神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第三章 新天地編

第43話  風呂

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 この宿には男女別の大浴場があり、リーナとルーナは女性陣と風呂に入りに行ったが、神獣は人間と同じ風呂に入っても良いと言われ、ルースは驚いていた。
 アルテミスによればリーナは女の子だから女風呂といい、特に反対する理由もなくお願いしていた。リーナはくうんと残ぬんそうに嘶いていた。

 風呂は石張りの床に、湯船はタイル貼り?でお湯は魔道具を使うらしかった。魔道具に魔力を注ぎ込むか魔石をセットして使う。宿の者がお風呂に入る時に魔石を渡そうとしたが、魔力持ちだからと言って断った。同じ理由で女性陣も断ったが大いに驚いていた。魔力を持っている者は年々少なくなっているそうで、冒険者でも1パーティ一に人いる位なのだとか。

 風呂上がりは寝間着を着ていたが、久し振りのベッドである。一旦大きい方の部屋に集まり、明日の事についての話になった。

 ミライが心配そうに話し始めた。

「明日謁見が有りますが、所作等は大丈夫でしょうか?」

「所作なんて知らないですね。それよりも聞きたいのですが、この国にとって僕とトニーの位置付けはどんな感じでしょうか?」

「と言いますと?神獣様の事でしょうか?」

「それも有るけど、僕らは召喚された勇者なんだ。一応もう帰れない一方通行の召喚だと思うから、この世界で生きて、そして骨を埋めるのだと思っているんだ。知りたいのは勇者の扱いなんだ。彼奴等は勇者召喚がされていたと分かっていたんだ。それで見付けて殺そうとして聖也さんは実際殺されたんだ。勇者だと隠した方が良いのかどうか?。幸い崇め奉られる神獣の使い手に認定されているようだけど、よく分からないんだ。因みに僕が死ぬとどうなるの?」

「基本的にこの大陸では勇者召喚を行った場合、召喚を成功させた国に権利が発生します。ですからハイガスラン国の者は召喚をやり直す為に殺す事にしたのだと思います。ただ、あの国は協定を破りました。今年は約100年振りに勇者召喚が可能となりました。そこで一国につき一人限定で勇者召喚が行われた筈で、当たりを引いた国、つまり召喚が行われた国が何処でも文句を言わないとなったのです。所が3人一緒に召喚が行われました。そして勇者が死ねば引けなかった国が再度別の勇者を召喚できるようになります」

「つまり新たに一人が召喚された筈という事?」

「恐らくそうなります」

「他国に勇者が来た場合はどうなりますか?」

「分かりません」

「ちょっと待って!つまり勇者だとバレないようにした方が良いと言うの?」

「分からないのです。ごめんなさい」

「ミライさんが謝る理由はないですよ。じゃあ隠すとして、神獣使いとしてはどうなの?僕は神獣使いらしいけど、トニーの立場は?」

「単に神獣使い様の仲間となり、ルース様とアルテミス様程では無いですが、厚遇される筈です」

「分かりました。それでは万が一の場合に備えようと思います。もしも逃げる事になったら先ずは今朝出発したあの野営地で3日待ちましょう。そこが合流ポイントでどうですか?」

 皆頷いたのでとりあえず勇者と言うのは伏せる事になり、万が一の時の場所も決めたのであった。

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