15 / 73
第1章 入試篇
第15話 腹一杯
しおりを挟む
そしてフォルクスは壇上に着くなりバンバンとそこに有った台を叩き注目を集めるようにした。また、フォルクスはおちゃらけた口調だったが、後ろではべソンとリズが睨みを効かせていた。
「おーい注目!合格したい奴は耳の穴カッポッジって話しを聞けーい!先着4名の女子の弁当の半分食べてやるぞ。但し一人に付き金貨20枚だ。それも現金払いのみな。さあどうだ?因みに男のは40枚な」
「本当か?」
「頼もうぜ」
「私これ以上食べられないわ」
「うわ、そんな金持ってねーよ」
等々聞こえてきたが、早速動いた者が居た。女子5人のチームから2人分が来たのだ。シーラの隣にいたエルフの少女もその中にいた。よく見ると本当は4人分を頼みたかったようだが、お金がないのだろう。
「マジで食べられるのかよ?」
「問題ない。チームのを食べてまだ腹八分目だからな」
「金だけ取って食べれませんでしたじゃ許さないぞ」
「そんなしょぼい事はしないさ。お金を見せてそこに置くと良いよ。食べきれなかったらお金は返すから」
そうやってあっという間に4人の分を食べ尽くし、金貨100枚を稼いでいた。ちなみに男の分が一つ有った。
フォルクス達がお腹を擦っていると、小太りで醜い宮廷魔術師の息子が一人の女子を連れてきて
「お前らまだ行けるだろ?こいつのも食えよ」
「もう無理だよ。流石に俺達も腹が一杯できついよ」
「いくらなら食べる?」
「あんた達が今持っているお金を全て出すなら無理にでも食べてやる」
「ざけんな。40枚だ!それで食えよ」
「だから腹一杯って言っているでしょ!もうきついんですよ」
「俺は国にも顔が効くんだよ!」
「ガタガタ言ってるんじゃないわよ。アタイに玉を潰されたく無かったら黙んな!二人共こんな奴放っておいて行こうぜ」
「くそ、覚えていろよ。おい、誰か金貨40枚で食ってくれ」
「ははは。いきなり敵になったな。にしてもお腹きつかったな。」
「ああ、親がクズなら子もクズだな」
そうしてお金を稼ぎ、3人は皆の所に戻って行った。
シーラは3人が戻ると
「あ、あのね、私とカーラ、ラティスの3人で何とか一人分位なら食べられるかもだから、私達も食べようか?」
フォルクスはシーラのお腹を触り
「俺はぽっちゃりしたシーラは見たくないぞ。ほらよ」
フォルクスはべソンと自分に金貨10枚、4人に金貨20枚を配分した。
「ちょっと何よこれ?」
「言ったろ?チームとして稼いで来るって」
「違うの。配分がおかしいって言っているのよ」
「そうか?なあべソン、配分っておかしいか?」
「いや、適切だと思うぞ。何もおかしくない」
「そんな、受け取れないよ」
「黙って受け取るんだ。女の子の方が何かと入り用だろ?まあ、綺麗な服を着て俺達の目を楽しませる為に余分に配分しているから、俺達の為だからさ。1人頭金貨10枚を女子には加算したのさ!」
「まったくもう。でもありがとうね。じゃあ有り難く受け取るわ」
「あの、えっと、そんな、頂けません。私、チームに入れて貰っただけでも有り難いのに。これは体で払えと言う事ですか?」
「いや、飛躍し過ぎだよ。ここじゃなんだからさ、外で詳しく話そうよ」
そうして最初に外に向かうのはフォルクス達のチームであった。フォルクスは腹をさすり少し辛そうにしていたが、べソンは伸びをしたりして、食った食った!といった感じで、まだ少し余裕がある感じだった。
フォルクス達は他の受験者に先立って外に出る事になったのだが、早々にチームを結成した者達が出てきたものだから、講師達は驚いていた。
打ち合わせをする場所を確保するのに、練習場に有った椅子を持ってきて、6人でぐるっと輪を作って話をする事にしたのであった。
