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第9話 出合い
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弘美は襲ってくる奴がいなくなったようだと判断した。
そこで今の状況を把握する為に、周りを確認しようとしてフラフラな状態ではあるが、草むらから出ていった。
草むらを中心に盗賊と思われる者達の死体が散乱していた。中にはまだ生きている者もいたが、立てる者はいなかった。
弘美は思った。小説とかでよくある盗賊が旅人や商人を襲うあれだろうと。
それはともかく、襲われた者の中に生きている者がいる可能性が有るから、助けられるなら助け、無事な者がいたら今の位置やこの世界について教えてもらおうと周辺を確認していった。
また、アドレナリンがまだ大量に出ているせいか、そうでないのかはともかく、人を殺してもなんとも思わず、死体や血を見てもへいきだったが、その事に気がつくのは今ではない。
15人ほど殺されていたが、馬車の中を含め生存者はいなかった。
盗賊は20名程いたようだ。一方的に殺したのではなく、何人かは倒していたようだ。
最後にテントの中をよく見ると、犯され、殺された女性や背中を斬りつけられた者の死体があった。服を半ば破られ、乱暴された女性は目を見開いていたので、救えなくてごめんといい、目を閉じてあげた。20代後半か30代だろうか、身なりの良い者に見えた。そして横に寝かせてあげ、服を可能な限り整えて毛布を掛けた。せめてもの情けと、体に掛かった体液は気持ち悪いが拭いてあげ、死者に対してのせめてもの事として痛みを我慢して行っていった。
テントを出た途端に右の脇腹に激しい痛みが走った。
そしてその原因を作った者に体当たりをされ、もつれ合って一緒に倒れ込んだ。
弘美は痛みに喘いたが、一緒に倒れ込んだ何者かが弘美に覆い被さっており、顔に何やら柔らかい感触が有った。だが息苦しい為、手でそれを掴み押し退けた。そして背中に刺さった矢は折れたのと、押されて矢じりが右肩から露出した。
「あいたた。一体何なんだよ。くそっ、矢が抜けない。痛みが激しくなってきたな」
「何がいたたよ!兄様と姉様達を殺した罰よ!仲間の仇!死になさい」
そこには15歳位の少女が立っており、大き目のナイフを握り身構えていた。背中まで伸びた長い青い髪をなびかせ、弘美を敵という。焦燥感があり、目が血走っていたが、かなりの美少女だ。弘美はこんな状況にも関わらず見惚れていた。
するとその少女の背後に盗賊が忍び寄り、剣を突き立てようとしていた。
「危ない!」
弘美は咄嗟にその少女の肩を掴み、自分の後ろに突き倒した。その隙に盗賊に脚を剣で刺されていた。
そして弘美は咄嗟に魔力弾を放ったが、運良く盗賊の頭に当たった為無事倒した。
「ぐはっ!君、け、怪我はないか?」
その少女は慌てて起き上がったが震えていた。そう、自分が持っていたナイフが弘美の腕に刺さっていたからだ。
「えっ?盗賊じゃないの?今この盗賊を貴女が倒したのよね?どうしよう?私、盗賊じゃない人を刺しちゃった」
「俺は盗賊じゃない。偶々通り掛かっただけなんだ。痛い。痛い。頼むから右肩から突き出た矢と、盗賊に刺されたこのナイフを抜いてくれ。力が入らない。抜けばヒールが使えるから」
「ごめんなさい。それ私が刺しちゃったの。盗賊と思ったの。今抜きます!ごめんなさい」
その少女はオロオロしてはいたが、血まみれになりながらもナイフを抜いた。そして次に矢を引き抜き、必死に血が吹き出ている傷口を押さえていた。
少女はまた襲われやしないかとビクビクしていたが、幸い先程の盗賊が生き残りの最後だったらしく、今この場に生きて立っているのはこの少女と弘美の二人だけになっていた。倒れた盗賊達も手当をすれば助かった者もいたのだが、手当をする者もおらず、出血から順次息絶えていったのだ。
