位来た所で大量の魔物と遭遇し馬車と荷物の殆どを喪ったと。
幸い命からがら森を抜けられたのと、お金は肌身はなさず持っており、馬車を買い足して向かうと。因みにトニーとルースは従兄弟通しだとした。黒目黒髪で周りから見たら恐らく兄弟等に見えると。ルースが本家とした。
奴隷達と気ままな旅をしていたと。
町の名前等をを聞かれたら、王都に居を構える商会の息子とするとした。ミライが気が付き、急遽ストーリーを作ったのだ。それと時間が惜しかったが、名前だけは書けるように10分位で練習をしていた。奴隷に書類に記載させる事は多いそうだが、それでも最後は主人が署名するからとボロが出ないようにした。ルース達は文字が読めるので、奴隷に偉そうにしておけば余程の事がない限り目立たないし変に思われないと。
店はすぐに分かった。大きな商会と聞いており迷う事も無かった。
商会に入ると怪訝そうな目で見られたが、高級奴隷を連れていることから金持ちと判断されたようで、いらっしゃいませと手を揉みながら店の者が来た。
「ここで馬車が手に入ると聞いたが、間違いないか?」
打ち合わせ通りルースは偉そうに話した。
「はい。私共で取り扱っております。どのような馬車がいりますでしょうか?」
「王都から国元に戻る最中に魔物の襲撃に合ったんだ。幸い腕に覚えがあったから撃退こそしたが、馬車と荷物を失ったんだ。幸いお金は回収したのでそれなりにある。急ぎ国元に帰りたいので、粗末な荷馬車でも構わないので直ぐに乗れるのが欲しい。馬もね。それと万が一野営をする事も考え、三人が寝泊まりできる毛布等の一式が欲しいが手配できるか?」
「あのう、5人じゃなくて3人分でございますか?」
「ああ。交代で見張りをしなきゃだからね。足が遅くならない為荷物を減らしたいから使い回す感じかな。」
「なる程。冒険者様でもあるのですね。そうでしたら問題は無いようでございます。直ぐに引き渡し可能な馬車ではこちらです」
裏にある馬車置き場に案内されたが数台の馬車があった。
ただ、商人の移動用と貴族用のしかなかった。一番安いので金貨500枚だ。今後の事を思うと高かった。
「如何でしょうか?今ある中でこれがお値打ちでございます」
「こんなん買ったら親父に殴られるよ。贅沢すんなってさ。中古ので良いからせめて半値位のとかは無いかな。これだと道中の路銀に不安が出てしまうんだよね」
「そうですな。こちらは新品でございますから、中古でしたらその、いわくつきの馬車が有りますが、それでしたらお値打ちに提供出来るかと思いますが如何されますでしょうか?」
「見れるの?」
「はい。更に裏手に成りますが荷馬車もこちらにあります」
そこで見たのは先程の金貨500枚の馬車と大差ない乗用馬車だ。外観は特に問題なさそうだった。金貨100枚と言っていた。
「さっきのと大差ないよね?いくら中古とは言え差があり過ぎじゃないの?曰くって事で安いの?」
「よくおわかりですな。おっしゃる通りで、本来中古でも金貨300枚にはなります。しかし、中を見ればわかります。修復前なのでお安くしております」
促されたのでそっとドアを開け中を見た。
血まみれだった。流石にシートにはついていないが、室内の至る所に血がついており、天井も一箇所剣で切られた跡があり、応急処置をされている。
「何人死んだんだい?」
「ほう、肝が座っておいでですな。普通は事前に聞いていなくていきなり見られましたらこれを見たら吐きますぞ。4人殺された馬車でございます。これより安い物となりますと荷馬車になりますな。お客様は大丈夫そうですが、奴隷達はどうですかな?」
「おい、奴隷共、中を見ろ。言っておくが中は血まみれで凄惨だぞ。中で吐いたらお仕置きだからな」
三人がはいご主人さまと言って中を見た。
何食わぬ顔をして出てきたので店の者は啞然としていた。
「大丈夫そうだからこれを貰おうか。他に旅に必要な物も見繕い、荷台に積み込みをして欲しいが頼めるか?」
「はい。馬と合わせて金貨160枚に成ります。その、おみそれしました」
「血は見慣れているよ。準備にどれ位掛かる?待っている間に他の買い物も済ませたいんだ」
一時間で準備するというので、一時間半後に戻ると告げた。手付金として金貨20枚を渡したが、金払いが良いのでそれ以上は何も言ってこなかった。
