異世界召喚された俺は余分な子でした

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第6章

第216話 戴冠式と進軍

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 ボレロの戴冠式が始まった。

「ワーグナー及びカービングを統べる皇帝ランスロット陛下の御入来」

 司会の声と共に謁見の間の大扉が開き、俺はナンシーを伴い扉の中へと一歩を踏み入れる。

 城の作りはワーグナーとほぼ同じ作りだ。柱のデザインが異なる位で、大きさは多分同じだ。
 そう言えば聞いた事がある。
 カービング、ボレロ、バルバロッサの城は同じ建築家のデザインだと。
 サイズは確か同じで、柱のデザインが違うとアリアが言っていた。

 扉を潜ると5人組が後ろに付き従い、両脇をアリゾナとオリヴィアが挟み、ホーネットが斜め前を旗を持ち歩いていく。装備は儀式用の派手なものだ。

 勿論貴族席の最前列は俺の妻達だ。
 但し、貴族の場所と玉座の間の左右に総督がいる。

 クレアとメイベルは思う所があり、敢えて後方で観察をしている。

 玉座の前に来るとボレロの王妃が誰何をする。

「皇帝ランスロットよ、来訪の理由を我が王に述べよ」

「王権委譲の申し入れがあり、受託の証として参った次第だ」

 ボレロ王が礼をする。

「王権委譲を受託頂き誠にありがとうございます。先の魔物の討伐とダンジョン攻略の功績により、我がボレロの王権を委譲するものとする。我の国王としての最後の責務を果たすものとする。我が領土ボレロは本日をもってしてここにいる皇帝ランスロット陛下の庇護下に入らんとする。この冠をランスロット陛下へ戴冠する事で委譲を完了とする」

 セレナがボレロ王から王冠を外し、恭しくナンシーが持つトレーに置いた。そしてシェリーが王冠を手に持ち俺の頭に被せ、戴冠が終わるとボレロ王が宣言をする。

「これによりランスロット陛下へボレロの王権委譲を完了とする。皇帝ランスロット陛下万歳」

 そうすると、皆が万歳をし、少ししてからアリゾナが「鎮まれい」
 と叫んでから俺がスピーチをする。

 基本的にワーグナーと同じだ。
 最後にジャックナイフにこれから赴いて、ジャックナイフをバルバロッサから救うのと、それに伴う魔物の討伐をしに行く旨を話し、俺はダンジョン組を引き連れてその場を後にした。

 勿論カービングとワーグナーに返す者をゲートで送り、ジャックナイフ攻略へ同行する者を着替えさせ、ジャックナイフにゲートで向かい、残りの道程を進むのであった。

 今回ワーグナーにはアリアを残した。カービングにはメイベル、ロトナ、ドロシーは同行だ。ワーグナー組からはクロエとセチアも。
 勿論オリヴィアもだ。

 但し、オリンズとホーネットはボレロに残る。周辺にいる魔物を駆逐する為だ。
 アリゾナは同行する。

 ファイヤークリスタルについてだが、アルフレッドはカービングに配置し、残りの2人は俺と同行だ。
 ムーンストーンとムーンライトはボレロに残留。但しクレアは同行だ。
 ブラックスワンはワーグナーに残留。

 同行するのはブラックオニキス、アリゾナ、オリヴィア、クロエ、ロトナ、ドロシー、水樹、セレナ、コーム、アレイ、ユリア、ルシテル、5人組こんな感じにまずはしていた。

 馬車3台に分乗してジャックナイフを目指して進む。


 ジャックナイフは現在バルバロッサ支配下にあり、兵を連れて来るとまず間違いなく戦になると思うので 、ジャックナイフへの移動はクランの移動として兵士は連れてこなかった。

 まあどうせゲートで何とかするんだけどね。

 俺の1号車にはブラックオニキスのメンバーのみである。今回は複数台の馬車に分乗している。

 皆が俺に甘えてくる。無理もない。暫く別れていたのだ。
 俺は腐りやすいのだが、やはり腐ってイチャイチャしていたりする。
 特にセレナが甘えていた。
 少し見ない間に色気が出て来た。ほんの2、3ヶ月の筈だが、ぐっと大人びてきた。俺はセレナの18歳の誕生日に何かしてあげられるのだろうか?まあ多分刻印なんだろうけどね。それというのも恐らく誕生日を過ぎた後、セレナは殆んど生きられない筈だからだ。ルシテルの時がそうだったが、何故か寿命が分かる。セレナにはまだ伝えていないのだ!言えなかった。恐らく魂喰いに殆どを喰われたのだろう。
 年齢の固定から20歳迄待つつもりだったが、そうも言っていられなくなってしまった。セレナが甘えてくるので、まじまじと彼女を観察出来たので気が付いてしまった。セレナは誕生日の後、半年位しか生きられないからだ。寿命の直前の方が良い気がする。

 最近セレナが俺を挑発している節がある。スカートの丈がやたら短かったり、胸を押し当ててくる。
 少し気になるのが、ルシテルと一緒に寝ている日がある事だ。ひょっとして薄々寿命が短いと気が付いているのだろうか?それで同じ立場にある彼女に確認や相談をしているのかな。
 道中そんな事も考えていたが皆を抱きしめていたりした。
 誰かしら俺の髪を手櫛で触りたがる。
 セチアにバッサリ短くしてと頼むも拒絶された。命令しないと嫌だという。俺がそんな事で命令しないと分かっているからだろうな。オリヴィアの髪も人気らしい。

 道中ふと思った。不思議なのはすれ違う馬車や旅人がいない事だ。
 もう直ぐ城に着くという段階で急に魔物の群れに遭遇する。

 オークジェネラル、オーガ、ミノタウロスだらけで、アリゾナが無双している。

 レベルがまだ低い新入り5人組とルシテル、水樹等は馬車の中で待機だ。俺が守っている。5分程で400体位倒しただろうか。そこそこ大きな魔石をドロップするから、大変だ。

「あれ?魔石をドロップするって変だな?」

 俺は呟いていた。魔石を回収し少し進むといよいよ城壁が見えてきた。
 しかし城の方角からは煙が上がっている。
 城門の所にはかなりの数の魔物がいるようだ。

 時折魔物が城門の中から吹き飛ばされていた。つまり城壁が閉まっていない事を意味する。開けているのか、壊されたのか。

 そして誰かが戦っているようだ。

 俺はカービングやワーグナーにゲートを繋ぎ、妻達やアルフレッド達等、戦える者を連れてきて、援軍としてジャックナイフの城壁近くの魔物を駆逐しに向かったのだった。チームランスによるランス劇場の始まりだ!
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