勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

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第1章  入試篇

第32話  帰投

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 今夜の宿は行程の関係から必然的に前日泊まった宿になったのだが、部屋の中でべソンは沈んでおり、黒いオーラを放っているかの如く話し掛け辛い状況であった。
  
「べソン、これが本来あるべき部屋割りだと思うぞ。だから諦めろ。リズのおっぱいをチュパチュパしたい気持ちは分かるが、今は諦めるんだ」

 そうフォルクスもべソンとリズが二人きりで何をしているのかはもう分かっているのだ。このままでは良くないと思い、暫くの間フォルクスはべソンとリズの部屋を別ける事に決めていた。

 とは言っても隠れて会って、いちゃいちゃしているのだろうが、明らかに年頃の未婚の男女を二人のみで一つの部屋にしておくのはまずいと判断したからである。勿論シーラ達も残念がってはいた。

しかしリーダーの決定として皆を黙らせていた。今日は2人部屋がひとつと4人部屋が一つ取れた。

 ラティス、シーラ、カーラの3人は魔力を消費し過ぎた為に、道中はずっと魔力切れの為寝ていた。

 その為早々に寝ていたりする。フォルクスが様子を見に行った時にはリズが対応し、3人共寝ているしもう落ち着いているから大丈夫だと言われ、フォルクスも休む事になった。

 部屋を出る前にふと思った事を質問する事にした。

「なあリズ、シーラ達俺の事何か言ってないか?」

「らしくないじゃない。どうしたんだい?好きか嫌いかがそんなに気になるのかい?」

「まあ、それもあるけどさ、シーラ達には聞けないけどさ、俺ってほぼ間違いなく異世界から来てるじゃないか、その、多分常識が違うから知らない間に傷付けているんじゃないか心配なんだ」

「はあ、小さい事を気にする男だね。大丈夫だよ。そちら方面ではやらかしてないさ。ただな、まだシーラとしかキスをしていないだろ。早くカーラとラティスにもキスをしてやれよ」

「驚いたな。シーラはそんな事まで言っているのか。まあ、それなんだよ。3又掛けをするのって男として最低だろ」

「フォル、あんた何バカな事を言っているんだい?あんたが3人共コマせば良いんだよ。あいつらもそれを望んでいるんだからね」

「はあ?何い言ってんだよ。あかんやろそれは。確かに私達3人を娶って貰えば良いというような事を言っていたが、どういう事だ?」

「はあ、そんな事も知らないのかい?強い男は妻を複数持つもんなんだよ。魔物との戦いや不毛な戦争で多くの男がおっ死んでてさ、結婚適齢期の男女比は1対3位って言われてるんだ。だから生き残っている男が最低3人は娶らないと子供の数が減るんだよ。だから強い男は取り合いなんだよ。あたいもそうだよ。強い子を残したいからべソンに惚れたんだ」

「まだピンとこないけど、何となく分かったよ。ただ、俺のいた所は一夫一婦制で、例えば僕が二人の女性と同時に関係を持っていたら、社会的に抹殺されるんだ。シーラ達は人として好きだけど、流石に出逢って一週間程度ではさ、まだ愛する所までは気持ちが行っていないよ。お互いをまだ良く知らないしさ。それにもし首輪がなくて今抱くとしたら、ただ単に性欲を満たすだけで愛情からじゃないと思うんだ。なんとなく思うのは、彼女達にはちゃんと向き合わなきゃって、大切にしなきゃいけないレディーだって思うんだ。だからさ、僕には時間が必要なんだ。僕がこの世界に馴染むまでは。」

「ふーん。よく分からない世界から来たんだな。まあ、気長に見守るさ。ただな、アイツラを泣かせたらあたいが許さないからね」

「分かったよ。それはそれとして、もしべソンが別の女も彼女にしたらリズはどうするんだ?」

「どうもしないさ。強くて丈夫な子を生めそうなら良し!ナヨナヨしてる弱っちい奴なら認めないだけだよ。」

「そっか。参考になったよ。そっか。そっか。シーラ達は俺の事を好いてくれているのか。うん、そうだな、彼女達に釣り合う位になれるように俺も頑張らなくちゃな。疲れている所を邪魔したな。おやすみ。それとべソンと乳繰り合う時は周りをちゃんと見とけよ。皆に見られてるぞ」

