勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

文字の大きさ
12 / 73
第1章  入試篇

第12話  パーティーブルーアース結成

しおりを挟む
 フォルクス達は冒険者達がよく使う店に行き、皆に依頼をこなしたり魔物を狩る時用の靴と服を選ばせた。基本的にカーラとシーラは後衛なので今着ている服をそのまま使うが、戦闘中だと下着が見えてしまう事も有るのでアンダーとしてスパッツを買って行く。フォルクスも厚手の革の服を買い、鎧を着ない時に着る動き易さ優先の服を選んだ。フォルクスは基本的に風系の魔法剣士だから軽装を好む。

 その後ギルドに寄り、パーティーを結成するのでパーティー登録をした。彼女達は皆ランクEでしかなく、依頼はランクCまでを受けられる。

 受付はまたも朝のエルフのお姉さんだ。

「あら?今朝来たばかりなのに、もうこんな綺麗な子達と仲良くなってるなんて、君は意外と女の子受けが良いのね。頑張るのよ。綺麗なお姉さんも応援しちゃうぞ。それで試験はどうだったの?」

「うん。お陰様で多分トップ合格になりそうです。パーティー名はそうですね、ブルーアースで」

「ちょっとあんた、何勝手に名前を決めてるのよ」

「あらあら、気の強そうなお嬢さんね。君、彼女達の事はどうするの?」

 シーラ達の首輪に指を指していた

「うん。これも何かの縁だし、俺達が一旦権利を買い取ります。そして可能な範囲での最長期日の18歳まで権利の行使猶予をするようにし、なんとか自力で買い戻しをして貰うと決めています。もし間に合わなかったら俺が人前で抱かなきゃですが、彼女達なら買い戻しが出来ると信じています。権利を使って抱くなんて御免こうむりたいです。」

「そっか。君は紳士で偉いのね。ねえお嬢さん、彼を困らせちゃ駄目だぞ。パーティー名はとても素敵じゃないの。大事にして貰い、絶対手放しちゃ駄目よ。お姉さんがもう少し若かったら彼の奥さんの一人にして貰いたい位だけれども、残念ながらお姉さんは年上にしか興味がないの」

 そんな会話が有ったが、パーティー登録はつつがなく出来たと言いたかったが、カーラに書いて貰った。約束事項として稼ぎは人数プラス1で等分し、余分な1人分はパーティーの資金とすると覚書を作成した。拘束力が無いが全員署名をし、後日のトラブルを防ぐ狙いが有った。最近はギルドからもお金の事はパーティー結成時に覚書を交わすように指導しているのだそうだ。やはり金銭トラブルが絶えないらしい。

 宿に戻り、荷物を置いてから食事をする事になった。食事は宿に併設されている食堂で提供される。朝と夕食の食事代は宿泊費に含まれているからだ。

 6人掛けのテーブルだったが、リズがべソンと並んでとっとと座ったものだから、自然とフォルクスはシーラとカーラに挟まれて座る事になった。

 いくつかのメニューの中から選ぶのだが、フォルクスは文字は読めたが、料理が想像つかないとしてシーラに一任した。べソンは字が読めない為リズに選んで貰っていた。

 流石に幼過ぎてお酒は飲めないので、お茶で乾杯をする事にし、乾杯の音頭はフォルクスが行う。

「えーっと、出会ったその日にパーティーを結成したけど、今から4年ちょいで一人頭金貨1000枚を頑張っで貯めようぜ!むさい元兵士と超絶美少女の奇跡の出会いに感謝し、ブルーアースの今後の活躍を祈り乾杯」

