勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

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第1章  入試篇

第25話  旅路

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 ラティスはフォルクスの事を200%位美化していた。この世界に来てからの事を聞いて、自分より辛い目に合っている事に涙し、そんな境遇にも関わらず自分を助けてくれたフォルクスは白馬に乗った王子様だった。

「フォルクス殿は大変な思いをして生き抜いてきたのですね。そんな中折角稼いだお金を私達の為に使ってくれたなんて、感謝してもしきれないですわ。辛かったですよね。辛い事を思い出したり、泣きたい時は私の胸で泣いて下さい。私が抱き寄せるので顔を隠して泣いてくださいね。誰にも見えませんし、戦士にも癒やしが必要ですから。私の王子様!」

 フォルクスはラティスに優しくされ、抱きしめられて人の温もりを感じ、涙を流していた。不覚にもラティスの胸の感触を堪能せず、鼻水を垂らしながら耐えきれなくなり嗚咽を漏らしていたのだ。兵士になったばかりの頃に仲が良かったが、戦で死んでしまった者達の顔がふと思い出されたのだ。この世界に来てから抱きしめられながら大変だったねと慰められた事が無かったのだ。前夜に女性に抱きしめられていたが、受付嬢のユリアという酔っぱらいに絡まれただけだった。尤も胸の感触にある意味癒やされはしたが、如何せん酒臭かったのだ。

 昼少し前に昼休憩を兼ねて休む事にした。買い溜めしていた弁当を食べていただけだが、収納にはテーブルや椅子までもがあり、それらを出して快適に食べていた。兵役に就いている時に城の中からくすねて来た物だった。

 お昼を食べ終わった後、十分に馬を休ませ、皆で馬の世話をしてから旅を再開した。休憩後の御者はべソンーリズ組に交代した。

 フォルクスはと言うと、とりあえずシーラの隣に座っていた。そして馬車が動き始めるとシーラに頭を掴まれ、グイっと引っ張られた。膝というか、その細く柔らかな太腿に押し付けられていた。フォルクスがえっ?と情けない声を上げると

「疲れたでしょうから横になるといいわ。馬車の中だからそんなに広くないから、横になろうと思うと誰かがこうやって膝枕をするしかないでしょ。美少女の膝枕なんだからありがたく思いなさいよ。だめ!こっちを向いちゃ駄目よ!カーラ達の方を向いていなさいよ」

 フォルクスは抱き抱えられた時に真上を向いていたのだが、膝の近くに頭がある為、横を向くとシーラの下着が見えてしまう。その為慌てたシーラはフォルクスの顔をカーラ達の方へ咄嗟に向けたのだ。しかし膝枕の高さで横を向いたものだから、カーラとラティスの下着がモロに見えてしまったのだ。

 フォルクスはぼそっという

「シーラ、グッジョブだぜ!それとな2人共前位隠せよ。丸見えだぞ。それとも僕に見せてくれていたのかい?うふふ!」

 そうすると二人共ときゃっという声を上げ、慌てて前を隠した。やはりすかさずシーラが文句をつけてきた。

「全くもってあんたは本当にスケベね。それはまあ良いとして、どうなのよ?」

「どうなのよ?って何の事だ?」

「どうって私の膝枕の感想に決まっているでしょ!他に何があるって言うのよ?」

「うん、そうだね。流石は美少女の膝枕だね。物凄く心地が良いよ。膝枕ありがとうな。それとさ、素敵な御御足をナデナデしたいな!って事で撫でても良いよね!」

 シーラの足をナデナデしだすと、シーラはキャっと短い悲鳴をあげた。フォルクスは調子に乗ってしまったのだ。

「な、な、何を勝手に触っているのよ!」

「うん!シーラの脚は柔らかいけれども、細くて無駄な肉が無いんだね。さすが美少女!滑らかな脚だね。うん、癒やされるよ!」

 上を向くとシーラが真っ赤になっているのが分かる。やはり胸は多少は膨らんではいるが、胸の膨らみといっても僅かでしかない。カーラもそうだ。多少胸の膨らみはあるが、あくまでも成長中である。シーラがAカップ位だろうか。カーラは Bカップに少し届かない。そんな感じだ。それでも先程まで脚をナデナデしていたフォルクスの頭を撫でながらシーラは言う

