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第四章 精霊契約編
第75話 精霊開放
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居間に着くと老婆は一人を除いて、弟子を下がらせた。
「勇者殿、お初にお目に掛かります。私は不肖ながらこのリセの師になりますマーリンと申します」
三郎は不思議そうにこの老婆を見ていたが、急にその頭を撫でた。
「あらあら、優しいのね」
「さあ、この方にご挨拶しまちょうね!お名前をいえるかしら?ちゃんと言えたら、後でご褒美をあげますからね」
指をしゃぶりながら辛うじて挨拶をした。
「ぼく三郎。よろしくお願いします。でも、おばあちゃんは、今日お別れなの?」
「えっ?」
「幼児退行しているのね。そう、それでも分かったのね。そうよ。今晩お迎えが来るの。最後に愛弟子に会わせてくれてありがとう!さて、坊や、もう痛いのは終わりよ。よく我慢出来たわね。偉いわよ。さあ、この婆にその姿をよく見せて下さいな。」
「お師匠様?嘘ですよね?」
「いえ。私の寿命が尽きるのですよ。精霊様に伝えられました。人の身で150年生きたのですから、これ以上を望むのは罰が当たります。私の没後はハーミアが私の跡を継ぎます。貴女には既に教える事はもう有りません。言うのが遅くなりましたが、今を持って卒業し、免許皆伝です。遅くなってごめんなさいね。」
「いや。私なんてまだひよっこよ」
「ふふふ。聖槍女と言われる貴女はもう十分一人前よ。後は日々の鍛錬で精霊術を極めれば良い騎士になれますわ。さて、私の最後の力を使い、三郎様の中の精霊様をを開放し、三郎様の心を治しましょう。本来の人格を心の奥底深くに逃してなんとか精神崩壊を防いだようですね。恐らく精霊様が食い止めたのでしょう。さあ三郎様、横になってください。リセ、ハーミア、これが貴女達に贈る最後の教えになります。よく見ておきなさい」
三郎は言われるがままに横になった。
マーリンは三郎のおでこに手を当て、何やら呪文をとなえた。部屋一杯の複雑な魔法陣が発生し、回転しながら光り輝いていた。
「異世界より来たりしマーリンが望む。この者の中に眠りし精霊を解き放ち、この者の前にその姿を現さん事を。森羅万象の理に問う。雷舞う虚空の王者よ!そよ風吹く乙女よ!愛の女神よ!死を司る冥府の使者よ!天地を支配する万能の神よ!我に力を!その力を解き放ちなさい!精霊開放!」
すると三郎がびくんとなり、胸から光が輝き出した。そして轟音と激しい振動の後、光が爆発した。
するとそこには16歳位の神々しい緑の髪、緑のワンピースの美女がいた。
「おお!精霊の王者よ!お初にお目に掛かります」
「かつて勇者と呼ばれし者よ、よくぞ我を開放してくれました。我こそは風の上位精霊シルフなり!」
「勇者殿、お初にお目に掛かります。私は不肖ながらこのリセの師になりますマーリンと申します」
三郎は不思議そうにこの老婆を見ていたが、急にその頭を撫でた。
「あらあら、優しいのね」
「さあ、この方にご挨拶しまちょうね!お名前をいえるかしら?ちゃんと言えたら、後でご褒美をあげますからね」
指をしゃぶりながら辛うじて挨拶をした。
「ぼく三郎。よろしくお願いします。でも、おばあちゃんは、今日お別れなの?」
「えっ?」
「幼児退行しているのね。そう、それでも分かったのね。そうよ。今晩お迎えが来るの。最後に愛弟子に会わせてくれてありがとう!さて、坊や、もう痛いのは終わりよ。よく我慢出来たわね。偉いわよ。さあ、この婆にその姿をよく見せて下さいな。」
「お師匠様?嘘ですよね?」
「いえ。私の寿命が尽きるのですよ。精霊様に伝えられました。人の身で150年生きたのですから、これ以上を望むのは罰が当たります。私の没後はハーミアが私の跡を継ぎます。貴女には既に教える事はもう有りません。言うのが遅くなりましたが、今を持って卒業し、免許皆伝です。遅くなってごめんなさいね。」
「いや。私なんてまだひよっこよ」
「ふふふ。聖槍女と言われる貴女はもう十分一人前よ。後は日々の鍛錬で精霊術を極めれば良い騎士になれますわ。さて、私の最後の力を使い、三郎様の中の精霊様をを開放し、三郎様の心を治しましょう。本来の人格を心の奥底深くに逃してなんとか精神崩壊を防いだようですね。恐らく精霊様が食い止めたのでしょう。さあ三郎様、横になってください。リセ、ハーミア、これが貴女達に贈る最後の教えになります。よく見ておきなさい」
三郎は言われるがままに横になった。
マーリンは三郎のおでこに手を当て、何やら呪文をとなえた。部屋一杯の複雑な魔法陣が発生し、回転しながら光り輝いていた。
「異世界より来たりしマーリンが望む。この者の中に眠りし精霊を解き放ち、この者の前にその姿を現さん事を。森羅万象の理に問う。雷舞う虚空の王者よ!そよ風吹く乙女よ!愛の女神よ!死を司る冥府の使者よ!天地を支配する万能の神よ!我に力を!その力を解き放ちなさい!精霊開放!」
すると三郎がびくんとなり、胸から光が輝き出した。そして轟音と激しい振動の後、光が爆発した。
するとそこには16歳位の神々しい緑の髪、緑のワンピースの美女がいた。
「おお!精霊の王者よ!お初にお目に掛かります」
「かつて勇者と呼ばれし者よ、よくぞ我を開放してくれました。我こそは風の上位精霊シルフなり!」
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