 乾杯の後シーラから長い!、お堅い!、持ち上げ過ぎ等と文句を言われたが、カーラがシーラの村での子供の頃の失敗談を暴露していたり、他愛もない会話で盛り上がっていた。

 食事の後は風呂で、この宿の自慢の湯だった。やはり女性陣は長かった。男組は先に部屋に戻り、武器の手入れ等をしていた。

 やがて宿着を着た女性陣が戻ってきて、少し体を休めてから、各々が文字の読み書きを教え、教えられていく。

 21時位になっていたのでお開きになり、眠る事になった。


 朝になり、明るくなって来た時にフォルクスは目覚めた。

 しかし変だった。どう考えても1人で寝ていないのだ。
 胸元に温もりがあり、確認すると人の頭がある。背中にも温もりが感じられ、抱きつかれている。

 フォルクスは状況が理解出来なかった。
 前からも抱きつかれ、背中にも抱きつかれている。多分シーラとカーラが布団に入り込み、抱きついたのだろう。

 よく見るとべソンの布団にもリズが入り込んでいた。

 多分不安なのだろう。彼女達の操と将来はフォルクス達に掛かっていて、縋るしかないと感じてついあまえたのだろうと。

 今まで誰にも相談できず、突然目の前に見も知らぬ自分達に解決の為の手を差し伸べてきたのだ。ヒーローであり、白馬に乗った王子様になっているのだろうと判断した。頭を撫で、後ろから手を回している子の手に自分の手を重ねていた。

 人の温もりって良いなと、暫くその温もりを感じていると、二人がもぞもぞとしていた。

 シーラが目を覚まし

「あっ!その、これは、その、あんたが寒くて可哀想だったから、私達で温めてあげているだけだから、それ以上の意味なんかないから勘違いしないでよね」

「うん。ありがとう。お陰で心地良く休ませて貰ったよ。シーラは温かく柔らかいね」

「ああ、フォルクスさんの背中は大きくて温かいですわ」

 しかし、べソンはうわっと驚いていた。

 急に恥ずかしくなったようで、三人は慌てて布団から出て朝の挨拶をし、着替えて食事となったが、女子の着替えの為、男子二人は部屋を追い出された。

 仕方がないので顔を洗いに行き、外の空気を吸いに行く。
 ソロソロ良いかなとなり、部屋に戻ると支度ができていた。着ていたに寝間着や下着のうち、宿の備え付けの寝間着は宿にて洗濯をする。それ以外は袋に入れてあった。フォルクスがクリーンを使う為だ。流石にフォルクスも下着を直接触りながらクリーンを使うのは恥ずかしかった。

 フォルクスとべソンは女子を気にせずに下着姿になり、昨日買った服に着替えた。カーラはうっとり見ていて、リズは中々筋肉が付いているなと体の状態を見ていた。

 シーラは違った。顔を手で覆いつつもチラ見していたが、真っ赤になりながら文句を言う。

「ちょっ、ちょっとアンタ達、レディーの前で何やってるのよ」

「何って着替えだよ。別に真っ裸で陰部を見られている訳じゃないから特に問題は無いぞ?見られて減るわけじゃないし、女子の着替えを見るのとは違うぞ」

「そうかもだけど、ちょっとはデリカシーってもんを持ちなさいよ。そんなだと彼女なんか出来ないわよ」

「うーん、別にそんなんいらんぞ。カーラとシーラがいてくれたらそれで良いけど、他の子とも付き合った方が良いのか?この世界の倫理観は良く分からないな」

 真っ赤になったシーラがカーラに抗議していたが

「あらあら。私とシーラを彼女さんにしてくれるみたいよ。宜しくねフォルクスさん」

 口をパクパクしているシーラが可愛かったがべソンが

「ほら、シーラが困っているじゃないか。いじるのはその位にしといてやれよ」

 更に真っ赤になるシーラだったが、フォルクスはある意味本気だった

「ははは。シーラは分かり易くていじり甲斐があるな!」

「ばかばがばかばかばか!女の敵!あんぽんたん!あんたなんか一度死ねばよいのよ」

 フォルクスの胸をポカポカと叩くシーラであったが、フォルクスはシーラとカーラを強引にぎゅっと抱き締め

「ごめんごめん。シーラがあまりにも可愛かったからついね。二人共改めて宜しくな。改めて誓うよ。君達をちゃんと女性として愛してくれる人と初めての夜を過ごす事ができるようにすると。その相手が俺だといいけどな」

 二人はありがとうとしか言えなかったが、誰かのお腹が鳴ったので食堂に向かう事になった。ただ、フォルクスが最後に言った「その相手が」の部分は二人共肯定も否定もしなかったのだが、リズとべソンはしっかりと把握していたのであった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

処理中です...