 そうやって真っ赤になり、皆に見られていた事を知らなかったリズはオロオロしていた。フォルクスはくすくすと笑いながら自室に引き上げ、まもなく就寝した。その後は特に何もなく、翌日の旅路も特に何も問題がなかった。

 昼頃に首都の一つ前の街まで来ていた。そこで馬を4頭と荷馬車を一台買う事にした。
 まずはオークの死体を売り、そのお金で馬を買っていた。リズとべソン、フォルクスが馬車から出る時に一体ずつオークの死体を持って売り捌いていたものだから特に怪しまれる事もなかった。馬を買った後は馬車の御者をカーラとシーラにお願いし、残りの4人は馬に乗っていた。そして首都に着く少し前に籔に入り、荷馬車を2台出した。出したのは盗賊から奪ったりしていた荷馬車である。そこに魔物の死体やサイクロプスの死体を並べ、荷馬車に馬を繋いだ。べソンとリズ、ラティスとフォルクスが御者をし、3台の馬車で街に入る予定だ。

 16時位だろうか、予定より1日早く街に戻ったのだが、その頃には3人共すっかり回復しており、ほぼ本調子に戻っていた。

 街に入る時に門番から怪訝そうな目で見られたが、そもそも冒険者カード C ランク以上の者は割とすんなり入れるのだ。しかもB ランクのべソンがいた為に問題なく入れて貰えた。たまたま背の高い3人は目立ち、門番のおっちゃんが覚えていた。

「おー兄ちゃん達、無事に帰ってきたんだな。お前達一体何を狩って来たんだ?」

「えっと、サイクロプスだよ」

 フォルクスが言うと

「おい、嘘だろう?おいおい」

 と言い驚いていると、一緒にいた同僚が

「ほほう、見せてみろ。うげー!こりゃあたまげた!」

 大きな声で驚いていると、おっちゃんが守衛にいる者達を呼び立てた。

「おい見てみろよ。坊主共がデカ物を持ってきたぞ。俺はサイクロプスなんて初めて見たぜ」

 そんな感じで品評会みたいになってしまった。

「引き留めてしまって悪かったな。お前達まだ子供なのに凄いな」

 その後はすんなり解放されたが、トラブルと言えばこういうようなしょうもないトラブル?だけだった。これはトラブルのうちに入らないという話もあるが。

 街に入った後はそのままギルドに行く事にした。
 そろそろ混み出す時間ではあったが、なんとかユリアの所に並び、10分位でユリアの前に立つ事が出来た。

「ユリアさん、ただいま帰りました」

「あらフォル君!無事に帰って来たのね!」

「はい!これは依頼達成の書類です」

「おっ!偉い偉い、ちゃんとサインを貰ってきたんだね」

「それと魔石の抜き取りをしたいので場所をお借りしたいのと、魔物の死体を買い取って貰いたいんですよ」

「オッケー!買い取るのは良いけど、何を持って帰ってきたの?」

「うん。依頼のサイクロプスを持って来たんです。それとオークの上位種と大量のオークかな」

「よくサイクロプスを持って帰れたね。大変だったんじゃないの?」

「まあ、うん、そうですね。詳しくはまた後で話しますが、今は馬車3台で来ているんです」

「その量は大変ね。私も解体所のおじさんに話を着けてから一緒に抜き取りに行くから、先に行っててね」

 そうやってクローズの看板を立て、他の受付嬢に謝っていた。

「ごめんね!大物の買取に行って来るね」

 そうやって受付を離れる。そして後ろにいる誰かと話をし、ユリアの代わりに一人の受付見習いの少女が受付に向かっていったのであった。
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