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第四章 精霊契約編
第80話 マーリンの死
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居間に取り残された三郎達は暇を持て余していた。部屋の中を見ると言ってもそう大した物がなかった。
質実剛健や質素を是としていたのか、壁には柄絵が飾ってあったり、部屋の隅や廊下に花が飾られてはいるが、特にこれといった特徴のある部屋ではなかった。シンプルなのが特徴といえば特徴だ。
調度品も質が悪いわけではないが、デザインが凝っていたり高級な物ではなく、機能性を追求してはいるようだが、実用品を使っている、そんな感じだ。
そしてやる事も無いのでシルフを見る事にした。先程見たシルフは美少女だったが、今ここにいるシルフは大人の女性であり、男心をくすぐるナイスバディだ。それにもの凄い美人で、リセといい勝負が出来るぐらいの美貌だ。
但し、現段階で言うと、正直シルフの方が勝っている。リセは綺麗な子ではあるが、美少女である。大人の色気まではさすがにないのだ。シルフのスタイルはゴクリと生唾を飲み込むレベルだ。三郎が自分の事を見ていると言うのが分かったようで、シルフがニッコリと微笑んだ。思わず昇天しそうになる位の外面だ。しかし三郎は先程の残念精霊と言うのが頭から離れず、天は二物を与えずかな?とか思った。
ただ、声も澄んだ声をしており、三郎の心をくすぐるには十分だった。
シルフと今後の事に着いて話をする事にした。聞いておかねばならない事を教えて欲しいと伝えた。
「今はどれぐらい顕現できるの?」
「そうですわね。一度顕現すると通常活動ですと3時間程で精霊力が切れてしまいます。顕現していると三郎様より頂いた精霊力を消費し続けています。ただ単に話し相手とした場合は3、4時間は出ていられますが、戦う場合は1時間もすれば活動限界が来ますわ。精霊力を補充するのには、権限していたのと同じ時間三郎様の中に入っていなければならないの」
と言っていた。
擬人化し続ける方法はなくはないとは言っていた。
それは婚姻契約をし、正式に妻として娶り、1日に1度愛し合う必要があると言っていた。さすが大人の女性だからか、恥ずかしそうな素振りはなく、常識だと言わんばかりの説明だった。
愛し合う事により、精霊力を渡してもらえるバイパスのようなものが繋がるが、それは一度作るとイジできるのは丸1日が限界だと言う。なので婚姻契約をしたとしても、そのバイパスが切れてしまえば、また体内に戻らなければならないと言っていた。
シルフの言うにはこういう契約をしない者に絶対に体を許す事はないと言っていた。
「そうですわね、今純粋に命令をして抱かせろといっても、私には拒否をする事ができるのですよ。遊びでは体を許しませんわ」
そう言っていた。
三郎はため息をついていたが、シルフは綺麗な存在だ!見た目も心もとは思うが、あまりにも人となりを知らなさ過ぎて、精霊たるシルフに対し、いきなり己の欲望の為、もとい、好きな女性として婚姻契約をするとは言えないのだ。もちろん婚姻契約をするというのはお互いの心が通じ合っていなければできなく、今の段階ではとてもじゃないができないとシルフも言っていた。
そう、好きなだけでは駄目なのだ。
さすがに、気に入ったりはしているが、この短期間で愛していると言えるレベルにまで気持ちが昇華するのは無理だ。確かに召喚されてからこの方、自分の中に何かの存在を感じ、大事な存在だとは何となく分かってはいたのだ。今はハグする位しか許してはくれなかった。胸に手を伸ばすと、ピシャリと叩いたのだ・・・
その日の夜はマーリンさんの最後の夜の布団にリセが一緒に寝ると言っていた。最後の最後に今まで一度も許してくれなかった同じ布団で甘えるのを許してくれたのだ。
奇跡的になんとか翌日の朝を迎える事ができて、思い残す事はないと言っていた。もう間もなく鬼籍に入ってしまうというのが分かり切っているので、起きてからは屋敷にいる弟子達が見守る中、みんなに見送られて幸せだと言ってマーリンは息を引き取った。
