異世界で神子になりまして

negi

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07 専属護衛2

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 今更だけど、俺は本当に異世界の神子に転生したんだと実感させられる事態になっていたんだ。自分のことながら本当に驚いた。



 専属護衛二人が挨拶を終えて立ち上がったから、俺も軽く自己紹介することにした。

「謁見の間でも名乗ったけど改めて、俺は山田彰。二十五歳。元の世界で暴漢に刺されて死んだんだと思います。それで、こちらの世界の神子?になったと言われたけれど、正直実感が無くて困っているから、二人には色々助けてもらえると嬉しいです」

 こちらから握手するつもりで手を差し出したら、二人が驚いた表情を浮かべていることに気付いた。もしかしたら、こっちでは握手をしないのか?


「…申し訳ありません。もっとお若いと思っていましたので驚いてしまいました」

 首を傾げた俺にまだ少し驚きを残した声でエドウィンさんが言って握手に応えてくれた。どうやら日本人が実年齢より若く見えるのはこちらの世界でも共通のようだ。俺は中肉中背で平均的な日本人顔だし、二人とも背が高くて体格も良いから余計に俺が年下に見えるのだろう。

「とっくに成人してる見た目も平凡な男の俺に、神子が務まるのか不安ですよね…」

やっぱり神子っていったら若くて綺麗な方がいいんじゃないかなって思いつつ、ロデリックさんとも握手を交わしていたら…

「神子様は大変お美しいですよ。それに魔力も凄まじいのがわかります」

「え? …俺が美しい?? ま、魔力?」

「はい。顕現された時の波動は後方にいた私でも強く感じる程でした。それにお姿はもちろんですが、神子様特有の金色の瞳は何物にも代え難い美しさです」


 …ちょっと待ってくれ。
金色の瞳? 俺は日本人だぞ。
そんなわけ……、あれ、俺の手、こんなに白かったか? 

握手したロデリックさんの手と比べると酷く華奢に見えて違和感しか感じない。


「もしや、アキラ様の本来のお姿と変わっているのでしょうか? 」

「鏡をご覧になりますか?」

自分の手を凝視して狼狽えてる俺に気付いた二人が気遣う言葉をかけてくれて、鏡のあるところまで連れて行ってくれた。



 大きな姿見の前に立って愕然とした。

 目の前の鏡には、驚愕の表情を浮かべる金色の瞳で色白の若い男性が映っていた。
髪も透き通るような銀髪で、元の黒髪とは程遠い色になっている。
 鏡に向かって手を上げれば、鏡像の方も同時に動いているから今の俺の姿なんだとわかる。

これが、異世界に転生して神子になってしまったということなのか?
駄目だ。思考が追い付かない。

「ひえっ、いつから俺は美少年になったんだ?! これも転生特典? サービス良すぎだろ?! うわっ、やばっ、美少年が残念な表情になってるっ」

自分の顔や髪を触りながら鏡とにらめっこしていたら、吹き出す音×2が聞こえた。

「ぷっ、くく、すみません。アキラ様は、その、なんというか…」

「くっ、ふぐっ、申し訳ございません。くくく…」


大柄な男二人が肩を震わせている。
まあ、どんなに美少年でも中身が俺だもんな。見た目とのギャップがツボにはまったようで、護衛二人は暫く笑いをこらえるのが大変そうだった。



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