-9-灰銀のレイド

K・Y

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第六話『転入生な俺たち』

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──ドドドドドッ!
  朝をおきて俺たちは支度を済ませたあと、蜴車えきしゃに乗って学園のある町に向かっていた。
  俺が今回転入した学園は開拓都市から北東を少し行った先にある。

  高等人材育成機関アルファーカイト。
  前述の通り、セルディオンの付近に建てられた巨大学園。
  基礎学年、応用学年共に1万8000人。一学年に約3000人も在籍するマンモス校。ここには世界から有望な子供たちを集め、多分野における一流の天才を生み出す為の機関だ。
  専攻する分野は大きくわけて二つ。あらゆる戦闘に対する技術を叩き込む戦魔科ウェステルカ。研究や開拓地の神秘を切り開く技開科ノステルカ。政治・経済を教える秀考科ミナステルカ。この三つだ。

「そんなところ私が通っていいの?」

  ガタガタと揺られながらルルイエは俺を見上げる。
  初めての場所で不安がいっぱいなのだろう。からだを縮めるように中心に集め、大きな胸を潰していた。

「別にいいだろ。世界はいつだって優秀な人材を求めてる。お前だって第六波動以外にできることあるだろ?それを極めればいい」

「そうですね。この世界について学べることも多いですから知見を豊かにするためにも行っていたほうがいいです」

「二人がそういうなら頑張るっ。というか……レイドその格好……」

  ルルイエはえいえいおーと拳をあげたルルイエは対面にいる俺を見て苦虫を潰したような顔をうかべる。

「なんかおかしいか?」

  俺は足を組みなおし、外の景色から目を外す。

「おかしいよ!なんで上半身裸の上からシャツ一枚だけなの!?しかも前止めてないし!!」

「暑いからだ」

「まだ春だよ!」

  確かに他の人はまだ寒いかもしれない。だが俺の基礎体温は人より高い。多くの医者に見てもらったりしたこともあったが、かなり驚かれた。彼らでもお手上げらしい。
  俺は首にかかった十字を模した長剣のペンダントを撫でる。
  
「そう言うな。校則には制服を着るとしか明言されてない。なら多少のアレンジも許されるだろ」

「まぁ五分五分でしょう」

「結構危なくない?」
 
「フィースを盾にすれば平気」

「あはは……」

  フィースは苦笑いだ。
  そしてその直後になにか思い出したようにカバンからゴソゴソと取り出す。
  出てきたのは黒色のメガネケース。
  それをパカっと開けて出てきたのはいつものよりフレームが太い丸眼鏡だった。

「そういえば急ぎで作らせていたものが今朝届きました。どうぞ、ご確認を」

  フィースは自信ありげに俺の耳へ掛けた。
  俺は丸眼鏡の調子を確かめる。
  ふむ、
  それに魔力電池が内蔵されているから若干重い。だがこれぐらいの違和感ならすぐ慣れるだろう。

「ふむ。悪くない。ありがとなフィース」

「いえ、これでレイドの生活の助けになればと」

  お行儀よく俺の丸眼鏡をケースに直す。
  ここで使っても意味ないしな。

「私も助けで思い出したんだけどね」

  俺たちを見ていたルルイエがおもむろに切り出す。

「む?」

「レイドには言わないといけないことがあるだよね……えへへ」

  先程と違った不安を抱いてるようだ。
  俺は無言で話を促す。

「あのね。そのー……第六波動の力なんだけどね……。あれ以来完璧な形で使えなくなっちゃった。天輪紋の方にリソースを割いているのと命を分けたせいで」

「そうか」

「あれ、何も言わないの?」

  どうやらルルイエは俺が第六波動の力が目当てで匿っていると思っているらしい。
  でもその気持ちは分かる。大きな力を持ちすぎると人を多少信じられないものだ。今では朗らかに笑うが、以前のフィースがまさしくそれだった。そこからゆっくりと冷めた心を溶かすのは骨が折れたことはまだ鮮明に覚えている。

