570 / 572
第2章
第569話 帰還の準備
しおりを挟む
集落の再建は順調だった。
どこにいたんだ!?と言いたくなる程、次々と蒼き人々が見つかり、俺も持てる限りのサポートをしていた。
一部樹木が見付かり、挿し木をして苗木を作っていた。
焼けただれた森の中に、根っ子が生き残っている木があり、何種類か残す事が出来たのだ。
大木が朽ちても、根が生きてさえいれば、ひこばえが発生し、種として残ることがあるから、芽が出ることを期待していた。
この世界からしたら、俺が持っている別世界の木ばかりにするのは、気が引けるから助かった。
それと草花の一部はしぶとく生えており、焼けただれた集落にもこぼれ種等があり、なんとか穀物も生き残っていた。
まあ、大変なのだが、生まれてこのかた、食べてきた物を食べたいのは当たり前のことだ。
俺が持ち込んだ新たな種子と、生き残った種子とで新たな食生活を!と行きたかったが、それが可能になるまでは、長い年月を必要とする。
今育てるのは、食用ではない。
種や苗取りのためなのだ。
各種動物も次々に見つかった。
滅んだ種も多いだろうが、仕方がない。
そうして復興に力を注いでいたが、やはり残念ながら、帰る事は叶わなかった。
月日は流れ、ついにアトランジェが20歳の誕生日を迎えた。
そして種族固有能力を授かる儀式をする時が来た。
生き残った他の集落には大人がある程度おり、技は失われずにいた。
民族衣装に着替え、儀式が始まろうとしていた。
地面に届く丈のスカートが印象的だ。
「ランス、私は上手くできるだろうか?」
「アトランジェなら大丈夫さ。あれ程練習しただろ?皆がついている。どんと構えていれば大丈夫さ。問題は歴代最高か否かだけだよ。狙えると思うぞ!」
俺は優しくハグし、アトランジェを送り出した。
槍を持ち、生きている中で、最高の使い手と槍を交えるのだ。
動きにくい民族衣装での演舞だ。
演舞とはいえ、本物を使うので手元が狂えば相手に怪我を負わせ、自分も怪我をする。
だが、俺と散々槍の稽古をして頑張ってきたアトランジェは、最早この世界での最強を名乗る資格がある。
総合では俺の方が勝つが、こと槍に限った話だとアトランジェの方が上だ。
10分程の演舞が終わり、見ている者全てを魅了し、彼女は無事に親と同じ力を手に入れた。
そして彼女は術を発動する。
但し、瞬時に行けるのは1人のみ。
しかも1度使うと1年は使えない。 数人を送り出し、更に自らもとなると4日の貯め時間が必要となる。
しかも彼女はその場を動けない。
直径3mの魔法陣を描き、その中で力を充填するしかない。
その為、飲まず食わずだ!と言いたいが、予め鞄に色々な物を入れており、その場で寝泊まりするのは問題ない。
但し、他の者は入れない。とはいえ、物の出し入れは可能なので、着替えや食料の受け渡しが可能だ。
充填完了となると、翌日に術が完成することになる。
この充填時間は回数を重ねて、習熟度が進めば短くなり、次回発動可能時間も短くなる。
そう、漸くこの世界から帰る事が可能になった。
改めてアトランジェに、どうするか聞く。
仲間との別れは辛いが、俺と人生を共にする意思に変わりはなかった。
そして、既に別れは済ませたと言うと、力強く頷いた。
後書き失礼します。
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
皆様に重大なご報告がございます!
この度、本作『異世界召喚された俺は余分な子でした~エラーから始まる異世界物語~』が、カクヨムではありますが、カドカワBOOKS様の「10周年記念長編コンテスト」にて、中間選考を通過いたしました!
さらに嬉しいご報告が続きます!
アルファポリス様の「ファンタジーカップ」にて、拙作『ラストアタック』が奨励賞を受賞いたしました!
(応募総数約3200作品の中から58作品とのことで、大変光栄です!)
また、カドカワBOOKS様のコンテストでは、もう一つの作品『ギフト【鑑定】だけの俺が、実は最強だったなんて聞いてない!』も同時に中間選考に残っております。
そして、カクヨム様の方では、本作『異世界召喚された俺は余分な子でした』を応援してくださるフォロワー様が6,000名を、応援の星が1,000を突破いたしました!
