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第7話 絶望のボス戦
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ボス部屋の扉の前で、乙姫さんが俺に向かって・・・ではなく俺が操作するカメラに向かい決めポーズをとる。
「視聴者のみんなー乙姫はぁ頑張ってボス戦行っちゃいまーす!是非是非応援してねぇ!今日のために新調した服わぁ可愛いくてお気に入りなのぉ」
あざといポーズが終わると振り向きボス部屋の扉に対峙する。まわりを4人のパーティーメンバーが取り囲み準備万端だ。
プロデューサーが合図を送る。
「イッツ・ショータイム!」
すると観音開きのドアをスタッフが押し開ける。
プロデューサーが機材を重し代わりにドアの前に置き、反対のドアにもスタッフの1人が機材を置いて閉まらないようにする。
このドア、ボス戦が始まると閉まろうとするも、重しがあれば開いたままなのだそうだ。
もし閉まってしまったらボスかボスが死ぬか以外の者が全滅する迄開かない。
だから閉じないようにしておく。万が一ダメージを負ったらボス部屋の外に連れ出し、安全に治療したりできるし、何より撤退もありうるから扉を開けたままにすることが多い。
ただこれもデメリットがある。
他者も入ってこれるので、横やりや横取りもあり得る。
今回は招かれざる客はいないようだが。
扉が開くとそこは体育館ほどの広さの空間があり、一斉にドローンが入って撮影ポジションに。俺は乙姫さんが中に入る様子を撮るが、今の俺の視線はボスのシルエットにある。
巨大な体躯を誇る巨人・・・レッドミノタウロスだ。あれ?思った以上に大きいか!?
一斉に乙姫ライフの男衆4人が突入する。
先ずは近接による一撃を入れ4方に散って乙姫さんが魔法を放つ。
部屋の中は薄暗く、ボスはシルエットだけ見える。スタッフが閃光弾を撃ち込み、手際よく照明を展開する。
ボス部屋は段々明るくなるも、ボス戦開始当初というのは、こと撮影については照度が足らない。
タンクの酒井さんがまずその盾で一撃を受け止めその隙にアタッカーの赤城さんと乙姫さんが左右から斬りつける。
・
・
・
はずだった。しかし、斬馬刀・・・聞いている武器とは違うの一撃を受け止めた酒井さんは吹き飛ばされ壁に激突した。斬馬刀を振り抜いたミノタウロスが左手を斬馬刀から離し、左側から斬り込む赤城さんに向かって振るう。
その重い肘鉄が腹に入り、剣を突き立てるも吹き飛ばされた。
乙姫さんはボスが振り抜いて下がった右肩に斬りつけるも皮膚を少し切り裂いた程度だ。ミノタウロスが咆哮を上げ、乙姫さんは体を捻ったミノタウロスの攻撃を避けると軽やかに後ろに下がる。
「な、何よこれ・・・」
想定外のことに唖然としている。ミノタウロスは赤ではなく、紫色をしていた。
魔法使いの白石さんがファイヤーボールを撃ち、顔に命中させるも効いていない。一瞬爆煙が上がるも、消えるとそこには笑みを浮かべた顔がある。
ボスが突進し始めると白石さんは駆け出し、背後から奥地さんが弓を射る。矢が背中に刺さるも意に介さず、白石さんに追いつくと蹴り飛ばす。そして白石さんが落とした杖を拾うと奥地さんに投げた。丁度矢を放つタイミングで、矢を放つと同時に杖が顔にヒットし、力なく倒れた。
「レスキュー」
プロデューサーが叫ぶとスタッフが駆け寄り倒れたメンバーを外に出す。