「おーい注目!合格したい奴は耳の穴カッポッジって話しを聞けーい!先着4名の女子の弁当の半分食べてやるぞ。但し一人に付き金貨20枚だ。それも現金払いのみな。さあどうだ?因みに男のは40枚な」
「本当か?」
「頼もうぜ」
「私これ以上食べられないわ」
「うわ、そんな金持ってねーよ」
等々聞こえてきたが、早速動いた者が居た。女子5人のチームから2人分が来たのだ。シーラの隣にいたエルフの少女もその中にいた。よく見ると本当は4人分を頼みたかったようだが、お金がないのだろう。
「マジで食べられるのかよ?」
「問題ない。チームのを食べてまだ腹八分目だからな」
「金だけ取って食べれませんでしたじゃ許さないぞ」
「そんなしょぼい事はしないさ。お金を見せてそこに置くと良いよ。食べきれなかったらお金は返すから」
そうやってあっという間に4人の分を食べ尽くし、金貨100枚を稼いでいた。ちなみに男の分が一つ有った。
フォルクス達がお腹を擦っていると、小太りで醜い宮廷魔術師の息子が一人の女子を連れてきて
「お前らまだ行けるだろ?こいつのも食えよ」
「もう無理だよ。流石に俺達も腹が一杯できついよ」
「いくらなら食べる?」
「あんた達が今持っているお金を全て出すなら無理にでも食べてやる」
「ざけんな。40枚だ!それで食えよ」
「だから腹一杯って言っているでしょ!もうきついんですよ」
「俺は国にも顔が効くんだよ!」
「ガタガタ言ってるんじゃないわよ。アタイに玉を潰されたく無かったら黙んな!二人共こんな奴放っておいて行こうぜ」
「くそ、覚えていろよ。おい、誰か金貨40枚で食ってくれ」
「ははは。いきなり敵になったな。にしてもお腹きつかったな。」
「ああ、親がクズなら子もクズだな」
そうしてお金を稼ぎ、3人は皆の所に戻って行った。
シーラは3人が戻ると
「あ、あのね、私とカーラ、ラティスの3人で何とか一人分位なら食べられるかもだから、私達も食べようか?」
フォルクスはシーラのお腹を触り
「俺はぽっちゃりしたシーラは見たくないぞ。ほらよ」
フォルクスはべソンと自分に金貨10枚、4人に金貨20枚を配分した。
「ちょっと何よこれ?」
「言ったろ?チームとして稼いで来るって」
「違うの。配分がおかしいって言っているのよ」
「そうか?なあべソン、配分っておかしいか?」
「いや、適切だと思うぞ。何もおかしくない」
「そんな、受け取れないよ」
「黙って受け取るんだ。女の子の方が何かと入り用だろ?まあ、綺麗な服を着て俺達の目を楽しませる為に余分に配分しているから、俺達の為だからさ。1人頭金貨10枚を女子には加算したのさ!」
「まったくもう。でもありがとうね。じゃあ有り難く受け取るわ」
「あの、えっと、そんな、頂けません。私、チームに入れて貰っただけでも有り難いのに。これは体で払えと言う事ですか?」
「いや、飛躍し過ぎだよ。ここじゃなんだからさ、外で詳しく話そうよ」
そうして最初に外に向かうのはフォルクス達のチームであった。フォルクスは腹をさすり少し辛そうにしていたが、べソンは伸びをしたりして、食った食った!といった感じで、まだ少し余裕がある感じだった。
フォルクス達は他の受験者に先立って外に出る事になったのだが、早々にチームを結成した者達が出てきたものだから、講師達は驚いていた。
打ち合わせをする場所を確保するのに、練習場に有った椅子を持ってきて、6人でぐるっと輪を作って話をする事にしたのであった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
95
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる