異世界召喚された俺は余分な子でした

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第4章

第115話 工作の様子

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 day30

 朝5時頃目覚めたが、2人が両隣でぐっすりと寝ている。レジアナとミアプラだ。習慣でこの時間に大概目が覚める。
 俺は起こさないようにそっと布団を出て着替え、走り込みに行った。
 朝の凜とした空気が好きだ。
 まだ多くの人々が寝静まっていて、人気のない絶妙な空気感。昔は明け方に一人で車を走らせたもんだ。当時の愛車は69じゃ無くて86だ。知らないかな?イニシャルDで出てくるあれだ。当時は中古車を乗るしかなく、大学を出た後に初めて買った車だ。

 屋敷に戻るとトリシアが相変わらす馬の世話をしている。
 俺は何も言わずただ一緒に体を拭いて、ブラシを掛けて行く。この優しく馬の世話をするトリシアが好きで、思わず後ろから抱き付いてしまった。

「トリシア好きだよ」

 只その一言を言うだけだ。しかしまだ16歳なので抱けない。愛したいが年齢的にいけない事なのだと葛藤している。彼女も名実共に俺の女に早くなりたいとも言ってはいる。

 こちらの世界に来て早1ケ月になる。
 色々有ったがあっという間に結婚までしている。ふと自分がとんでもない事をしていたのだと自覚した。

「20名以上の少女の純潔を散らしてしまった。取り返しのつかない事をしてしまった。俺はなんて事をしてしまったんだ!」

 気が付くと呟いており、呆然と立ち竦んでいた。そして膝をつき泣いていた。
 そうするとトリシアが黙って俺の頭を抱き寄せて、お腹で泣かせてくれていた。そして気が付くとトリシアが膝枕をしてくれており、頭を撫でてくれている。やがて俺は落ち着いた。

「ありがとう。もう落ち着いたよ。助かった!」

 トリシアは立ち上がった俺の背中に黙って優しく抱き付いてくれた。

「無理すんなよ。ランスはいつも無理ばかりして1人で背負い込み過ぎるんだよ。たまには俺の事を抱いても良いんだぜ!なんなら今からここででも良いぜ!じゃなく良いですわよ」

「ありがとうな。でもたまも何も、君とはまだ肌を重ねる関係にはなっていないんだよ。でも気遣ってくれてありがとうな」

 そして笑い合ってから稽古を始めた。

 暫くして前衛衆が出揃い、稽古に熱が入る。
 そして何時ものように風呂に入り食事をする。

 日常の些細な事だが、俺が一番必要としているのはそんな些細な日常と、ちょっとした優しさだった。志郎の壊れた心を癒すのはそんな日常の些細な事で、そこにふと幸せを感じるのだ。

 漸くだが、朝食の後にシェリーから文字の読み書きを教えて貰い始めた。
 意外な事にシェリーは教え上手だった。そして甘え上手でもある。彼女は俺のツボを押さえている。

 今日はブラックスワンはギルドで依頼を受けてくると言う。彼女達は既にB級になっていた。実力も備えており、若手の中では飛び抜けていた。

 今日は男3人のファイヤークリスタルも依頼を受けに行った。

 俺はと言うと久し振りに武器屋に武器を売りに行く事とした。たまにはおっちゃんに強化武器を売ってやらないとな。

 俺は執務室に行き新たなパーティーについて考えを巡らせていた。
 ブラックオニキスにウリアとエルフのミザリィを加え、俺と副官のシェリー、全体の副長にナンシー、セレナの6名だ。

