神獣使いは魔法の使えない魔法使い!〜異世界召喚された魔法使いはヌンチャクの使い手だった!奴隷少女と格闘派魔法使いの異世界成り上がり物語!〜

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第五章 魔軍襲来

第85話 オーガの群れ

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 リセは早々にサラマンダーを召喚し、背後を護らせた。積極的な攻撃は火災を招く恐れが有る為出来ない。何故かというと、木々がそれなりにある燃えやすい草原の為出来ないのだ。

 その為、リセは己に炎で強化し、基本的に魔物の群れに突っ込み槍を繰り出すのだ。

 三郎は慣れない精霊術に悪戦苦闘中だった。

 魔力弾はまだ制御が難しい。元々大雑把な所があり、細かい制御が苦手だ。

 もしも、リセが三郎に小さいのをちゃんと作れるようになったら胸を揉ませてあげると言ったならば、集中して取得に動いただろう。三郎には餌が必要なのだ。

 魔力弾は発射角度を気を付けないと行けない。地面に当たると大きなクレーターを作ったからだ。

 道をボコボコしたくはないので、街道では霊空刃を使うしかなかった。時折くぐり抜けて近くに来る奴は、ヌンチャクをお見舞いして葬っていた。

 魔力弾の良い所は杖にと言ってもヌンチャクの形態だが、魔力を込め、ふん!と狙いを定めるだけで即時発射できる事だ。

 ただ、正確に狙えないので近距離用なのだ。確か王宮でもそのような事を言われた気がする。

 全部で300体程いただろうか、本来中級冒険者が対処するのがオーガだ。別名悪鬼とも言われ、凶暴な性格の鬼の一種だ。

 大半は三郎の霊空刃の斬撃で倒していったが、リセは呆れていた。この人は一体何を手に入れたのかと。

 基本的に魔力を精霊力に変換するのだが、変換ロスは50%、威力は同等の魔法の3倍と言われている為、変換ロスを考慮しても、消費魔力量で考えると精霊術の方が1.5倍の威力を得られる。

 リセは三郎の魔力量を知らなかった。そもそもリセはシルフと並ぶイフリートを召喚できるのだが、魔力量が少なく、一撃をお願いするしかなく、召喚をすると間違いなく気絶してしまう為、実戦ではできないのだ。

 三郎のような支配契約の召喚ではなく、魔力を糧にした臨時召喚だ。得意属性の精霊術を使えるならば最上級の精霊も召喚できるが、魔力量の関係で実用レベルで使える者は亡くなったマーリンしか射ないと言っていた。そのマーリンも最上位の精霊を召喚して一時的な使役をするのみで、契約は出来なかった。 

 リセは三郎の方が秘めたる力が上なのだと、最初に試合をした段階で嫌という程分かっていた。だから一目惚れをしたのだ。尤も勝ち気な性格ゆえ最初に見た時に感じた畏怖を認めたくなく突っかかり、負けた故それを認め惚れたのだ。ただ、男に惚れたのは初めてで、その心の変化に未だに戸惑っているのだ。

 だから今三郎の戦う姿を見て胸が苦しくなっていた。ただリーナがワオンと吠えたので、現実に引き戻され目の前の敵に向き合うのであった。


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