「上を向いちゃ駄目よ。あっちを向いていなきゃ駄目なんだから」

 そんなシーラに対してフォルクスは畳み掛ける

「たまにはいいだろ?シーラのその可愛い顔を見ていたいんだ。横を向いたら見えないだろ?なあ、良いだろ。好きな女の子の顔を見ちゃ駄目か?」

「な、何、何をバカな事を言っているのよ」

「まあ良いじゃないか。俺は美少女の膝枕を堪能させて貰うからさ。ふう」

「もう、仕方がないんだから。なんか本当に疲れているみたいだし、まあ、いいわよ。但し、エッチな事をしたら許さないんだからね。それよりもあんたって今まで結構大変な目に合ってたんでしょ。疲れた戦士の癒しをするのは美少女の役目なんだから。泣きたかったら泣けばよいのよ。夜うなされていたわよ。皆死んじゃったって。私は死なないから、そのね、ギュッとするくらいなら私達がするから、夜もう泣かなくても良いのよ。私に甘えなさいよ。辛いならせめて私の胸で泣くか打ち明けなさいよ。あんたは無理をしているでしょ?見ていてこっちが辛いんだから」

 フォルクスがいきなり泣き出したのだ。シーラは最初意味が分からなかったが、自分でいうのもなんだが、普段の自分には似合わないような優しい言葉を掛けていた。少しは心に響いたかな?と思っていると、いきなりスカートに顔を埋めてきたのだ。

「ちょ、ちょっとあんた何やってるのよ。変な事しちゃやだ。ちょっとそこ息を吹き掛けない。い、いやん、エッチ!何やってるのよ、バカバカバカ。ああん、そこはダメ!」

 と頭をポカポカと叩いていたが、どうも股間に熱を感じるのだ。フォルクスが息を吹き掛けており、ハァハァとなっている為に股間に対して生温かさを感じていた。変な感覚だった。ただ、カーラとラティスは早々にフォルクスが泣いているのだと気が付いていた為に、止めるでもなくそっと見守っていた。

 シーラはフォルクスが自分に対してエッチな事をしてきている訳ではないとようやく異変に気が付いたのだ。微妙な所に息が掛かっていて変な気分になってきたが、何故か股間が濡れてきたのだ!自分の中からおしっことか何かが出てきて股間が濡れてきたのではなく、どうやらフォルクスが泣いていて、その涙だと分かったのだ。

 シーラはフォルクスがお股にスリスリしているのではなく、泣いている事に気が付いたのだ。そしてハッとなり、頭を撫でて自分のお股に押し付けている形な為、匂わないかな?とか、おしっこをした後にクリーンを掛けて貰ったかな?と気になって仕方がなかった。

 フォルクスとラティスが御者をしている時に、鳴き声が聞こえたような気がするが、今は思えばあの時の呻き声は、泣いていたのだと理解した。

 今まで何かしらの重圧に耐えてきたのであろう。優しい言葉を掛けると急に泣き出してしまったのだ。今までこの人に一体何があったのだろうかと、確かに夜中に誰かの名前を言って魘されていたのは知っている。やさしくされる事に慣れていない感じだった。

 それはともかく、シーラは恥ずかしかった。自分のおまたにフォルクスの顔があるのだ。そして泣いているとはいえ、お股が濡れてきて生暖かいのだ。やがてカーラもラティスもフォルクスを抱いたり、背中を擦っており、暫くしてから落ち着いていった。

「取り乱してしまったようでごめんね。ごめんね」

 そう言って、シーラのスカートを涙と嗚咽の涎で汚してしまった為、そっとクリーンを掛けていた。

 フォルクスが完全に落ち着いたようだった。ずっとシーラにありがとうありがとうと言っており、シーラは感謝をされまくっていた。シーラも珍しく優しかった。

「うん、いいのよ。泣きたい事もあるわよね、それは誰にでもあるし、私なら大丈夫。受け入れるからね。ただ、ちょっとお股で泣かれたのは恥ずかしかったけど、次はせめてお腹か胸にしてね」

「あっ、そ、そのごめん。悪かった」

 シーラはおろおろしているフォルクスが愛おしくて仕方がなかった。不覚にも弱い一面を見てまたもやキュンとなってしまったのであった。
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