基本的にボスはボス部屋の外に出られないので、外に出してから治療を行う。
俺は恐怖にかられ動けなかった。
乙姫さんは仲間が助け出されるまでの時間稼ぎをすべく孤軍奮闘する。
カメラマンは俺以外レスキューに加わりボス部屋を出た。
『パリン』
俺の足もとで何かが弾け、俺の足を濡らす。
妙な匂いがし、ボスが俺を向く。ハッとなりボス部屋の外を見るとプロデューサーが何かを投げた姿を見た。俺と目が合うと恐ろしい顔をしていた。
「撤退よ」
乙姫さんは入口に駆けており俺とは入口を挟み反対側。
するとミノタウロスが俺を睨みながら追ってきた。
俺は入り口側から来るミノタウロスを避けるように部屋の奥へと逃げる。
斬馬刀が背後から振り下ろされるも、勘で横っ跳びになりかわす。
再び走り出すも入り口側に行こうとする俺を行かせまいと邪魔をする。
「殺らせない!」
乙姫さんが斬りつけて背中に剣が刺さるも、振り向きざまにその乙姫さんの手を掴んで、引き寄せるミノタウロス。
さして一気に服を剥ぎ取り組み伏せようとする。
「私に構わず逃げて」
そう叫ぶも目の前で犯されそうになっている女性を見捨てることができない。
撮影機材を投げ捨て、ミノタウロスに突撃・・・その頭に全体重を乗せる体当たりをかまし、ミノタウロスを吹き飛ばす。
荒く息をし、上半身裸でへたり込んでいる乙姫さん・・カメラからは背中しか映いないはずに俺は上着を脱いで掛ける。
彼女は恐怖から涙を浮かべていた。足が震え起こそうとするも立てそうじゃない。
「何やってるの!私は良いから逃げて」
背後から頭を振りながら起き上がるミノタウロス。
どう見て女彼女は逃げられない。
「歯を食いしばって」
俺はそう言うと、無理やり立たせた乙姫さんに体当りをし、入り口に向かって弾き飛ばした。
「きゃー」
彼女の悲鳴とともに俺は背中を殴られて吹き飛ばされ、地面を転がる。しかし吹き飛ばされ地面を転がった時に見えたのは、乙姫さんがぶつかったのとは反対側の扉を押さえていてる荷物を蹴り倒し、ドローンを放りこむプロデューサーの姿だった。
「イッツ・ショータイム」
口の動きからそういった気がした。
「視聴者のみんなー乙姫はぁ頑張ってボス戦行っちゃいまーす!是非是非応援してねぇ!今日のために新調した服わぁ可愛いくてお気に入りなのぉ」
あざといポーズが終わると振り向きボス部屋の扉に対峙する。まわりを4人のパーティーメンバーが取り囲み準備万端だ。
プロデューサーが合図を送る。
「イッツ・ショータイム!」
すると観音開きのドアをスタッフが押し開ける。
プロデューサーが機材を重し代わりにドアの前に置き、反対のドアにもスタッフの1人が機材を置いて閉まらないようにする。
このドア、ボス戦が始まると閉まろうとするも、重しがあれば開いたままなのだそうだ。
もし閉まってしまったらボスかボスが死ぬか以外の者が全滅する迄開かない。
だから閉じないようにしておく。万が一ダメージを負ったらボス部屋の外に連れ出し、安全に治療したりできるし、何より撤退もありうるから扉を開けたままにすることが多い。
ただこれもデメリットがある。
他者も入ってこれるので、横やりや横取りもあり得る。
今回は招かれざる客はいないようだが。
扉が開くとそこは体育館ほどの広さの空間があり、一斉にドローンが入って撮影ポジションに。俺は乙姫さんが中に入る様子を撮るが、今の俺の視線はボスのシルエットにある。
巨大な体躯を誇る巨人・・・レッドミノタウロスだ。あれ?思った以上に大きいか!?
