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32 パーティー会場で2
アリスターが伯爵家の養子となりクラレンスの婚約者になった事と、インファントが隣国の第三王子との婚約が決まり留学する事が同時に公表された。
暫くは学園内はその噂で持ちきりで、インファントは第三王子との馴れ初めを嬉しそうに語り周りから祝福されていた。一方、身分が低いからとアリスターに辛く当たっていた生徒は、王子の側近の伴侶に対して不敬を働いたとして実家からも叱責されて居心地の悪い思いをしたらしい。
俺の方は殿下が実家に書簡を送ってから直ぐに王家と家同士でやり取りをして王妃教育も始まっていた。もちろん婚約者候補だったのだから公爵家でも教育は受けていたけれど、より高度な内容を学ばなければならない。
これが結構大変で、一時期食事が喉を通らず体重も減って見た目にも痩せてしまい、殿下に酷く心配をかけてしまった。
そして俺は、人の口には戸が立てられないと言う事を実感していた。
生徒の間で自分のことが「女神の力を授かった殿下の伴侶」と呼ばれていることに気が付いた時には既に周知されてしまっていたのだ。
いったいどこから? と思ったけど、そんなの実際に見ていた人物から漏れたに決まっている。生徒の情報源は殿下の護衛の兵士達だった。
箝口令も出ていたけどそこまで厳しく取り締まっていなかったのはワザとだったんじゃないかと今は思っている。
***
「今日は皆に伝えたいことがある。紹介しよう。私の婚約者であるアッシュフィールド公爵家のセレスティン・アッシュフィールドだ。さあ、セレス、前に」
即されて前に出た俺のいる場所は新入生歓迎会のステージで、今年の新入生だけでなく在校生と教職員、つまり学園の全員が揃っているパーティー会場だ。
殿下は最高学年になったばかりで卒業まで後一年あるという今日のこの場で、自分の婚約者が決定したことを発表してしまったのだ。
「この発表が異例である事は解っている。だが既に知られていると思うが私の伴侶はセレスティン以外考えられない。その思いから卒業を待たずに発表することにした」
( 既に知られているって…、はぁ…、絶対噂を黙認していたよね… )
殿下は婚約の発表を承諾させるために、その噂は紛れもない真実だとクラレンスとイグナーツにも証言させて陛下と宰相、国の重鎮達を説得した。そこで殿下は「女神の力を授かったセレスティン以外いずれ王となる自分の伴侶に相応しい人物はいないし他の相手は娶らない」と宣言したらしい。
婚約を発表する事を聞かされた時にそんな顛末があったことをイグナーツが楽しそうに俺に教えてくれた。 ...滅茶苦茶恥ずかしかった。
紹介された俺が挨拶をすると拍手と歓声が起こったのは主に在校生の集まるあたりかからで、新入生はまだ戸惑っているようだった。
このパーティは交流の為の場だ。
挨拶を済ませた後はステージを下りて生徒達の中に入って行く。今日俺と殿下は会場の生徒達への紹介もあるから生徒会役員の仕事から外されている。
二人が一緒に進んでいくと直ぐに生徒達に囲まれてしまった。ほとんどの生徒が祝福する言葉をかけてくれたけど、その中で新入生と思われるオメガの子が笑顔で俺に話しかけてきた。
「セレスティン様。コリングウッド侯爵家のセドリックと言います。殿下との再開を楽しみにしておりましたのに、私には機会さえ与えてもらえないのは悲しい事です。権利を独占されては貴族内で反発が起きるのでは?」
目が笑っていなかったから敵意しか感じなかったけど、殿下と面識があったことをアピールしたうえで脅してきているのかな? 発表するのを決めたのは殿下だから直接答えて貰うことにしようそうしよう。
「仰る通りかもしれませんね。ジークハルト様、こちらの方が婚約発表による貴族内の反発を気にかけて下さっているようですよ?」
