異世会男子の聖女物語〜能力不足の男として処刑放逐した召喚者は実は歴代最強勇者(男の娘判定)だった!〜変装の為の女装だ!男の娘言うな!

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第28話  やり直し

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 コウはフレンダに対して怒りに任せた報復が終わった後、ハッとなり自分が何をしでかしてしまったのかに気が付いた。そう我に返ったのだ。

 まだその時の感触が残っているが、怒りに任せてフレンダに暴力を振るったのだ。

 夢中であったがはっきりとその快楽が思い出された。拳が当たると爽快だったのだ。

 フレンダはコウを見て殺されるのかと震え、ついに失禁までしてしまった。

 コウは慌ててフレンダに対してクリーンとヒールを掛けたが、傷は治っても心が負った傷までは癒せない。一度散らされた純潔は戻らないが、幸いにも純潔を奪う直前に何故か宏海の声がした。

「戻ってきなさい。そっちに行っては駄目よ。後悔するわよ」

 フレンダの身体を蹂躙していて、いよいよ純潔を散らそうとしたその時に、宏海の声がして正気に戻ったのだ。ただ、フレンダの下腹部に飛び散った血を見て純潔を奪ってしまったと、とんでもない事をしたのだと愕然とし、コウは土下座をした。

「誤って許されることじゃない。本当に済まない。君を犯してしまった。責任をちゃんと取るよ」

「わ、私、生きているのね。大丈夫よ。私は殺されても文句を言えないの。許されるなら私は貴方の性奴隷として一生を過ごします。気に入らなかったり飽きたらどこぞに払い下げても文句を言いません」

「駄目だ。俺が怒りに我れを忘れたとはいえ、君の純潔を奪う権利は俺にはなかった。その、君が嫌じゃなければ対等の立場として結婚して欲しい」

「駄目よ。私のような卑しい女を妻になどしては駄目。貴方は自由に生きて。私が枷になるなら死にます!それにまだ私は処女よ。何故かコウは最後までせずに踏み留まったようなの」

 フレンダの悲痛な叫びにコウは抱き寄せようとしたが、フレンダは怖がっていた。それと思い出してきた。確かにフレンダの純潔を奪う直前に踏み留まったのだ。

 コウは優しく声を掛け、震えるフレンダをそっと抱き寄せた。

「ごめんな。苦しかったよな。気がついてやれなくてごめんな。枷になんかなるもんか!。済まない、もう二度と君に暴力は振るわない。こんな君を見るなんてゴメンだ。ごめん。やり直す。君の魂を守るのはこれしかない。次はちゃんと話が出来るから。君は何者だ?それを聞いたらやり直すよ」

「私は第3王女のナタリー。オニール国には留学で行っていて召喚の為に呼び戻されたの。本当にごめんなさい」

 コウは優しく口づけをし、時間遡行を実行した。

 時間遡行が終わると、フレンダを殴ろうとして手を振りかざし、フレンダが覚悟して目を瞑っている所だった。なんとか手の起動をそらし、フレンダを殴るのを回避した。

 コウは殴るのではなく、デコピンの刑に処した。
 先の悲壮なフレンダをもう見たくはないし、己がした事に後悔もした。また、溜飲も下がり、犯そうとは思わなかった。

「ひゃいん」

 フレンダの困惑した呻き声が有った。

「一人で抱え込むな。大丈夫だから。な、ナタリー」

 唖然としていたが、コウは優しく抱きしめた。

「俺の事を軽蔑してくれて構わない。時間遡行したよ。その、君を犯そうとしたんだ。でも後悔したよ。その、君の泣き顔を見たくない。ごめんな。気が付いてやれず、苦しかったろ?フレンダは誰かに儀式を指示されたんだろ?そいつが悪いのであって、俺はフレンダに八つ当たりをしてしまった最低野郎なんだ」

「な、何を言っているの?私まだ処女よ。コウの事を軽蔑するわけ無いでしょ?私は一生掛けてコウに償いたいの。だから体は貴方の物なの」

 もう一度デコピンを食らわせた。

「じゃあ申し訳ないと思うなら、君の貞操を簡単に寄こそうとするな。二度と言うなよ!言ったろ?好きでもない女性を無理矢理手籠めにしないと。さっきフレンダを手籠めにし掛けてしまったけど、後悔しかなかった」

「ちょっと何よ?私の体が気に入らなかったの?酷くない?それで最後までしなかったの?」

「いや、その、体は素晴らしかったよ。たんのって違う。その、女性としてのフレンダは素晴らしかったよ。でも俺が本当に欲しいのは君の体じゃなくて心だ。やった事と言っている事がちぐはぐだけど、もう君を泣かせたくない」

「なら良いわ。でも、本当にごめんなさい。私の本名を知っているという事は本当に私を犯そうとしたのね。それで身分を明かしたのね?」

「うん。でももうしない。ナタリーが本名で、第3王女だと聞いた」

「うん。そうよ。私は償いの為いずれ貴方の性奴隷となるつもりだったのよ」

「フレンダの覚悟と後悔は聞いた。だけど、君の純潔は君を心から愛する人の為にとっとけよ。召喚の事を詳しく聞きたいけど、また君も被害者だ。俺は今こうして生きているし、フレンダとも知り合えた。な、だから申し訳ございませんと思うのは止めてくれ。俺と知り合った事自体が嫌じゃなければさ」

 フレンダはコウに抱き着き、有難うと泣いていた。フレンダはやがて泣き疲れ、コウの胸に抱きしめられながら寝ていった。そしてフレンダの頭を撫でながら、コウもいつの間にか眠りに落ちていったのであった。
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