一斉に乙姫ライフの男衆4人が突入する。
先ずは近接による一撃を入れ4方に散って乙姫さんが魔法を放つ。
部屋の中は薄暗く、ボスはシルエットだけ見える。スタッフが閃光弾を撃ち込み、手際よく照明を展開する。
ボス部屋は段々明るくなるも、ボス戦開始当初というのは、こと撮影については照度が足らない。
タンクの酒井さんがまずその盾で一撃を受け止めその隙にアタッカーの赤城さんと乙姫さんが左右から斬りつける。
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はずだった。しかし、斬馬刀・・・聞いている武器とは違うの一撃を受け止めた酒井さんは吹き飛ばされ壁に激突した。斬馬刀を振り抜いたミノタウロスが左手を斬馬刀から離し、左側から斬り込む赤城さんに向かって振るう。
その重い肘鉄が腹に入り、剣を突き立てるも吹き飛ばされた。
乙姫さんはボスが振り抜いて下がった右肩に斬りつけるも皮膚を少し切り裂いた程度だ。ミノタウロスが咆哮を上げ、乙姫さんは体を捻ったミノタウロスの攻撃を避けると軽やかに後ろに下がる。
「な、何よこれ・・・」
想定外のことに唖然としている。ミノタウロスは赤ではなく、紫色をしていた。
魔法使いの白石さんがファイヤーボールを撃ち、顔に命中させるも効いていない。一瞬爆煙が上がるも、消えるとそこには笑みを浮かべた顔がある。
ボスが突進し始めると白石さんは駆け出し、背後から奥地さんが弓を射る。矢が背中に刺さるも意に介さず、白石さんに追いつくと蹴り飛ばす。そして白石さんが落とした杖を拾うと奥地さんに投げた。丁度矢を放つタイミングで、矢を放つと同時に杖が顔にヒットし、力なく倒れた。
「レスキュー」
プロデューサーが叫ぶとスタッフが駆け寄り倒れたメンバーを外に出す。
基本的にボスはボス部屋の外に出られないので、外に出してから治療を行う。
俺は恐怖にかられ動けなかった。
乙姫さんは仲間が助け出されるまでの時間稼ぎをすべく孤軍奮闘する。
カメラマンは俺以外レスキューに加わりボス部屋を出た。
『パリン』
俺の足もとで何かが弾け、俺の足を濡らす。
妙な匂いがし、ボスが俺を向く。ハッとなりボス部屋の外を見るとプロデューサーが何かを投げた姿を見た。俺と目が合うと恐ろしい顔をしていた。
「撤退よ」
乙姫さんは入口に駆けており俺とは入口を挟み反対側。
するとミノタウロスが俺を睨みながら追ってきた。
俺は入り口側から来るミノタウロスを避けるように部屋の奥へと逃げる。
斬馬刀が背後から振り下ろされるも、勘で横っ跳びになりかわす。
再び走り出すも入り口側に行こうとする俺を行かせまいと邪魔をする。
「殺らせない!」
乙姫さんが斬りつけて背中に剣が刺さるも、振り向きざまにその乙姫さんの手を掴んで、引き寄せるミノタウロス。
さして一気に服を剥ぎ取り組み伏せようとする。
「私に構わず逃げて」
そう叫ぶも目の前で犯されそうになっている女性を見捨てることができない。
撮影機材を投げ捨て、ミノタウロスに突撃・・・その頭に全体重を乗せる体当たりをかまし、ミノタウロスを吹き飛ばす。
荒く息をし、上半身裸でへたり込んでいる乙姫さん・・カメラからは背中しか映いないはずに俺は上着を脱いで掛ける。
彼女は恐怖から涙を浮かべていた。足が震え起こそうとするも立てそうじゃない。
「何やってるの!私は良いから逃げて」
背後から頭を振りながら起き上がるミノタウロス。
どう見て女彼女は逃げられない。
「歯を食いしばって」
俺はそう言うと、無理やり立たせた乙姫さんに体当りをし、入り口に向かって弾き飛ばした。
「きゃー」
彼女の悲鳴とともに俺は背中を殴られて吹き飛ばされ、地面を転がる。しかし吹き飛ばされ地面を転がった時に見えたのは、乙姫さんがぶつかったのとは反対側の扉を押さえていてる荷物を蹴り倒し、ドローンを放りこむプロデューサーの姿だった。
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