こっちは大変な思いをして王妃教育を受けているんだ。高位貴族とのやり取りも叩き込まれている。こんなヒヨっこの脅しなんか効かない。
「なっ⁉ わ、私は貴方に聞いて…」
セドリックと名乗った侯爵令息はまさか殿下に話を振るとは思わなかったようで、さっきまでの強気な態度は消え失せ視線を泳がせ慌てている。そんな相手の目の前で俺の肩に手を回してきた殿下が冷たい眼差しを向けて告げた。
「この婚約は父である国王陛下と宰相並びに要職についている貴族たちの了承も得ている。それでも意見があるようならば聞こう」
殿下は他の生徒と話していたのにどうやら俺達の会話は全て聞こえていたらしい。
手厳しい返答に侯爵令息は涙ぐんでしまい震える声で謝罪をして離れて行った。侯爵家の人間さえも撥ね除けてしまった殿下に気圧されたのか、その後からは敵意を向けてくる者はいなくなった。
たまたま近くにいてそのやり取りを見ていたらしいイサイアスが呆れたように話しかけてきた。
「相変わらす殿下はセレスティンが絡むと容赦ないですね。まあとにかく婚約おめでとうございます。私から殿下を奪ったんだから幸せにならないと許しませんから」
「ありがとう。自分なりに頑張ってみるよ」
憎まれ口を言っているけどイサイアスは既に三学期のはじめに婚約を発表している。そのお相手は魅了の被害にあったシェイマス・オブライエンなのだ。
シェイマスはあの事件で元の婚約者とは破談になってしまったらしい。
魅了の被害者として支援を受けている間にイサイアスと知り合い、破談を知ったイサイアスが相手に対して怒ってくれたことに感動したシェイマスからアプローチしてきたと言っていた。
会場内を祝福にお礼を返したりしながら歩いていたら殿下と随分離れてしまった。
そんな時に声をかけてきたのはシーヴァートとアーヴィンだ。
「セレスティン婚約おめでとう! 今度こそちゃんと祝福出来ることが嬉しいよ」
「まさか卒業前とはびっくりだ。おめでとうセレスティン」
「二人共ありがとう。この発表は私も驚いているんだ」
二人からの祝福はちょっと照れくさいけど嬉しい。気さくに話せる友人は本当にありがたい存在だ。
三人でいるところにエフラインとサンフォードもやって来た。
「婚約おめでとう! 今日の装いも素敵だ。殿下の見立てかな?」
「セレスティンおめでとう! 殿下と並んで立つ姿は正に女神のようで涙が出たよ」
相変わらすサンフォードは夢見がちな事を言っていて笑ってしまった。でも女神にたとえるのは止めて欲しいな。この二人とも良い友人同士になれたと思う。
五人で話していたら、するりと腰に手が回って引き寄せられて殿下の腕に捕まっていた。エフラインとサンフォードが瞳を輝かせてこちらを見ているから、これはまた話のタネにされそうだな。
「セレス、ここにいたのか。探したよ」
「ジークハルト様、見つけて下さってありがとうございます」
見上げてお礼を伝えたら殿下の顔が直ぐ近くにあって、近すぎてぼやけて、額に柔らかな感触が触れてチュっと音を立てて離れていく。一瞬呆然として、直後に何をされたか理解して一気に顔に熱が集まるのがわかった。
( うわあああ! こんな人のたくさんいるところでなにしてくれてんのー!! )
シーヴァートとアーヴィンは視線をそらし、エフラインとサンフォードの目が限界まで開いているのが目の端に映る。
「うわぁ…」
「…っ!!」
エフラインは口元を拳で隠して頬を染め、サンフォードは祈るみたいに胸の前で両手を握り合わせて潤んだ瞳でこちらをガン見している。もう、本当に恥ずかしい。
それでもここは衆目のある場所だから王妃教育を思い出して必死に冷静を装ってこの場から逃げる事にした。顔も赤いだろうし目が泳いでいるのは見逃して欲しい。
「ジークハルト様っ、喉が渇きました。飲み物を貰いに行きましょう」