 フレデリカに任せるのはムーンストーン。盗賊のミアプラと商人のセッカ、元貴族のサラ、副長にニーベリングの5名だ。

 クレアをリーダーとしてエトワールを副長、獸人のアンバー、アヤメ、後方支援でカトレアの5名。
 チーム名はムーンライト
 こんな感じかな。

 今日はギルドで仕事をするナンシー以外のブラックオニキスは、武器を売りに行く事とした。

 ムーンライトとムーンストーンにはギルドで依頼を受けるようにさせる。

 因みにナンシーの専属は俺のクランと言う扱いになった。男衆もそんな中、専属受付の恩恵を享受できるのだ。

 武器店では、馬車の中でせっせと作った武器を9種45本を一気に持っていき、オヤジを泣かせてやった。
 全部で2100万に成った。うはうはだ。以前は急かしていたのに、今日は勘弁してくれよと半泣きだった。
 それと俺がS級になった事を知っていた。
 強化武器は飛ぶように売れるという。
 次に服屋でまたもや買い出しだ。俺の服は大事なプレゼント用以外は殆ど放出してしまったのだと思い出した。
 なので大量に買った。
 ウリアとミザリィにも一通り選ばせ、シェリー達も買っていく。
 何時もの採寸を行ったり、靴屋でも何時もの行動を行う。最早ルーチン化している。

 単独男子禁制の店で食事を行い、店を出た後に忘れ物が無いかを確認したが、ふと思い追加で小屋とトイレを買った。
 屋敷に帰り、荷物を各自の部屋に置いてから俺は先日1台作った移動時用のトイレの2号機の作成に着手する事にした。

 今日買ったのを含め、3台分あるので一気に3台作る事にした。
 馬車小屋にて行う。普段馬車は俺の収納に入れているので、今は何もない。
 その為普段は専ら作業小屋と化している。
 3時間ほどで出来上がったのだが、馬小屋にはいつの間にやら手の空いている者が集まってきていた。集中していて小屋に人が何人も入って来ている事に気が付かなかった。

 出来上がったうちの2台をセレナに渡し、アイテムボックスに収納して貰った。セレナのアイテムボックスは俺の奴隷に成ってから容量が増えており、10倍の5トンまでいけるようになっていた。しかも今までになかった時間停止も追加されていた。一度奴隷契約を解除したら0.5トンに戻ってしまっていたので、俺の奴隷契約の恩恵なのだと確認できた。
 ただ容量に上限があるので、無茶は出来ないが、万が一俺と離れてしまったり、それが無くても別チームを率いる事も有るだろうからと、トイレを渡しておいた。これで俺が2台、セレナが2台だ。

 皆喜んでいた。特に一緒に旅をしていない面子は驚いていた。
 他にもテント3帳に内部拡張を行い、セレナに持たせた。便利な事に一度拡張すると、次からは一般人5人分程度の魔力を注入すれば再び拡張した内部サイズとなり、約12時間で元の大きさに戻ると言うマジックアイテムになってしまっている。

 ついでに男衆用にシングル用の小型テントを4帳買い、これにも施した。
 また小型のテントは5帳程買って同じ処理をして倉庫に置いておく。
 各パーティーが野営を伴う依頼を行う場合に荷物を減らす処置だ。1人用テントの為入り口は狭いが、中は20畳位にまで拡張できた。

 見ているメンバーに尋ねた。

「工作なんかをしているのを見ていてもつまらないだろうに、皆物好きだな」

 ぼやくとシェリーに怒られた。

「何を言っているのですか!とても大事な事ですよ!トイレを、移動中のトイレを作ってくれているんですよ!女性にとって大事な事だから見ちゃいますよ!それにランスが真剣に取り組んでいる格好いい姿を皆見たいんだからね」

 一気に言われ、更に周りも頷いていました。やぶ蛇でした。

 丁度夕食の時間が近付いていたが、まだ30分位有ったので、パーティーメンバーで風呂に入った。セレナは恥ずかしそうにしていたが、パーティーとして行動する時の俺は聖人である。
 セレナが俺のある部分がお休み中で有るかどうかを恥ずかしそうにチラ見をしていたのには気が付いていたので、ずっと休んで貰うように努力した甲斐も有り、お風呂を上がった後にやっぱり紳士ですねと言われて気分が良かった。

 夕食後シェリーが1時間位読み書きを教えてくれた。お礼に仲良しさんをした後、自室に帰っていった。

 ウリアとミザリィの超美形2人が今日の添い寝の当番だった。
 破壊力が有り過ぎな組み合わせで大いに盛り上がり、夜中にようやく眠りに落ちていったのであった。
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