ダンジョン配信スタッフやります!〜ぼっちだった俺だけど、二次覚醒したのでカリスマ配信者を陰ながら支える黒子的な存在になろうと思います〜

KeyBow

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第53話 ドホルの愛称

【またもや痛恨のミス!生着替え配信】


---

「……ん?」

 ドボルは何気なく配信用モニターを覗き込んだ。

 そこには信じられない速度で流れるコメントの嵐が映し出されていた。


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《配信チャット》

【腐れ姫】「ハア???????????」
【ワイルド筋肉党】「いやいやいや、これはもう公式でしょ!!」
【ドボたんを崇める会】「乙姫の『ドボたん♡』発言、もう彼女でいいよな」
【ゴブ丸推し】「拙者、ゴブ丸様のスピンオフを所望するでござる」


---

「……」

 無言のまま、ドボルはモニターを持ち上げる。

「ちょっとドボたん! それ高いのよ!」

「待て、破壊するな!」

 乙姫と忍姫が慌ててドボルを押さえ込む。かろうじて端末は無事だった。


---

 気を取り直し、ドロップアイテムの確認に移る。

 拾い上げたのは、タンクトップ型の革鎧とズボン。

「なんでタンクトップなんだよ……」

「どう見てもドボたん用ね」

「……嫌な予感しかしねえ」

 そのとき、ゴブ丸が革鎧をまじまじと見つめ、小さく唸った。

「む? これは……レッサー扱いではあるが、竜種のグリフォンの皮 でござるな」

「は?」

 ドボルと乙姫が同時に聞き返す。

「グリフォンの皮って、普通に高級素材じゃ……?」

「拙者の知る限り、これは極めて貴重な防具でござるよ。タンクトップというのが唯一の難点でござるが」

「……よりによってタンクトップか」

 ドボルは頭を抱えた。

「でも、今のボロボロの服よりはマシでしょ?」

「(ため息)……仕方ねえ。手伝ってくれ」

「はい、任せて!」

「む、拙者は周囲を警戒するでござる」

 ゴブ丸が斧を持ち、周囲を警戒する。


---

【そして、またもや痛恨のミス】

「よし、ズボンも履き替えて……ん?」

「乙姫、なんか……」

「(配信モニターを見る)」


---

《配信チャット》

【腐れ姫】「あのさぁ……」
【マッスル神拳】「黒のブリーフwwwwwww」
【ワイルド筋肉党】「拙者、その一糸まとわぬ姿、しっかり拝見したでござるよ」
【ゴブ丸推し】「黒ブリ派VSトランクス派、戦争勃発」
【ドボたんを崇める会】「まって、乙姫ちゃんがめっちゃ世話焼き女房してるんだけど」
【忍姫信者】「むしろ俺がドボたんになりたい」


---

「ああああああ!!!!!」

 乙姫が絶叫する。

「また……またやったのか」

 忍姫が小さく息をのむ。

「(固まる)」

「ごめん……また配信切り忘れてた」

「(震える拳)」

「落ち着け」

 忍姫がそっとドボルの腕を押さえた。


---

《配信チャット》

【マッスル神拳】「あっ、これ端末が投げられる未来だ」
【腐れ姫】「待ってドボたん、今までで一番カッコ悪い(でも好き)」
【ワイルド筋肉党】「はい、公式夫婦(確信)」


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「……って、なんだよこの『ドボたん』って?」

 ドボルが顔をしかめると、乙姫がニヤリと笑った。

「ほら、チャットで愛称決まったみたいよ?」

 忍姫も、少し頬を染めながら静かに微笑んだ。

「……お慕いされているようですね」

「やめろおおおお!!」

 ドボルの絶叫がダンジョンに響いた。

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