「ああ、そうだな。セレスに良くしてくれて君達には感謝している。では、」
二人でその場を離れてドリンクカウンターに向かう間も何だか注目されているのが分かって、いたたまれなくてとにかく閉会までが凄く長く感じた。
暫くは学園内はその噂で持ちきりで、インファントは第三王子との馴れ初めを嬉しそうに語り周りから祝福されていた。一方、身分が低いからとアリスターに辛く当たっていた生徒は、王子の側近の伴侶に対して不敬を働いたとして実家からも叱責されて居心地の悪い思いをしたらしい。
俺の方は殿下が実家に書簡を送ってから直ぐに王家と家同士でやり取りをして王妃教育も始まっていた。もちろん婚約者候補だったのだから公爵家でも教育は受けていたけれど、より高度な内容を学ばなければならない。
これが結構大変で、一時期食事が喉を通らず体重も減って見た目にも痩せてしまい、殿下に酷く心配をかけてしまった。
そして俺は、人の口には戸が立てられないと言う事を実感していた。
生徒の間で自分のことが「女神の力を授かった殿下の伴侶」と呼ばれていることに気が付いた時には既に周知されてしまっていたのだ。
いったいどこから? と思ったけど、そんなの実際に見ていた人物から漏れたに決まっている。生徒の情報源は殿下の護衛の兵士達だった。
箝口令も出ていたけどそこまで厳しく取り締まっていなかったのはワザとだったんじゃないかと今は思っている。
***
「今日は皆に伝えたいことがある。紹介しよう。私の婚約者であるアッシュフィールド公爵家のセレスティン・アッシュフィールドだ。さあ、セレス、前に」
即されて前に出た俺のいる場所は新入生歓迎会のステージで、今年の新入生だけでなく在校生と教職員、つまり学園の全員が揃っているパーティー会場だ。
殿下は最高学年になったばかりで卒業まで後一年あるという今日のこの場で、自分の婚約者が決定したことを発表してしまったのだ。
「この発表が異例である事は解っている。だが既に知られていると思うが私の伴侶はセレスティン以外考えられない。その思いから卒業を待たずに発表することにした」
( 既に知られているって…、はぁ…、絶対噂を黙認していたよね… )
殿下は婚約の発表を承諾させるために、その噂は紛れもない真実だとクラレンスとイグナーツにも証言させて陛下と宰相、国の重鎮達を説得した。そこで殿下は「女神の力を授かったセレスティン以外いずれ王となる自分の伴侶に相応しい人物はいないし他の相手は娶らない」と宣言したらしい。
婚約を発表する事を聞かされた時にそんな顛末があったことをイグナーツが楽しそうに俺に教えてくれた。 ...滅茶苦茶恥ずかしかった。
紹介された俺が挨拶をすると拍手と歓声が起こったのは主に在校生の集まるあたりかからで、新入生はまだ戸惑っているようだった。
このパーティは交流の為の場だ。
挨拶を済ませた後はステージを下りて生徒達の中に入って行く。今日俺と殿下は会場の生徒達への紹介もあるから生徒会役員の仕事から外されている。
二人が一緒に進んでいくと直ぐに生徒達に囲まれてしまった。ほとんどの生徒が祝福する言葉をかけてくれたけど、その中で新入生と思われるオメガの子が笑顔で俺に話しかけてきた。
「セレスティン様。コリングウッド侯爵家のセドリックと言います。殿下との再開を楽しみにしておりましたのに、私には機会さえ与えてもらえないのは悲しい事です。権利を独占されては貴族内で反発が起きるのでは?」
目が笑っていなかったから敵意しか感じなかったけど、殿下と面識があったことをアピールしたうえで脅してきているのかな? 発表するのを決めたのは殿下だから直接答えて貰うことにしようそうしよう。
「仰る通りかもしれませんね。ジークハルト様、こちらの方が婚約発表による貴族内の反発を気にかけて下さっているようですよ?」
こっちは大変な思いをして王妃教育を受けているんだ。高位貴族とのやり取りも叩き込まれている。こんなヒヨっこの脅しなんか効かない。
