134 / 572
第5章
第133話 ギルドマスターとアレイ殿
しおりを挟む
驚いた事にギルドマスターを見るなり、タオが抱きついた!というよりもお互いに抱き合っていた。女性のギルドマスターだった。
愛人か?と思ったら妹だった。抱き付いたのでは無く単なる挨拶のハグだ。
メイドからこっそり教えられたのだが、父親の事は嘘だとか。本当は妹にみっともない姿を見られたくなかったかららしい。20台後半だろうか?バリバリのキャリアウーマンと言うか、ボディコンチックな服を着ており、その大きな双丘が今にもこぼれ落ちそうだった。美人さんである。色気が強く迫られたらころっと逝きそうだ。スカートが極端に短い事が気になった。
生き残った奴隷にした盗賊(既に解放してロープで縛っている)について聞くと、犯罪奴隷として引き取るという。
それと死んだというか、倒した奴等のカードを渡した。今日は預けるだけで、査定に時間が掛かりそうだったのでお金は明日受け取る事となった。また、俺のカードを見せたら大層驚いていた。
そう、俺がS級だからだ。
セチアの冒険者登録と、初心者講習の申込みを受け付けで済ませようとしたが、ギルドマスターが1人の受付嬢を強引に呼んで手続きをした。おどおどした14か15歳位になる見習いか新人かと思われた。
ギルドを後にしてタオ達の屋敷に向かう。
貴族街、その中でも一等地に有る一際大きな屋敷がタオ達の住まいだ。
屋敷に着くと先ずは応接室に通され、タオに待つように言われた。
10分位するとタオが父親と思われるご老体を連れてきた。年齢は60歳位だろうか、細身で白髪が混じった爺様だ。だが、年寄りというよりも強健な壮年と言う感じで活力に溢れている。
応接室に入るやいなや気さくに挨拶をしてきた。
「これはこれはようこそ勇者殿。此度は愚息をお救い頂いたとかでお礼の申しようが有りませぬ。おっとこれは失礼した。私は当家の主、アレイ・アールグレイと申す。以後お見知りおきを」
右手を差し出してくるので握手に応じ、こちらも挨拶を返す。
「これはご丁寧に。S級冒険者をしておりますランスロットと申します。以後お見知りおきを。それよりどうして私が勇者だとお分かりになったのでしょうか?」
「はははは!やはり勇者殿でしたか。なに、アイテムボックス持ちと、その年でS級となると勇者殿の可能性が高いと思いましてな」
「あいやー!カマを掛けられてしまいましたか。一本取られてしまったようですね」
「気を付けられよ。私のような人畜無害なジジィばかりだとは限りませぬからな」
「忠告痛み入ります。それよりも座りませんか?」
「おおそうじゃった!これは失礼したの。まあお掛け下され。何でも剣技を覚えたいとか?」
「はい。実は私はまだこの世界に召喚されてから2ヶ月も経っておりません。今まではギフトやスキルに依存して戦っておりまして、剣技が圧倒的に足りなくそれを痛感しています。タオ殿の申すには何でも高名な指南役の方をお抱えだそうで。ぜひ剣の使い方を覚えたく思っております」
「そういう事であれば手配致しましょう。息子の命の恩人の頼みですからな。暫くの間当家の客人としてお迎え致しますので好きなだけご滞在下され」
「これは有難い申し出ですね。宜しくお願いします。お言葉に甘えて1ヶ月位お願いしたいです。実は私はボレロ王国を目指しております」
「良いのか?目的地を伝えてしまって」
「アレイ殿にお世話になるのです。隠していても仕方がありませんし、別段知られてもどうこうはないと思います。実は記憶を失くしておりまして、日記に書いてあった内容ですと、ボレロ王国に妻達、つまり私のハーレム達がいる筈なのです。しかし今慌てて向かえば、力不足により、道半ばにして力尽きてしまう恐れが大きいのです。その為、今はまだ向かうに向かえず己を鍛える必要が有ります。バルバロッサ王国で戦闘があり、どうやら私だけ強制的にこの国に飛ばされたようなのです」
「うむ。そうじゃな。それが宜しかろう。所でお連れの方には既に刻印を刻まれたのですかな?」
「彼女とはまだ知り合って間もなくというか、先日村の窮地を救ったのですが、助けられた事に対して村からの対価として献上された奴隷なのです。今は解放奴隷なのですが、まだ致してはおりませんが、いずれ心から愛すればと考えております」
「お主、ひょっとして勇者の刻印の事を知らぬのではないか?知っておれば連れの女性の為に既に刻んでおると思うのだが?出来れば我が娘達にも刻んで欲しい位じゃて。出来たら今晩にでも彼女に刻んでやりなさい。もう20歳を超えておるのであろう?彼女は既にお主を受け入れておるのであろう?そうであれば早い方が良い」
「えっ?」
思わず情けなく呟いた。意味が分からなかった。日記に書かれている内容からも念話が可能になるのと、居場所が分かる、刻印持ち同士でも念話が可能と理解していた。セチアは真っ赤になり俯いているが頷いていた。
「念話が可能になるのと、居場所が分かる恩恵を勇者の魔力を取り入れる事により可能と理解しておりましたが?」
「これは驚いた。知らぬのか。まあ何かの縁じゃ!儂が教えてやろうかのう。ほほほほ」
俺の知らない刻印について、爺様より講釈をして貰う事になったのであった。
