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第1章 入試篇
第49話 購入
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結局フォルクスもこの屋敷を気に入り、べソンとリズも隣の館を気に入り購入する事になった。ただフォルクス達の方はそのまま住めるのだが、べソン達の方は館のあちこちがめちゃくちゃに壊されており、直ぐには住めない事が分かった。なのでしばらくの間は離れを借りてそこで暮らすと言う。奴隷商の言うには金貨500枚で売るが、住める状態にまでするのに金貨500枚ぐらい掛かると言う。壁に穴が開いていたり、床が血で腐っていたりしている。かなり新しい建物だったが、元の主が怒りに任せてかなり壊してしまっていたのだ。
ただ建てた時には金貨4000枚はしたという話なので、大幅な修繕が必要とは言えそれでもかなりリーズナブルに購入できる。フォルクスの方は元々金貨4万枚したと言っていた。フォルクスが買う屋敷は約一年半前に事件が有り、売りに出されてから約一年。問題が解決しなかった為に売れなかったそうだ。
とりあえず奴隷商の所に戻り、早速契約とお金を払う事にした。フォルクスがギルドにお金を降ろしに行ってくるよと言うと、奴隷商が
「フォルクス様、貴方はお金を持っている筈です。今この場で出せるでしょ」
「よく知っていますね」
「失礼ですが、隠しておるおつもりでしょうが、その事を知っている者は知っておりますぞ。それに今は否定し、どう見てもそんな大金は待ち合わせていないと言うべきなのですよ。貴方が収納持ちだという事を私は知っているから問題ありませぬが、疑っていただけの場合、かまを掛けられ、引っかかってしまった事になるのですよ」
フォルクスはため息をついていた。この奴隷商は元々自分が収納持ちというのを知っていたのか、本当に奴隷商に収納を使っている所を見られてしまったのかが分からなかった。かまをかけられてしまいやらかしたのか?その事を聞いてみたのだが奴隷商はただ
「ほほほほほ」
と素敵な笑いをするだけであった。少なくとも今となってはこの奴隷商の前で隠す必要はないし、奴隷商に一応確認すると、知っているのは恐らく自分位だろうと言う。ただしと伝えてきた。
「顧客の情報に対しては守秘義務がありますから誰にも言わないですから、私めの口から漏れる事は無いですぞ。ただ気を付けて使いなさい」
そう言って窘められた。奴隷商に既に収納持ちだと知られていたのもあるが、それ以上に収納持ちである事の意味を知らない筈がない。それにも関わらず何も言ってこなかったが、フォルクスは自分の正体をこの人はどこまで知っているのだろうか?自分自身が知らない事まで知っている筈だと半ば確証していた。おそらく女神が軌道修正をするのにこの奴隷商を選んだのであろう。若しくは当初から予定されていた人員だったのか。ただ、小出しをしており時が来ないと語らない感じで無理に聞き出す事は出来ないのだろうと感じていた。
フォルクスがこの屋敷を購入することを決断をしたのは勿論この老人の事もあったが、一番はカーラがOKサインを出したからだ 。屋敷を見に行くと言った段階でカーラにお願いしていた。買うべきか否かを判断して欲しいと。この世界の屋敷の基準とか建物の基準がよく分からない為、フォルクスには判断できない事が多いのだ。ましてや金銭感覚もまるでないので、お値打ち物件なのかどうかすら解らない。物の良し悪しは何となくわかるが、適切な価値か否か、お得なのかが分からないのだ。
カーラを見ると満面の笑みを浮かべていて、胸の前で小さく丸を作っていたからフォルクスは決断したのであった。もしカーラがバッテンをしていれば購入には至らなかったであろう。
そういった大事な事はカーラに相談するようにしている。勿論最後はフォルクス自身が決断をしなければならないが、決断する為の判断材料が無い時はカーラに聞くのが一番だとフォルクスの中では決めていた。カーラからが一番まともな回答が来るからだ。
ジェスロについてはこの後詳しく話をするとした。取り敢えずは奴隷商に主従契約の仕方を教えて貰い、ジェスロと主従契約を結んだ。奴隷商はフォルクスが一度見た魔法をコピーできる能力を持っていると分かっていた。なぜかと言うと
「フォルクス様、今から主従契約というものをお見せします。それからジェスロ殿と契約をされると宜しいかと思います」
そう言われたからだ。隠していたおつもりですかななどとも言われたのだが、この人はいつから知っていたのか気になり、何時から知っていたのかと聞くと、フォルクス様が最初に我が商会に来た時には既に分かっていましたよと一言言っていた。つまり分かっていた上で奴隷契約を見せ、コピーさせていたのだった。