「なっ⁉ わ、私は貴方に聞いて…」
セドリックと名乗った侯爵令息はまさか殿下に話を振るとは思わなかったようで、さっきまでの強気な態度は消え失せ視線を泳がせ慌てている。そんな相手の目の前で俺の肩に手を回してきた殿下が冷たい眼差しを向けて告げた。
「この婚約は父である国王陛下と宰相並びに要職についている貴族たちの了承も得ている。それでも意見があるようならば聞こう」
殿下は他の生徒と話していたのにどうやら俺達の会話は全て聞こえていたらしい。
手厳しい返答に侯爵令息は涙ぐんでしまい震える声で謝罪をして離れて行った。侯爵家の人間さえも撥ね除けてしまった殿下に気圧されたのか、その後からは敵意を向けてくる者はいなくなった。
たまたま近くにいてそのやり取りを見ていたらしいイサイアスが呆れたように話しかけてきた。
「相変わらす殿下はセレスティンが絡むと容赦ないですね。まあとにかく婚約おめでとうございます。私から殿下を奪ったんだから幸せにならないと許しませんから」
「ありがとう。自分なりに頑張ってみるよ」
憎まれ口を言っているけどイサイアスは既に三学期のはじめに婚約を発表している。そのお相手は魅了の被害にあったシェイマス・オブライエンなのだ。
シェイマスはあの事件で元の婚約者とは破談になってしまったらしい。
魅了の被害者として支援を受けている間にイサイアスと知り合い、破談を知ったイサイアスが相手に対して怒ってくれたことに感動したシェイマスからアプローチしてきたと言っていた。
会場内を祝福にお礼を返したりしながら歩いていたら殿下と随分離れてしまった。
そんな時に声をかけてきたのはシーヴァートとアーヴィンだ。
「セレスティン婚約おめでとう! 今度こそちゃんと祝福出来ることが嬉しいよ」
「まさか卒業前とはびっくりだ。おめでとうセレスティン」
「二人共ありがとう。この発表は私も驚いているんだ」
二人からの祝福はちょっと照れくさいけど嬉しい。気さくに話せる友人は本当にありがたい存在だ。
三人でいるところにエフラインとサンフォードもやって来た。
「婚約おめでとう! 今日の装いも素敵だ。殿下の見立てかな?」
「セレスティンおめでとう! 殿下と並んで立つ姿は正に女神のようで涙が出たよ」
相変わらすサンフォードは夢見がちな事を言っていて笑ってしまった。でも女神にたとえるのは止めて欲しいな。この二人とも良い友人同士になれたと思う。
五人で話していたら、するりと腰に手が回って引き寄せられて殿下の腕に捕まっていた。エフラインとサンフォードが瞳を輝かせてこちらを見ているから、これはまた話のタネにされそうだな。
「セレス、ここにいたのか。探したよ」
「ジークハルト様、見つけて下さってありがとうございます」
見上げてお礼を伝えたら殿下の顔が直ぐ近くにあって、近すぎてぼやけて、額に柔らかな感触が触れてチュっと音を立てて離れていく。一瞬呆然として、直後に何をされたか理解して一気に顔に熱が集まるのがわかった。
( うわあああ! こんな人のたくさんいるところでなにしてくれてんのー!! )
シーヴァートとアーヴィンは視線をそらし、エフラインとサンフォードの目が限界まで開いているのが目の端に映る。
「うわぁ…」
「…っ!!」
エフラインは口元を拳で隠して頬を染め、サンフォードは祈るみたいに胸の前で両手を握り合わせて潤んだ瞳でこちらをガン見している。もう、本当に恥ずかしい。
それでもここは衆目のある場所だから王妃教育を思い出して必死に冷静を装ってこの場から逃げる事にした。顔も赤いだろうし目が泳いでいるのは見逃して欲しい。
「ジークハルト様っ、喉が渇きました。飲み物を貰いに行きましょう」
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