これら全て、日々応援し、支えてくださる読者の皆様のおかげです。
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援を励みに、これからも楽しんでいただけるよう執筆に邁進してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
2025/11/11
どこにいたんだ!?と言いたくなる程、次々と蒼き人々が見つかり、俺も持てる限りのサポートをしていた。
一部樹木が見付かり、挿し木をして苗木を作っていた。
焼けただれた森の中に、根っ子が生き残っている木があり、何種類か残す事が出来たのだ。
大木が朽ちても、根が生きてさえいれば、ひこばえが発生し、種として残ることがあるから、芽が出ることを期待していた。
この世界からしたら、俺が持っている別世界の木ばかりにするのは、気が引けるから助かった。
それと草花の一部はしぶとく生えており、焼けただれた集落にもこぼれ種等があり、なんとか穀物も生き残っていた。
まあ、大変なのだが、生まれてこのかた、食べてきた物を食べたいのは当たり前のことだ。
俺が持ち込んだ新たな種子と、生き残った種子とで新たな食生活を!と行きたかったが、それが可能になるまでは、長い年月を必要とする。
今育てるのは、食用ではない。
種や苗取りのためなのだ。
各種動物も次々に見つかった。
滅んだ種も多いだろうが、仕方がない。
そうして復興に力を注いでいたが、やはり残念ながら、帰る事は叶わなかった。
月日は流れ、ついにアトランジェが20歳の誕生日を迎えた。
そして種族固有能力を授かる儀式をする時が来た。
生き残った他の集落には大人がある程度おり、技は失われずにいた。
民族衣装に着替え、儀式が始まろうとしていた。
地面に届く丈のスカートが印象的だ。
「ランス、私は上手くできるだろうか?」
「アトランジェなら大丈夫さ。あれ程練習しただろ?皆がついている。どんと構えていれば大丈夫さ。問題は歴代最高か否かだけだよ。狙えると思うぞ!」
俺は優しくハグし、アトランジェを送り出した。
槍を持ち、生きている中で、最高の使い手と槍を交えるのだ。
動きにくい民族衣装での演舞だ。
演舞とはいえ、本物を使うので手元が狂えば相手に怪我を負わせ、自分も怪我をする。
だが、俺と散々槍の稽古をして頑張ってきたアトランジェは、最早この世界での最強を名乗る資格がある。
総合では俺の方が勝つが、こと槍に限った話だとアトランジェの方が上だ。
10分程の演舞が終わり、見ている者全てを魅了し、彼女は無事に親と同じ力を手に入れた。
そして彼女は術を発動する。
但し、瞬時に行けるのは1人のみ。
しかも1度使うと1年は使えない。 数人を送り出し、更に自らもとなると4日の貯め時間が必要となる。
しかも彼女はその場を動けない。
直径3mの魔法陣を描き、その中で力を充填するしかない。
その為、飲まず食わずだ!と言いたいが、予め鞄に色々な物を入れており、その場で寝泊まりするのは問題ない。
但し、他の者は入れない。とはいえ、物の出し入れは可能なので、着替えや食料の受け渡しが可能だ。
充填完了となると、翌日に術が完成することになる。
この充填時間は回数を重ねて、習熟度が進めば短くなり、次回発動可能時間も短くなる。
そう、漸くこの世界から帰る事が可能になった。
改めてアトランジェに、どうするか聞く。
仲間との別れは辛いが、俺と人生を共にする意思に変わりはなかった。
そして、既に別れは済ませたと言うと、力強く頷いた。
後書き失礼します。
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
皆様に重大なご報告がございます!
この度、本作『異世界召喚された俺は余分な子でした~エラーから始まる異世界物語~』が、カクヨムではありますが、カドカワBOOKS様の「10周年記念長編コンテスト」にて、中間選考を通過いたしました!
さらに嬉しいご報告が続きます!
アルファポリス様の「ファンタジーカップ」にて、拙作『ラストアタック』が奨励賞を受賞いたしました!
(応募総数約3200作品の中から58作品とのことで、大変光栄です!)
また、カドカワBOOKS様のコンテストでは、もう一つの作品『ギフト【鑑定】だけの俺が、実は最強だったなんて聞いてない!』も同時に中間選考に残っております。
そして、カクヨム様の方では、本作『異世界召喚された俺は余分な子でした』を応援してくださるフォロワー様が6,000名を、応援の星が1,000を突破いたしました!
これら全て、日々応援し、支えてくださる読者の皆様のおかげです。
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援を励みに、これからも楽しんでいただけるよう執筆に邁進してまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
2025/11/11
1
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる