神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第二章 逃亡編

第35話 蘇生

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 ソフィアの唇がルースの唇に振れる直前に、ルースが突然噎せ始めた。ソフィアは驚いて尻餅をついた。

 ぐぼ、ぐぇ、ごは!と噎せこみながら四つん這いになり、口からごぼごぼと水を吐き出していた。

 そのまたの姿勢でゼイゼイハアハアとなっていたが、ミライとトニーは抱き合って喜びあい、アルテミスとソフィアは泣いてルースに抱きついた。二人が力一杯抱きついたのでルースは痛がっていた。

「ちょっ、痛い、痛いから少し緩めてくれない?一体どうしたの?」

「ルースが死んじゃったと思ったじゃない!私達を抱くんじゃなかったの?抱く前に死んでどうするのよ!」

「ルース様、ああ良かった!生き返ってくれて!私達を置いて先に死ぬなんて許さないんですからね!」

「何馬鹿な事を言ってるのさ。死ぬ訳無いだろう?」

「ルース、君は溺れて心肺停止になったんだ。アルテミスが川の底に沈んだ君をなんとか発見したんだ。そして僕が心臓マッサージをして、二人が代わる代わる人工呼吸をしてくれたんだ。言っとくけど僕は人工呼吸はしていないからね!そして最後にソフィアがAEDの代わりに雷魔法を使ってようやく蘇生したんだよ」

「ルース様、二人が望む形で感謝の意を示して上げてください。彼女達がいなければ死んでいたのですよ」

「その前に少し待って欲しい。何故か胸が痛いんだ」

「ああ、雷魔法を使ったから火傷を負ったんだね。言わなかった?」

 ルースがヒールを使うとすーっと傷や火傷が無くなっていった。まずは近くにいた方のアルテミスに先に話した。

「アルテミス、君が僕を川底から引き上げてくれたんだって?君は僕の命の恩人だよ。本当にありがとう。その、何かお礼をしたいんだ。何か希望が有れば何でも言って!僕に出来る事なら何でもするよ」

「はい。分かりました。それより御礼ならソフィアに言ってあげてください。本当に何でも良いのですか?」

「お、おう!お、男に二言はないぞ!」

「ふふふ。では後で希望を伝えますね。ほら、ソフィアが待ってるから早く言ってあげて」

「ソフィア。もう火傷は治ったから。ソフィアは魔法を使えるんだね!凄いな。その、僕の命を救ってくれてありがとう。本当に感謝をしているんだ。その、御礼のしようがない位にさ。でも何でも言って。僕にできる事なら何でも叶えるから」

「本当に何でも?私、とんでもない事を言うかも分からないわよ?本当に良いの?」

「お、おう!俺に出来る事なら、な、何でもいいぞ!お、男に二言はない!ドンと来てくれ」

「その前に一つ質問をしても良いかしら?」

「どうした?」

「ルースにとって私とアルテミスって一体何なんだろう?って思うの。どうなんですか?」

 ルースは返答に窮する質問を投げかけられたのであった。
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