弘美は刺さっている短剣と矢を抜いて貰う時に、激痛から半ば泣き、ぐあー!と叫んでいたが、痛みから気絶してしまった。しかし、気絶する直前になんとかヒールを唱えたのであった。
そこで今の状況を把握する為に、周りを確認しようとしてフラフラな状態ではあるが、草むらから出ていった。
草むらを中心に盗賊と思われる者達の死体が散乱していた。中にはまだ生きている者もいたが、立てる者はいなかった。
弘美は思った。小説とかでよくある盗賊が旅人や商人を襲うあれだろうと。
それはともかく、襲われた者の中に生きている者がいる可能性が有るから、助けられるなら助け、無事な者がいたら今の位置やこの世界について教えてもらおうと周辺を確認していった。
また、アドレナリンがまだ大量に出ているせいか、そうでないのかはともかく、人を殺してもなんとも思わず、死体や血を見てもへいきだったが、その事に気がつくのは今ではない。
15人ほど殺されていたが、馬車の中を含め生存者はいなかった。
盗賊は20名程いたようだ。一方的に殺したのではなく、何人かは倒していたようだ。
最後にテントの中をよく見ると、犯され、殺された女性や背中を斬りつけられた者の死体があった。服を半ば破られ、乱暴された女性は目を見開いていたので、救えなくてごめんといい、目を閉じてあげた。20代後半か30代だろうか、身なりの良い者に見えた。そして横に寝かせてあげ、服を可能な限り整えて毛布を掛けた。せめてもの情けと、体に掛かった体液は気持ち悪いが拭いてあげ、死者に対してのせめてもの事として痛みを我慢して行っていった。
テントを出た途端に右の脇腹に激しい痛みが走った。
そしてその原因を作った者に体当たりをされ、もつれ合って一緒に倒れ込んだ。
弘美は痛みに喘いたが、一緒に倒れ込んだ何者かが弘美に覆い被さっており、顔に何やら柔らかい感触が有った。だが息苦しい為、手でそれを掴み押し退けた。そして背中に刺さった矢は折れたのと、押されて矢じりが右肩から露出した。
「あいたた。一体何なんだよ。くそっ、矢が抜けない。痛みが激しくなってきたな」
「何がいたたよ!兄様と姉様達を殺した罰よ!仲間の仇!死になさい」
そこには15歳位の少女が立っており、大き目のナイフを握り身構えていた。背中まで伸びた長い青い髪をなびかせ、弘美を敵という。焦燥感があり、目が血走っていたが、かなりの美少女だ。弘美はこんな状況にも関わらず見惚れていた。
するとその少女の背後に盗賊が忍び寄り、剣を突き立てようとしていた。
「危ない!」
弘美は咄嗟にその少女の肩を掴み、自分の後ろに突き倒した。その隙に盗賊に脚を剣で刺されていた。
そして弘美は咄嗟に魔力弾を放ったが、運良く盗賊の頭に当たった為無事倒した。
「ぐはっ!君、け、怪我はないか?」
その少女は慌てて起き上がったが震えていた。そう、自分が持っていたナイフが弘美の腕に刺さっていたからだ。
「えっ?盗賊じゃないの?今この盗賊を貴女が倒したのよね?どうしよう?私、盗賊じゃない人を刺しちゃった」
「俺は盗賊じゃない。偶々通り掛かっただけなんだ。痛い。痛い。頼むから右肩から突き出た矢と、盗賊に刺されたこのナイフを抜いてくれ。力が入らない。抜けばヒールが使えるから」
「ごめんなさい。それ私が刺しちゃったの。盗賊と思ったの。今抜きます!ごめんなさい」
その少女はオロオロしてはいたが、血まみれになりながらもナイフを抜いた。そして次に矢を引き抜き、必死に血が吹き出ている傷口を押さえていた。
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弘美は刺さっている短剣と矢を抜いて貰う時に、激痛から半ば泣き、ぐあー!と叫んでいたが、痛みから気絶してしまった。しかし、気絶する直前になんとかヒールを唱えたのであった。
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