愛人か?と思ったら妹だった。抱き付いたのでは無く単なる挨拶のハグだ。
メイドからこっそり教えられたのだが、父親の事は嘘だとか。本当は妹にみっともない姿を見られたくなかったかららしい。20台後半だろうか?バリバリのキャリアウーマンと言うか、ボディコンチックな服を着ており、その大きな双丘が今にもこぼれ落ちそうだった。美人さんである。色気が強く迫られたらころっと逝きそうだ。スカートが極端に短い事が気になった。
生き残った奴隷にした盗賊(既に解放してロープで縛っている)について聞くと、犯罪奴隷として引き取るという。
それと死んだというか、倒した奴等のカードを渡した。今日は預けるだけで、査定に時間が掛かりそうだったのでお金は明日受け取る事となった。また、俺のカードを見せたら大層驚いていた。
そう、俺がS級だからだ。
セチアの冒険者登録と、初心者講習の申込みを受け付けで済ませようとしたが、ギルドマスターが1人の受付嬢を強引に呼んで手続きをした。おどおどした14か15歳位になる見習いか新人かと思われた。
ギルドを後にしてタオ達の屋敷に向かう。
貴族街、その中でも一等地に有る一際大きな屋敷がタオ達の住まいだ。
屋敷に着くと先ずは応接室に通され、タオに待つように言われた。
10分位するとタオが父親と思われるご老体を連れてきた。年齢は60歳位だろうか、細身で白髪が混じった爺様だ。だが、年寄りというよりも強健な壮年と言う感じで活力に溢れている。
応接室に入るやいなや気さくに挨拶をしてきた。
「これはこれはようこそ勇者殿。此度は愚息をお救い頂いたとかでお礼の申しようが有りませぬ。おっとこれは失礼した。私は当家の主、アレイ・アールグレイと申す。以後お見知りおきを」
右手を差し出してくるので握手に応じ、こちらも挨拶を返す。
「これはご丁寧に。S級冒険者をしておりますランスロットと申します。以後お見知りおきを。それよりどうして私が勇者だとお分かりになったのでしょうか?」
「はははは!やはり勇者殿でしたか。なに、アイテムボックス持ちと、その年でS級となると勇者殿の可能性が高いと思いましてな」
「あいやー!カマを掛けられてしまいましたか。一本取られてしまったようですね」
「気を付けられよ。私のような人畜無害なジジィばかりだとは限りませぬからな」
「忠告痛み入ります。それよりも座りませんか?」
「おおそうじゃった!これは失礼したの。まあお掛け下され。何でも剣技を覚えたいとか?」
「はい。実は私はまだこの世界に召喚されてから2ヶ月も経っておりません。今まではギフトやスキルに依存して戦っておりまして、剣技が圧倒的に足りなくそれを痛感しています。タオ殿の申すには何でも高名な指南役の方をお抱えだそうで。ぜひ剣の使い方を覚えたく思っております」
「そういう事であれば手配致しましょう。息子の命の恩人の頼みですからな。暫くの間当家の客人としてお迎え致しますので好きなだけご滞在下され」
「これは有難い申し出ですね。宜しくお願いします。お言葉に甘えて1ヶ月位お願いしたいです。実は私はボレロ王国を目指しております」
「良いのか?目的地を伝えてしまって」
「アレイ殿にお世話になるのです。隠していても仕方がありませんし、別段知られてもどうこうはないと思います。実は記憶を失くしておりまして、日記に書いてあった内容ですと、ボレロ王国に妻達、つまり私のハーレム達がいる筈なのです。しかし今慌てて向かえば、力不足により、道半ばにして力尽きてしまう恐れが大きいのです。その為、今はまだ向かうに向かえず己を鍛える必要が有ります。バルバロッサ王国で戦闘があり、どうやら私だけ強制的にこの国に飛ばされたようなのです」
「うむ。そうじゃな。それが宜しかろう。所でお連れの方には既に刻印を刻まれたのですかな?」
「彼女とはまだ知り合って間もなくというか、先日村の窮地を救ったのですが、助けられた事に対して村からの対価として献上された奴隷なのです。今は解放奴隷なのですが、まだ致してはおりませんが、いずれ心から愛すればと考えております」
「お主、ひょっとして勇者の刻印の事を知らぬのではないか?知っておれば連れの女性の為に既に刻んでおると思うのだが?出来れば我が娘達にも刻んで欲しい位じゃて。出来たら今晩にでも彼女に刻んでやりなさい。もう20歳を超えておるのであろう?彼女は既にお主を受け入れておるのであろう?そうであれば早い方が良い」
「えっ?」
思わず情けなく呟いた。意味が分からなかった。日記に書かれている内容からも念話が可能になるのと、居場所が分かる、刻印持ち同士でも念話が可能と理解していた。セチアは真っ赤になり俯いているが頷いていた。
「念話が可能になるのと、居場所が分かる恩恵を勇者の魔力を取り入れる事により可能と理解しておりましたが?」
「これは驚いた。知らぬのか。まあ何かの縁じゃ!儂が教えてやろうかのう。ほほほほ」
俺の知らない刻印について、爺様より講釈をして貰う事になったのであった。
14
あなたにおすすめの小説
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる