悪役令嬢と結婚!? いじめっ子令嬢とわたしの婚約者が付き合っていたので婚約破棄ですわっ!!

設楽シイ(旧 甘瑠川椋心)

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✿9.ニーナ

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「そんなばかな。

 そうだ、彼はあの女に買収されている!

 そうに違いない!!」


 みっともない。

 変な陰謀論はいりません。


「それじゃあリーナさんに聞いてごらんなさいよ」


 リーナも舞踏会には参加していた。

 彼女はおずおずとフロアの中央にやってくる。


「本当です」


 そして彼女は、真実を証言したのだ。

--

----


 遡ること。


 三日前。


「え? わたしがだまされている?」


 わたしはニーナを呼んだ。

 そして、ことのすべてを話した。


「ばっかじゃないの?
 なに、アリシアのくせにそんなことを」

「ほんとだよ」

「うそよ。
 第一、あたしを助けるような真似、あんたがしても、
あんたには、いいことなんて何もない」

「え?」

「いままで、わたしが嫉妬にかられて、どんなこと、あんたにしてきたと思ってるの?
 そんな嫌なやつになんで?」


 それは。


「わたしも、あなたも、あのクソ男に傷つけられてる。
そこは一緒じゃない……」

「あ、アリシア……」


 それにわたし、ニーナのこと、嫌いになれない。


 今まで散々、嫌がらせされてたけど、それでもただ耐えていたのはニーナが好きだから。


 だって、上級階級のわたしが中級階級のニーナにいじめられていたなんて、バレたら、
ニーナがどうなるかなんて、容易に想像がつく。


 わたし、どうしても、ニーナを守りたかったから。


「信じて、ニーナ。わたし、あなたを不幸にはさせないわ!」


 こうして、わたしたちは親友になった。
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