「なんか勘違いしているようだが俺はお前の第六波動の力なんか興味が無い……と言ったら嘘になるが、お前の意志を曲げてまで行使しようと思わん。そもそも俺のせいで力が使えないわけだしな。俺が傍に置いているのはお前の顔と体と心が気に入ったからだ」

「最初の二つ、いる?」

「ま、まぁレイドは下心と善意でルルイエを助けたってことですよ」

「それ全然フォローになってないよ!」

  ルルイエは嬉しいような嫌なような微妙な顔になり、俺の前からフィースの前に横へスライドする。
  そこまでするか?
  するか……。

「ていうかさ。レイドはフィースがいるのにそんなこと言っていいわけ?それって浮気にならないの?」

「何言ってるか分からないな。ここは基本一夫多妻制だぞ?人口減少のせいで強く推進されてる。常識だ」

  はまたいつ始まるか分からない。その前に優秀な者は多い方がいい。貴族では子供が二桁になるのも少なくない。
  そして何故か現人口の女性の割合が多いのもそれを助けていた。
  それはまるで人という種族に意思があると思わせるほどに顕著だ。だとすれば人口が増え過ぎれば男が多くなるという地獄になるのだが、記録されている最大人口の十分の一にも満たない現状では杞憂だろう。
  その問題も相まってかこの世界の女性は強い。複数の女性に尻に敷かれる男性も多いようだ。
  頑張れ男子。
  
「ゆえに俺は俺の楽園ハーレムを作る。お気に入りの女に囲まれ、美味い飯食って、明日を昨日より、よりいい世界にする。男としての生まれた意味だろ?」

  同意を求めるように片目を閉じルルイエを見た。
  だが何故かルルイエは顔を真っ赤にして俺から目を背けていた。

「それってさ……レイドって私の事……その、えーと。………………………………好きってこと?」

「鈍すぎる。そういうことに決まってるだろ?」

  もちろん前世の記憶抜きにしての判断だ。どれだけ過去を言い訳にしても目の前の少女がとびっきりの美少女なのは変わらない。ならば誰かのモノになる前に俺のモノにした方がいい。 
  鮮十あざとのようにな。

「はぁうぅぅぅーーーーーーーー…………」

  真っ赤にした顔をルルイエは膝に埋め、座席の上で丸まる。
  俺は畳み掛けるように隣に座り、ルルイエの肩を抱く。彼女の体温と俺の体温が混ざり合いさらに近くに感じる。

「ククク、可愛いなぁお前は。それでどうだ?俺のモノになる気になったか?俺以上の男なんていないから悩むだけ無駄だぞ?」

  ルルイエはちっちゃな手で俺の胸を押すが力があまり入っていない。

「で、でもお互いをよく知らないし……!まだ初めてあって二日だしっ……!」

「いつでも知れるし俺はフィースに会って最初の日に告白してる。それに拒否したって無駄だ。俺がお前を手に入れると思ったのだからそれは世界の『真実』だ。どう足掻こうが覆らない」

