異世界召喚された俺は余分な子でした

KeyBow

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第1章

第246話 禁止事項

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 夜になり、待ちに待ったその時が来た。
 ベッドで横になっていると彼女が来た事が分かる。
 抱き寄せ口付をする。熱くディープなのを。彼女も求めて来た。
 モミモミしながら話をしていたが、俺が根掘り葉掘り色々な事を聞き出したので、遂に禁止事項を伝えられてしまった。

 彼女の事はベッドで待ち、ベッドで別れる。部屋の外での待ち伏せやお別れもしない。スキル等での類似の行為も含む。一度でもすればもう来られなくなるという。勿論時間の制約で刻印を刻むのはダンジョンを出た後だ。今でさえも時間ギリギリまで一緒にいると言うのだ。

 それと正体を探らない事だった。名前も言わないといい、君やお前と呼ぶ事にした。
 限られた時間だが、抱き寄せて愛し合う。勿論最後まではできない。俺は彼女の体の虜になっている。彼女も俺を求めてくれる。
 俺の一日のご褒美は彼女とのこの時間だ。時間が来るとお互い泣きながら別れる。
 その後は寝る感じだ。

 数日後にヒロミに聞くと大体同じ感じだった。お互いの配慮からどういう感じの相手かは聞かないし、勿論言わないと言うような暗黙のルールを作っていて、朝は2人とも機嫌が良い。

「このダンジョンってどう思う?作者の手抜きと感じなくは無いが、あまりにも単調過ぎるんだよな」

「そうじゃのう、感覚を完全に麻痺させて油断させる為じゃろうな。1400階層でお主が引っ掛かっておったじゃろうに!何の変哲のない通路かと思ったらデストラップという落ちも大いに考えられるからのう。作者はひねくれておるし、油断すると殺られるぞ」

「そうだよな。あまりしたくはないけど、飛ぶか」

「どうして嫌なんじゃ?」

「ヒロミが俺にしがみついていなきゃいけないんだよ。一番は重量オーバーになるから結構辛いんだよな。女ならどんなけしがみついて貰っても良いのだけれどもな」

「わははは。それは言わないでくれ。飛んでいるからと言って攻撃を回避できるとは限らぬぞ!」

「どうして?」

「黒塗りのワイヤー等があっても、飛んでいたら気が付かぬぞ。数百mの範囲で天井が崩れてきたりしてもお陀仏じゃからのう」

 そんな会話等も有ったが、それでも粛々とダンジョンを進む。
 実は一気に進む手段があったのだが、2人共気が付いていなかった。
 志郎が飛翔で先行し一気に飛んで行けばトラップ等は関係なく進めるのだ。そしてヒロミがいる所にゲートを出せば良い。何も2人で抱き合って飛ぶ必要はないのだ。
 ダンジョンの場合、同一フロア内だと念話もゲートも使えるのを知っていたのに、その事を失念していたりする。また、飛ぶルートにサラマンダーを先行させ、その後をトレースすれば尚安心だが、夜の事に気を取られ過ぎて、2人共に判断力が落ちていた。

 それに精神的な疲労がそうさせていた。

 10階層毎のボスドロップは、夜の逢瀬の彼女の装備にぴったりな物や服ばかりで、夜に見せると俺の収納でそのまま預かっていて欲しいという。

 そして1301階の階段近くに遂にトラップが出た。
 俺達は警戒を怠らず魔物の警戒をヒロミ、トラップは俺と決めていた。そうやってトラップを発見したのだ。尤もスキルのお陰なのだが。

 俺の体重だと大丈夫だが、ヒロミの体重だと床を踏み抜き、それをスイッチとして天井から濃硫酸が降り注ぐという結構えげつないのだった。濃硫酸ってエグ過ぎるだろう!

 ちょっとした違和感でトラップに気が付き、流石に飛翔でクリアーする。結構えげつないタイミングだ。階段が見えて魔物もいないので足取りも軽くなる。そんな位置なのだ。

 そうしてボス部屋の前で男2人でスイーツを喰っている。ボス戦前に腹ごしらえと休憩だ。

 そうして休憩をした後に100階層毎のボスに挑むのであった。
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