勇者だけど幼女使いと言われていますが何か?

KeyBow

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第1章  入試篇

第62話  ロレッタの治療

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 部屋の中はカーテンが閉め切られ、昼間にも関わらず暗かった。

 また、換気も碌にしていないようで、空気が淀んでいた。
 部屋そのものは小綺麗で、若い女性というか、高校一年生の女の子の部屋なのだが、貴族令嬢の為か、全体が上品にまとめられている。花が飾ってあったり全体的に若い女性が心地よいと思う部屋になっていた。

「ロレッタ。部屋に入れてくれてありがとう。こちらがフォルクス様と、その守護者たるラティス様です。ラティス様は貴女と同い年ですから、話が合うのではないでしょうか?」

 ロレッタはベールを被っており、顔が見えない。

「始めまして。私がフォルクスです。私の力を持ってすれば治す事が可能な筈です。いやかも分かりませんが、一度状態を見せてください。ラティスを側に付けますから」

 ロレッタは一瞬こわばったが頷いた。

 ベッドから起き上がったロレッタのベールを、ラティスが、失礼しますと一言言ってから外した。

 可哀想に、顔を縦に切り裂かれ、治療が遅かった為傷自体は塞がり血が止まりはしたが、一生傷になってしまったようだ。
 なんとなく母親に似ているなと思うが、やはり傷があまりにも酷い状態だ。
 フォルクスが顔に手をやり、魔力を込めてヒールと唱えた。

 すると顔の傷はそのままだが、目が、見えるようになった筈だとフォルクスは認識していた。

「どうですか?目は見えるようになったと思います」

 ロレッタは恐る恐る目を開けた。すると涙を流していた。

「見えます!見えますとも。でも見ないで。こんな顔じゃ表を歩けませんわ。勇者様、目を治して頂いたのは有難いのですが、この顔じゃ嫁ぎ先も無いのですわ。それともこんな顔に傷のある私を娶るとでも言うのですか?」

「うん、先ずは目を先に治したんだ。じゃあ顔の傷を治すんだけど、ちょっと問題が有って。傷自体はまず間違いなく治せると思う。それとロレッタさん、婚約を破棄されているなら、僕じゃなくて、ロレッタさんの事を大事にしてくれる人と結婚すれば良いと思いますよ。それとこの手の傷をあの司祭が治してるのを見た事がある人はいますか?」

 ラティスがはっとなった。ラティスがフォルクスを見ると目で訴えかけていた。

「そういう事なんだ。ラティスから話して貰えると助かる。顔では駄目だったんだ」

「えっ?治るのですか?治るなら、な、何でもしますから、是非お願いします!」

 ラティスが真剣な顔で伝え始めた。

「あの司祭はそうしなければならないのか、欲望の為なのか、女性の顔を美容整形する時に服の中に手を入れ、胸を触っていたのだが、ご存知か?」

「はい、あの汚らわしい司祭の治療を見ましたけれども、確かに胸を触っており、恥ずかしさから泣いておりましたわね」

「そうですな、以前注意した事のひとつにそれがあります」

「その、フォル殿のコピー魔法は仕草や呪文まで同じにしないと発動しないのだ。身振り手振りをしている時は、同じようにしないと発動しないのだ。1から学べばフォル殿に最適な魔法の発動方法で行けるのだが、今回の魔法はコピー時に女性の胸をその・・・触るの初めてなんです」

「構いませんは。恥ずかしいですが、それで顔が治るなら触ってください。ただ、厭らしく触りましたらお恨みします」

「ロ、ロレッタさん、ぼ、ぼく、その、女性のその、あの」

 ロレッタは毅然と言った

「恥ずかしがらないで!私も殿方に胸を触られるのは初めてなのです。その、本当に治ったら少しだけなら私の胸を堪能されても怒らないので、お願いします」

 ロレッタはお腹を出し、恥ずかしがっているフォルクスの手を取り、お腹に手を持ってきて、服の中に手を入れさせるのであった。
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