  黎明が俺たちの横顔を照らす。それはまるで俺たちを祝福するかのよう。
  勢いに任せてルルイエの顔をこっちに向かせる。警戒心を抱かせないように優しく。

「わーーーー……………………………………っ」

  フィースは口元を押え、顔を赤色に染めながら俺たちを見ている。

「受け入れるなら目を閉じ、ダメなら俺を突き飛ばせ」

「!!」

  選択肢を遮る。これでルルイエはどちらかを選ぶしかなくなり、この俺が拒否されることはまず無い。
  勝ったな。
  
「…………っ」

  ルルイエほ長いまつ毛が落ちていく。
  まだ迷いがあるのだろう。
  だが世界はいつも急に選択肢を迫る。
  
「やっぱりダメーーーーーー!!」

  ルルイエは俺の手をガブリと噛み、そのまま光の粒子と共に天輪紋の中へ消えていった。
  
「おお、本当に入ってる」

  ルルイエ曰く、どうやら俺の心象部屋にいるらしい。なんだか心の中にいるようで落ち着かないが、本人でさえ入れない場所だ。受け入れるしかない。

「俺を拒否したってことでいいのか?」

『ち、違う!そんなんじゃないけど……』

  頭の中に響くルルイエの声が尻すぼみになり、聞こえなくなる。
  だがこうなることはわかっていた。
  今回は俺を意識させることが目的だ。それに手応えは最良だと言ってもいいだろう。
  適当なイベントを作ってもう一度迫れば一発で落ちる。

「フワハハハハ!どうだフィース!二人目を捕まえたぞ!!」

  俺はフィースにブイサインを送る。

『まだ捕まってない!!』

「さすがレイド。これでようやくに一歩近づきましたね」

「そうだな。だがな」

「きゃっ!」

  今度はフィースの隣に座り直し、腰をだく。
  フィースは斜を見ながら、赤くなる。

「そう拗ねるなよ。別にお前を疎かにしたりしない」

「いえ、わたくしはレイドの近くにおれば……」

「フワハハハハ!愛い愛い!」

 『むーーーー!!』

  街を見下ろす巨大な建築物が見える。
  あそこが俺たちが通う学園、アルファーカイト学園だ。

♢♢♢

  蜴車えきしゃを専用のトカゲ預かり所で降りる。
  金持ちとスクール用のトカゲしか使わないせいか余りいない。
  暇そうな責任者に預け、教室へと向かった。

  落ち着いた色の廊下を歩く。
  生徒たちは俺、というかフィースを見ている。
  まぁ、ロードのお姫様が誰か、それも半裸の男ってありえないからな。驚いて当然だ。

「私たちってどういう扱いになるの?」

「転入生だな。俺は王国の分校にいたから、そこからの転入。お前はフィースのコネではいる転入」

「そうなんだ。フィースありがとね」

「いえいえ、友人のために尽力するのは当たり前ですよ」

「フィース……だきっ」

  感極まってルルイエがフィースに抱きつく。
  仲が良くて何より。
  
「うわっ!」

  曲がり角で誰かにぶつかる。  
  かなりのスピードで衝突したため、相手は跳ねっ返り尻もちをつこうとする……前に俺が抱き留める。
  これが男だったら無視だ。

「大丈夫か?」

  俺と同じく眼鏡をかけた少女だった。
  なんというか地味。
  明るい緑髪にたんぽぽのような黄色の瞳。だがその全てを否定するかのように目元まで髪で隠れ、オドオドとしていた表情をしていた。

「も、ももももうしわけありませっ!こち、こちらの前方不注意でして!!はわわ!本当にもうしわけありませんでした!」

  少女は頭を地面に擦り付ける勢いで俺に頭を下げる。
  ここまでされるとなんだか俺たちが悪いみたいだ。
  とりあえず落ち着いてもらおうと、肩をポンポンと叩き、声をかけた。

「いや俺も悪かった。それより怪我はないか?」

「いいいえ!倒れる前にあなたのおかげで無事でした!」

「それなら良かった」

「もう時間がありませんので!これで失礼します!」

  そう言いながらピューと廊下を走っていった。
  あの調子ならまた当たるだろうに。
  だが廊下には何故か誰もいない。
  
「なるほど遅刻しそうになったから走ってたのですね」

「え!遅刻!?急がないと、初日から遅れていくなんてごめんだよ!」

「確かにな。ちょっと急ぐか」

♢♢♢

「初日から遅刻とはな。肝が座ってるな……なんだその格好」

  遅刻したった。
  木製の落ち着いた色合いのドアを開けると聞こえてきたのは、厳しい女性の声だった。
  その女性は二十前半だろうか。極東の和国人を想起させる黒髪に黒曜石ような瞳。
  大変、美人だった。

