異世界召喚された俺は余分な子でした

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第1章

第19話 奴隷契約

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 day5

 朝目覚めると、目の前には双丘が有った。
 そう言えば昨日色々と話をしている最中に寝てしまったんだったな。
 シェリーは俺を抱いたまま頭を撫でていた。

「おはよう」

「お早う御座います」

 挨拶を返してくれた。

 胸の感触を堪能したかったが、それよりも心臓の鼓動が心地良く落ち着く。

「シェリーの心臓の鼓動の音は心地良いな」

 呟きながら起きた。
 そんな俺を見たシェリーは目の前に立ったかと思うと、徐に服を脱ぎ捨て、その芸術的な双丘を惜し気も無く俺の前に晒したので俺は驚いて呻いた。

「えっ?」

 俺が唖然としていると、いきなりキスをしてきたが、間髪入れずにキスをしたまた俺の手を掴むとその柔らかな胸に俺の手を置いてきた。混乱している俺に信じられない事を告げてきた。

「私にお情けを下さい。名実共にランスロット様のモノにしてください!」

 そう言い関係を迫ってきた。

 こんな美少女に迫られたら普段の俺ならそのまま流されて抱いただろうが、今の俺の立場を利用して俺のモノにするのは、俺の第六感っていうのが許さなかった。

 恐らく奴隷として生き残るのに必死で、俺に縋るしかなく、俺のモノになり捨てられないようにする為だろう。
 ひょっとすると本気で好きになり、体の関係を求めているのかも分からないが、ここは大人の対応をする事にした。また、この世界の文明レベルでは、貞操観念は日本のそれとは違いかなり重い筈だ。

 そのまま引き剥がしてしまうのは拒絶されたと思わせる可能性が高く、シェリーを絶望に打ちひしがれさせるかもと思ったので、まずはキスを返した。

 キスの後、肩を優しく掴みむと少し離してからバスタオルを掛けて、胸を隠してあげた。本当はガン見したいが、理性を保てなくなるからだ。少なくとも体は反応してしまい、心臓はバクバクしている。
 先ずはシェリーを落ち着かせる事が先決だ。

「シェリーの事は大好きだ。でもまだ知り合って3日だよ。今君を抱くと言う事は、ただの性欲の捌け口にする事になるんだ。俺は君の事をもっと知り、君の事を心から好きになってから抱きたい。綺麗事だと言うのは重々承知しているし、正直な気持ちは抱きたい。でも、君を大事にしたいから、もっと心が昂ってからでも遅くないと思う。恐らく俺がシェリーを奴隷として捨てるんじゃないのか?と心配をしているのだろう?だったら大丈夫だよ、絶対にそんな事はしないよ。シェリーに俺と言う人物をもっと理解して貰いたいし、信頼に足る男と思われるようになりたいんだ。今の時点で君を抱くというのは、そこらにいる下衆と同じになるから、もう少し待って貰えないだろうか?もっと自分の事を大事にして、君を愛する人に抱いて貰うべきだよ。結婚するまで大事にしなきゃね!」

 そして俺はというと片膝をつき、シェリーの手をそっと取ると、その掌にキスをした。我ながら気障だなあと思う。
 するとシェリーは泣きながら俺に抱きついて来た。

「不安だったんです。怖かったんです。今まで誰にも優しくしてもらえず、やっと私の騎士様、いえ勇者様が現れたのです。自分の命を顧みず、命と純潔を、そして心も、私の全てを救ってくれたんです。だから、だから勇者様の女になりたかったんです。捨てられるのが恐かったんです。確かに性急でしたよね。ごめんなさい。ごめんなさい。ふしだらなお願いをした私の事をお嫌いにならないで下さいまし」

 そう言って、今日の服に着替え始めた。冒険者の出で立ちの服である。
 俺がシェリーの着替えを呆然としながら眺めてしまっていたが、エッチと言われてしまった。さっきまで泣いていたのに、もうケロッとしている。おんなはよく分からない。

 そして俺も着替え、お互い落ち着いてからシェリーの事や奴隷について教えて貰った。

 まず、シェリーは6歳の頃に奴隷商に売られたのだそうだ。それまでは小国の貴族だったらしいが、国が戦争に負け、併合された。その際に両親は殺されたそうだ。父親は騎士団の団長、母親も宮廷魔道師をしていた為、敗戦国の戦犯として処刑された。
 貴族の場合、10歳以上の男は例外なく処刑され、既婚の女性は全て処刑か奴隷として娼館送り。未婚の女性は奴隷にされたと聞かされた。
 シェリーの場合は母親が美人だったので、大人になれば美人になると判断され、高級奴隷にする為に先の奴隷商に買われたのだそうだ。因みに既にシェリーのいた小国を滅ぼした国は今の国に滅ぼされもうない。つまり、もしも復讐をしようとしても、その相手はもういないのだ。

 また、奴隷の扱いは酷く、まともな食事は殆ど与えられず、成長に必要ないお菓子等は、誕生祭と言う奴隷商の誕生日のお祝いに貰っただけ。それ以外でまともな食事は婦女子の嗜みの教育で食べた程度で、普段はどろどろしたお粥に近い物が多かった。
 上下関係も厳しく、年長の者から折檻を受けたりもしたそうだ。
 貴族向けの、それも当人が元貴族の性奴隷として高値で売る為に教育を受けた。男の匂いを付ける訳にはいかないので、触れるのは全て女子。男に体を触られたのは、この間の盗賊にレイプされかけた時が初めてで、先のキスがファーストキスだった。
 潔癖症の貴族だと、教育の為とはいえ、他の男のあれを触った事…ましてや口に含んだ事が有るという事が分かっただけでも、購入した奴隷商に暗殺者を向けてくる奴も居るのだとか。そんな事を恥ずかしげも無く常識だと教えてきた。この世界は腐っていると強くおもう。
 その為、ご奉仕の仕方は手練手管に長けた女が人形を使ったり、奴隷商相手に奉仕等の実演をしたり、その様子を解説付きで見させられる事で仕込まれたそうだ。
 その他に淑女の所作として、貴族令嬢がスカートを軽く持ち上げて行うお辞儀や、色々な所作も教えて貰ったそうだ。貴族の中には舞踏会等に奴隷を連れて行く者もおり、それに対応する為の教育だそうだ。

 実際に目の前で挨拶をしてくれた。食事の行儀が良かったのもその為だろうか。勿論、文字の読み書きもバッチリだ。ある意味奴隷の教育は凄い。下手な貴族令嬢より、性的な事以外の知識が有るのではないかと思った。

 奴隷は貴族のモノになるのが一番の幸せなのだとか。相手も複数の愛人を持っており、数日に一度相手をして寝れば良いだけで、基本的に安全で快適に暮らす事が出来る。歪んでいるな、俺みたいに。

 しかし、生娘では無い奴隷の価格は元の1割程度まで落ちるので、素行の悪い連中にも手が出る値段になり、あっという間に精神を壊されて廃人になったり、下手をすれば命を落とす事があるそうだ。その為、素性の良い主人には常にお尻を振らなければいけないんだと。捨てられる=死の認識だ。

 また、性病が蔓延っており、貴族は娼館には行かないそうだ。その為、高価な生娘の奴隷購入し、それらを愛人として囲うそうだ。

 非処女(中古と言われている)の奴隷は性病に羅患している可能性が高い事から、価格が大幅に落ちるとの事であった。
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