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第44話 ニュー乙姫、ガチ攻略始動!
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配信が終わった後、乙姫は静かに決断を下した。
「そうね・・・もう全部ドボルに任せるわ!ドボルは攻略をしたいんでしょ?」
その言葉に、忍姫が驚いたように顔を上げる。
「え、本当に?すごい決断だと思うけど」
「ええ。本当よ。由香は大丈夫?」
「元々お二人についていくつもりだったから、私もドボルさんにお任せしますね」
乙姫は今までの方向性を変えることを決意した。これまでの「セクシー系」「あざと系」のネタ装備や演出を封印し、脱アイドル化し、本気の攻略チームへとシフトする。
そして、ドボルは宣言した。
「よし!ならば俺たちは、関東唯一の未攻略ダンジョン、奥多摩ダンジョンを攻略する!」
・
・
・
奥多摩ダンジョン――関東唯一の未踏破ダンジョンであり、多くの探索者が挑んでは散った高難易度ダンジョンである。
そのダンジョンは、一般的な中級ダンジョンとは一線を画し、下層ですらAランクの魔物がうろつく危険地帯。さらに、中層を超えた先の「上級エリア」には、過去に挑戦した冒険者たちが消息を絶ったという報告もある。
「今までのファン層はどうするの?」
忍姫が不安そうに尋ねた。
「今までの『ゆるふわ乙姫ライフ』を見てた人たち、きっと離れるわよ?」
「いいのよ、それで」
乙姫はきっぱりと言い切った。
乙姫はこれまでの方向性を変えることを決意した。これまで彼女は社長の指示に従い、メイド服や美少女戦士の格好をして「セクシー系」「あざと系」の演出をしていた。しかし、心の中ではいつも本物の探索者になりたいと思っていた。
水着や見せパンとは言え、どのような目で見られているか重々承知していたが、決して気持ちの良いことではない。
「私は、今までのように色目で見られるのを良しとしないわ。確かにお金にはなるけど違うの。本当はガチな探索者としての自分を見せたかったの」
その言葉にドボルが深く頷く。
「だったら、やることは決まっているな!」
ニュー乙姫は本当の意味で乙姫ライフを脱却し、本物の探索チームとして生まれ変わる。
・
・
・
その第一歩として、彼らは奥多摩ダンジョン中層・ボス部屋の先にある上級エリアでのライブ配信を決定した。
今までのように、視聴者ウケを狙った演出や、ネタ装備は一切なし。純粋な実力と戦術だけで、この高難易度ダンジョンに挑む。
「準備はいい?」
乙姫が配信のカメラをセットしながら、2人に尋ねる。
「おう、当然」
「緊張しますけど、やるしかないですね」
そして、ライブ配信がスタート!
「みなさん、こんばんは。ニュー乙姫ガチ攻略に向け始動です!」
その配信を契機に視聴者数は一気に跳ね上がったのだった。
「そうね・・・もう全部ドボルに任せるわ!ドボルは攻略をしたいんでしょ?」
その言葉に、忍姫が驚いたように顔を上げる。
「え、本当に?すごい決断だと思うけど」
「ええ。本当よ。由香は大丈夫?」
「元々お二人についていくつもりだったから、私もドボルさんにお任せしますね」
乙姫は今までの方向性を変えることを決意した。これまでの「セクシー系」「あざと系」のネタ装備や演出を封印し、脱アイドル化し、本気の攻略チームへとシフトする。
そして、ドボルは宣言した。
「よし!ならば俺たちは、関東唯一の未攻略ダンジョン、奥多摩ダンジョンを攻略する!」
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奥多摩ダンジョン――関東唯一の未踏破ダンジョンであり、多くの探索者が挑んでは散った高難易度ダンジョンである。
そのダンジョンは、一般的な中級ダンジョンとは一線を画し、下層ですらAランクの魔物がうろつく危険地帯。さらに、中層を超えた先の「上級エリア」には、過去に挑戦した冒険者たちが消息を絶ったという報告もある。
「今までのファン層はどうするの?」
忍姫が不安そうに尋ねた。
「今までの『ゆるふわ乙姫ライフ』を見てた人たち、きっと離れるわよ?」
「いいのよ、それで」
乙姫はきっぱりと言い切った。
乙姫はこれまでの方向性を変えることを決意した。これまで彼女は社長の指示に従い、メイド服や美少女戦士の格好をして「セクシー系」「あざと系」の演出をしていた。しかし、心の中ではいつも本物の探索者になりたいと思っていた。
水着や見せパンとは言え、どのような目で見られているか重々承知していたが、決して気持ちの良いことではない。
「私は、今までのように色目で見られるのを良しとしないわ。確かにお金にはなるけど違うの。本当はガチな探索者としての自分を見せたかったの」
その言葉にドボルが深く頷く。
「だったら、やることは決まっているな!」
ニュー乙姫は本当の意味で乙姫ライフを脱却し、本物の探索チームとして生まれ変わる。
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その第一歩として、彼らは奥多摩ダンジョン中層・ボス部屋の先にある上級エリアでのライブ配信を決定した。
今までのように、視聴者ウケを狙った演出や、ネタ装備は一切なし。純粋な実力と戦術だけで、この高難易度ダンジョンに挑む。
「準備はいい?」
乙姫が配信のカメラをセットしながら、2人に尋ねる。
「おう、当然」
「緊張しますけど、やるしかないですね」
そして、ライブ配信がスタート!
「みなさん、こんばんは。ニュー乙姫ガチ攻略に向け始動です!」
その配信を契機に視聴者数は一気に跳ね上がったのだった。
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