「申し訳ございません、リザ先生。今日はセルディオンの屋敷から直接来たものでして」

「それは言い訳だぞ、フィース・シェルバーロード。だったらあらかじめ早く出るという選択肢を選べばよかっただろう?」

  正論だがその選択肢を選んだのも事実だ。ただ出る時間が少し遅かっただけ。
  フィースも初めてあの屋敷から登校したはずで時間の感覚など身につくはずもない。

「すいませんでした。俺の責任です」

「ほう」

  リザ先生の目が細められる。

「登校する時間に関してフィースに任せていたのは俺です。遅刻を回避するための予防策として腕時計を持つなどの予防策をたてるべきでした」

  正直、学校の規則などどうでもいい。
  ルールが大事だというのもわかるが、俺にとって大事なのはフィースと過ごす時間だ。それを重視したせいでフィースが謝り頭を下げるのは俺が許せない。
  その役目は俺がする。

「フ、なかなか面白い転入生だ。では罰としてお前が今から自己紹介をしろ」

  見た目よりユニークな人のようで、俺に罰と言えないほどの甘すぎる罰を俺に課す。
  俺はその場で背筋を正し、丸眼鏡を上げる。

「俺の名前はレイド、姓は無い。趣味は読書と体を鍛えること。戦魔科ウェステルカに入る予定だ。よろしく」

「かっこいい……!」「凄い威圧感ですっ」「ただものじゃねぇなぁ」

  拍手とともに俺を評価する声が聞こえる。
  内容も悪くなく最初の評価としては上々だ。

「次」

  リザ先生は隣のルルイエを見て、急かす。

「えっと、私はルルイエです。同じく姓はありませんっ。趣味は特になくて。私も同じく戦魔科ウェステルカに入る予定です!」

「可愛い!」「二人とも姓がないってことは孤児か?」「二人とも戦魔科ウェステルカなんだ!」か「盛り上がってきたね!」

  ルルイエも上々。
  見た目と小動物のような印象から男女ともに人気を得たようだ。
  仕方ないから爆弾を落としてやる。

「男子諸君に悪いのだが、ルルイエは俺のものだ。手を出すならこの学園のルールに則って叩き潰してやるからかかってこい」

「レイド!?」

  男子どもは口をあんぐりと開けて俺を見る。
  馬鹿な連中が馬鹿な行動に走らないために牽制は必要だ。ここでしつまかりとアピールをしておく。

「「きゃあーーー!俺のモノ宣言よ!」」
「孤児院からの関係なのかな!?」「でもなんか納得しちゃうかも!」「ワイルド系男子と小動物系女子!?」「食べられちゃう~」

  逆に女子たちは沸き立つ。
  世界の性質上強い男はモテる。そういう面から見て受けは良かったらしい。
  ルルイエは顔をあわあわと赤くして震えている。
  フィースの婚約者という件は一般人どころかロード以外は知らないことゆえ伏せておく。
  フィースも弁えてるとは思うが、悲しませてしまったはずだ。埋め合わせをしなければ。
  
「どうやら大型問題児のようだな。席につけ。応用学年四年についてある程度説明する」

  生徒の席は段々畑状になっていてとても立体的た。
  俺たちは中央の一番見晴らしのいい席に座る。
  誰しも最初に座りたがる場所だ。
  何故そこに座れたかと言うと、座っていた生徒が変わってくれたのだ。
  ロードのお姫様を端っこに座らせるのはまずいらしい。

「レイド、楽しみだね」

「そうだな」

  俺にとって消化試合である学校生活は退屈を紛らわせる時間つぶしでしかない。
  だが頷いておいた。彼女は生涯で初めての学び舎かもしれない。だったらそこで冷めるようなことは言いたくないのだ。
  俺はペンを取りだし、ノートを広げる。
  何も書いていない真っ白なページはルルイエの心を表している気がした。
  何色にも染まらない無垢な少女。
  女神の力。
  第六波動。
  彼女の秘密に心が引かれながら、オレはペンを走らせた。
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