三郎達はその日の朝もう一度別れの挨拶をし、シルフがマーリンに旅立ちに際して祝福を与え、やはり部外者だという事で、三郎とシルフはその後部屋を出て行ったのであった。
質実剛健や質素を是としていたのか、壁には柄絵が飾ってあったり、部屋の隅や廊下に花が飾られてはいるが、特にこれといった特徴のある部屋ではなかった。シンプルなのが特徴といえば特徴だ。
調度品も質が悪いわけではないが、デザインが凝っていたり高級な物ではなく、機能性を追求してはいるようだが、実用品を使っている、そんな感じだ。
そしてやる事も無いのでシルフを見る事にした。先程見たシルフは美少女だったが、今ここにいるシルフは大人の女性であり、男心をくすぐるナイスバディだ。それにもの凄い美人で、リセといい勝負が出来るぐらいの美貌だ。
但し、現段階で言うと、正直シルフの方が勝っている。リセは綺麗な子ではあるが、美少女である。大人の色気まではさすがにないのだ。シルフのスタイルはゴクリと生唾を飲み込むレベルだ。三郎が自分の事を見ていると言うのが分かったようで、シルフがニッコリと微笑んだ。思わず昇天しそうになる位の外面だ。しかし三郎は先程の残念精霊と言うのが頭から離れず、天は二物を与えずかな?とか思った。
ただ、声も澄んだ声をしており、三郎の心をくすぐるには十分だった。
シルフと今後の事に着いて話をする事にした。聞いておかねばならない事を教えて欲しいと伝えた。
「今はどれぐらい顕現できるの?」
「そうですわね。一度顕現すると通常活動ですと3時間程で精霊力が切れてしまいます。顕現していると三郎様より頂いた精霊力を消費し続けています。ただ単に話し相手とした場合は3、4時間は出ていられますが、戦う場合は1時間もすれば活動限界が来ますわ。精霊力を補充するのには、権限していたのと同じ時間三郎様の中に入っていなければならないの」
と言っていた。
擬人化し続ける方法はなくはないとは言っていた。
それは婚姻契約をし、正式に妻として娶り、1日に1度愛し合う必要があると言っていた。さすが大人の女性だからか、恥ずかしそうな素振りはなく、常識だと言わんばかりの説明だった。
愛し合う事により、精霊力を渡してもらえるバイパスのようなものが繋がるが、それは一度作るとイジできるのは丸1日が限界だと言う。なので婚姻契約をしたとしても、そのバイパスが切れてしまえば、また体内に戻らなければならないと言っていた。
シルフの言うにはこういう契約をしない者に絶対に体を許す事はないと言っていた。
「そうですわね、今純粋に命令をして抱かせろといっても、私には拒否をする事ができるのですよ。遊びでは体を許しませんわ」
そう言っていた。
三郎はため息をついていたが、シルフは綺麗な存在だ!見た目も心もとは思うが、あまりにも人となりを知らなさ過ぎて、精霊たるシルフに対し、いきなり己の欲望の為、もとい、好きな女性として婚姻契約をするとは言えないのだ。もちろん婚姻契約をするというのはお互いの心が通じ合っていなければできなく、今の段階ではとてもじゃないができないとシルフも言っていた。
そう、好きなだけでは駄目なのだ。
さすがに、気に入ったりはしているが、この短期間で愛していると言えるレベルにまで気持ちが昇華するのは無理だ。確かに召喚されてからこの方、自分の中に何かの存在を感じ、大事な存在だとは何となく分かってはいたのだ。今はハグする位しか許してはくれなかった。胸に手を伸ばすと、ピシャリと叩いたのだ・・・
その日の夜はマーリンさんの最後の夜の布団にリセが一緒に寝ると言っていた。最後の最後に今まで一度も許してくれなかった同じ布団で甘えるのを許してくれたのだ。
奇跡的になんとか翌日の朝を迎える事ができて、思い残す事はないと言っていた。もう間もなく鬼籍に入ってしまうというのが分かり切っているので、起きてからは屋敷にいる弟子達が見守る中、みんなに見送られて幸せだと言ってマーリンは息を引き取った。
三郎達はその日の朝もう一度別れの挨拶をし、シルフがマーリンに旅立ちに際して祝福を与え、やはり部外者だという事で、三郎とシルフはその後部屋を出て行ったのであった。
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