皆で話し合った結果、身の上話を作った。この国の王都にはアルガス国から来ており、亡くなったと知らせの有った親類への別れの挨拶を家を代表して来たと。他国を見聞きし、見聞を広げる目的もあったので自分達が来ていたと。
知らなかったのもあり、王都の近くの森がショートカット出来ると地図から判断して突っ込んだと。半分位来た所で大量の魔物と遭遇し馬車と荷物の殆どを喪ったと。
幸い命からがら森を抜けられたのと、お金は肌身はなさず持っており、馬車を買い足して向かうと。因みにトニーとルースは従兄弟通しだとした。黒目黒髪で周りから見たら恐らく兄弟等に見えると。ルースが本家とした。
奴隷達と気ままな旅をしていたと。
町の名前等をを聞かれたら、王都に居を構える商会の息子とするとした。ミライが気が付き、急遽ストーリーを作ったのだ。それと時間が惜しかったが、名前だけは書けるように10分位で練習をしていた。奴隷に書類に記載させる事は多いそうだが、それでも最後は主人が署名するからとボロが出ないようにした。ルース達は文字が読めるので、奴隷に偉そうにしておけば余程の事がない限り目立たないし変に思われないと。
店はすぐに分かった。大きな商会と聞いており迷う事も無かった。
商会に入ると怪訝そうな目で見られたが、高級奴隷を連れていることから金持ちと判断されたようで、いらっしゃいませと手を揉みながら店の者が来た。
「ここで馬車が手に入ると聞いたが、間違いないか?」
打ち合わせ通りルースは偉そうに話した。
「はい。私共で取り扱っております。どのような馬車がいりますでしょうか?」
「王都から国元に戻る最中に魔物の襲撃に合ったんだ。幸い腕に覚えがあったから撃退こそしたが、馬車と荷物を失ったんだ。幸いお金は回収したのでそれなりにある。急ぎ国元に帰りたいので、粗末な荷馬車でも構わないので直ぐに乗れるのが欲しい。馬もね。それと万が一野営をする事も考え、三人が寝泊まりできる毛布等の一式が欲しいが手配できるか?」
「あのう、5人じゃなくて3人分でございますか?」
「ああ。交代で見張りをしなきゃだからね。足が遅くならない為荷物を減らしたいから使い回す感じかな。」
「なる程。冒険者様でもあるのですね。そうでしたら問題は無いようでございます。直ぐに引き渡し可能な馬車ではこちらです」
裏にある馬車置き場に案内されたが数台の馬車があった。
ただ、商人の移動用と貴族用のしかなかった。一番安いので金貨500枚だ。今後の事を思うと高かった。
「如何でしょうか?今ある中でこれがお値打ちでございます」
「こんなん買ったら親父に殴られるよ。贅沢すんなってさ。中古ので良いからせめて半値位のとかは無いかな。これだと道中の路銀に不安が出てしまうんだよね」
「そうですな。こちらは新品でございますから、中古でしたらその、いわくつきの馬車が有りますが、それでしたらお値打ちに提供出来るかと思いますが如何されますでしょうか?」
「見れるの?」
「はい。更に裏手に成りますが荷馬車もこちらにあります」
そこで見たのは先程の金貨500枚の馬車と大差ない乗用馬車だ。外観は特に問題なさそうだった。金貨100枚と言っていた。
「さっきのと大差ないよね?いくら中古とは言え差があり過ぎじゃないの?曰くって事で安いの?」
「よくおわかりですな。おっしゃる通りで、本来中古でも金貨300枚にはなります。しかし、中を見ればわかります。修復前なのでお安くしております」
促されたのでそっとドアを開け中を見た。
血まみれだった。流石にシートにはついていないが、室内の至る所に血がついており、天井も一箇所剣で切られた跡があり、応急処置をされている。
「何人死んだんだい?」
「ほう、肝が座っておいでですな。普通は事前に聞いていなくていきなり見られましたらこれを見たら吐きますぞ。4人殺された馬車でございます。これより安い物となりますと荷馬車になりますな。お客様は大丈夫そうですが、奴隷達はどうですかな?」
「おい、奴隷共、中を見ろ。言っておくが中は血まみれで凄惨だぞ。中で吐いたらお仕置きだからな」
三人がはいご主人さまと言って中を見た。
何食わぬ顔をして出てきたので店の者は啞然としていた。
「大丈夫そうだからこれを貰おうか。他に旅に必要な物も見繕い、荷台に積み込みをして欲しいが頼めるか?」
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