そして主従契約というものを教えて貰い、主従契約を行った。ただ、行動制限がある事が分かった。また、その行動制限をフォルクスが限定的にではあるが解除できるという事も分かった。現段階ではこの屋敷の敷地一杯までの行動範囲を与えられる為、限度一杯で行動範囲を広げていた。やはり召喚時のトラブルで致命的なエラーが発生しており、少なくとも今の時点ではフォルクスの力を持ってしても是正しきれなかったのであった。
ただ建てた時には金貨4000枚はしたという話なので、大幅な修繕が必要とは言えそれでもかなりリーズナブルに購入できる。フォルクスの方は元々金貨4万枚したと言っていた。フォルクスが買う屋敷は約一年半前に事件が有り、売りに出されてから約一年。問題が解決しなかった為に売れなかったそうだ。
とりあえず奴隷商の所に戻り、早速契約とお金を払う事にした。フォルクスがギルドにお金を降ろしに行ってくるよと言うと、奴隷商が
「フォルクス様、貴方はお金を持っている筈です。今この場で出せるでしょ」
「よく知っていますね」
「失礼ですが、隠しておるおつもりでしょうが、その事を知っている者は知っておりますぞ。それに今は否定し、どう見てもそんな大金は待ち合わせていないと言うべきなのですよ。貴方が収納持ちだという事を私は知っているから問題ありませぬが、疑っていただけの場合、かまを掛けられ、引っかかってしまった事になるのですよ」
フォルクスはため息をついていた。この奴隷商は元々自分が収納持ちというのを知っていたのか、本当に奴隷商に収納を使っている所を見られてしまったのかが分からなかった。かまをかけられてしまいやらかしたのか?その事を聞いてみたのだが奴隷商はただ
「ほほほほほ」
と素敵な笑いをするだけであった。少なくとも今となってはこの奴隷商の前で隠す必要はないし、奴隷商に一応確認すると、知っているのは恐らく自分位だろうと言う。ただしと伝えてきた。
「顧客の情報に対しては守秘義務がありますから誰にも言わないですから、私めの口から漏れる事は無いですぞ。ただ気を付けて使いなさい」
そう言って窘められた。奴隷商に既に収納持ちだと知られていたのもあるが、それ以上に収納持ちである事の意味を知らない筈がない。それにも関わらず何も言ってこなかったが、フォルクスは自分の正体をこの人はどこまで知っているのだろうか?自分自身が知らない事まで知っている筈だと半ば確証していた。おそらく女神が軌道修正をするのにこの奴隷商を選んだのであろう。若しくは当初から予定されていた人員だったのか。ただ、小出しをしており時が来ないと語らない感じで無理に聞き出す事は出来ないのだろうと感じていた。
フォルクスがこの屋敷を購入することを決断をしたのは勿論この老人の事もあったが、一番はカーラがOKサインを出したからだ 。屋敷を見に行くと言った段階でカーラにお願いしていた。買うべきか否かを判断して欲しいと。この世界の屋敷の基準とか建物の基準がよく分からない為、フォルクスには判断できない事が多いのだ。ましてや金銭感覚もまるでないので、お値打ち物件なのかどうかすら解らない。物の良し悪しは何となくわかるが、適切な価値か否か、お得なのかが分からないのだ。
カーラを見ると満面の笑みを浮かべていて、胸の前で小さく丸を作っていたからフォルクスは決断したのであった。もしカーラがバッテンをしていれば購入には至らなかったであろう。
そういった大事な事はカーラに相談するようにしている。勿論最後はフォルクス自身が決断をしなければならないが、決断する為の判断材料が無い時はカーラに聞くのが一番だとフォルクスの中では決めていた。カーラからが一番まともな回答が来るからだ。
ジェスロについてはこの後詳しく話をするとした。取り敢えずは奴隷商に主従契約の仕方を教えて貰い、ジェスロと主従契約を結んだ。奴隷商はフォルクスが一度見た魔法をコピーできる能力を持っていると分かっていた。なぜかと言うと
「フォルクス様、今から主従契約というものをお見せします。それからジェスロ殿と契約をされると宜しいかと思います」
そう言われたからだ。隠していたおつもりですかななどとも言われたのだが、この人はいつから知っていたのか気になり、何時から知っていたのかと聞くと、フォルクス様が最初に我が商会に来た時には既に分かっていましたよと一言言っていた。つまり分かっていた上で奴隷契約を見せ、コピーさせていたのだった。
そして主従契約というものを教えて貰い、主従契約を行った。ただ、行動制限がある事が分かった。また、その行動制限をフォルクスが限定的にではあるが解除できるという事も分かった。現段階ではこの屋敷の敷地一杯までの行動範囲を与えられる為、限度一杯で行動範囲を広げていた。やはり召喚時のトラブルで致命的なエラーが発生しており、少なくとも今の時点ではフォルクスの力を持ってしても是正しきれなかったのであった。
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