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16話目 売買都市、アルファポリス
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「なるほど。まとめると、ここ『アルファポリス』にはアマチュアとプロが存在していて、上位陣をプロが独占していると」
「せや。ここには書籍化を果たしてなお更新し続ける作品で溢れとる」
「私達はプロでもないのにいきなり浮遊都市に入り込んでしまったからこれから地上に落とされるわけですね」
「そうや。日の目を浴びれるのはほんの一握り。上と下の落差が激しすぎるんや」
今までの口ぶりからして、恐らくこの男も俺達と同じような経緯でこの牢屋に捕らわれたのだろう。
「はぁー。せっかくつまらん日常から転移して、勇者としてのセカンドライフを謳歌できると思っとったのになあ……」
「やっぱり、おまえも転移者か」
「……お前やない」
「ん……?」
「ラインハルト。それがわいの新しい名前や」
「あ、ああ。そういや自己紹介がまだだったな。俺は物語進。こっちの娘はサターシャ。それにしてもラインハルトって……。全然似合ってねえ」
「やかましいわ! わいやってそう思っとる! 転移時に女神から付けられたんや!」
「別に律儀に従わなくても……。今までの名前を使えばいいじゃないですか」
「思い出せんのや……」
「思い出せない?」
「せや、名前だけとちゃう。今まで住んでた場所も! 生活も! 転移時に全部記憶を消されてしもたんよ。せやから、わいはそれを思い出す冒険に出るとこやったんや」
「だけどライセンスの事を知らずに速攻捕まってゲームオーバーと?」
ラインハルトは深い深いため息をついた。
この落ち込み様からして、下の世界と言うのはさぞ希望の無い世界なのだろう。そう簡単にこの天上に戻ってくることは出来なさそうだ。しかも、俺達を捉えた警備兵達は話を聞こうともしなかった。およそ、どれだけ抗議しようともその決定が覆ることも無いだろう。
「……八方塞がりか」
「もうどうも出来へん。このまま地上に落とされて、そこで一生を終える運命なんや。脱獄なんて夢のまた夢や……」
確かに。牢を見るとちょっとやそっとで壊れそうな柔い作りはしていなさそうだ。もし仮にここから出れたとしても、すぐに追手が来てはまた捕まるだろう。例え街まで逃げれたとしても……。
「進さん……?」
きょとんとした顔で俺の顔を覗くサターシャ。まさかこんな娘を巻き添えにしてしまうなんて……。恐らく、なろうに居続けた方が有意義な人生を送れただろうに……。
「ごめんな。サターシャ……」
「気にしないでください。確かにこの世界に居られないのは残念ですけど……。また、他にもいい所見つかりますよ!」
「他のいいところ……?」
「え? 行かないんですか? 進さんのチート能力で」
あ、そっか。
脱獄とかそんなん関係なしに、別の世界に跳んでしまえばいいだけではないか。自分が馬鹿すぎて嫌になる。それでは、早速——
「ゲート!!」
https://estar.jp/_novel_view?w=24866831
「な、なんや!? その穴!?」
「ラインハルト、俺達、これから別の世界に行くんだけど。どうする? お前もついてくるか?」
「進さん。別世界への扉を開く能力を持っているんですよ」
答えはわかりきっていたが、一応俺はラインハルトにそう質問した。
牢屋から三人の姿が消えたのを看守が気付いたのは、それから十分後の事だった。
「せや。ここには書籍化を果たしてなお更新し続ける作品で溢れとる」
「私達はプロでもないのにいきなり浮遊都市に入り込んでしまったからこれから地上に落とされるわけですね」
「そうや。日の目を浴びれるのはほんの一握り。上と下の落差が激しすぎるんや」
今までの口ぶりからして、恐らくこの男も俺達と同じような経緯でこの牢屋に捕らわれたのだろう。
「はぁー。せっかくつまらん日常から転移して、勇者としてのセカンドライフを謳歌できると思っとったのになあ……」
「やっぱり、おまえも転移者か」
「……お前やない」
「ん……?」
「ラインハルト。それがわいの新しい名前や」
「あ、ああ。そういや自己紹介がまだだったな。俺は物語進。こっちの娘はサターシャ。それにしてもラインハルトって……。全然似合ってねえ」
「やかましいわ! わいやってそう思っとる! 転移時に女神から付けられたんや!」
「別に律儀に従わなくても……。今までの名前を使えばいいじゃないですか」
「思い出せんのや……」
「思い出せない?」
「せや、名前だけとちゃう。今まで住んでた場所も! 生活も! 転移時に全部記憶を消されてしもたんよ。せやから、わいはそれを思い出す冒険に出るとこやったんや」
「だけどライセンスの事を知らずに速攻捕まってゲームオーバーと?」
ラインハルトは深い深いため息をついた。
この落ち込み様からして、下の世界と言うのはさぞ希望の無い世界なのだろう。そう簡単にこの天上に戻ってくることは出来なさそうだ。しかも、俺達を捉えた警備兵達は話を聞こうともしなかった。およそ、どれだけ抗議しようともその決定が覆ることも無いだろう。
「……八方塞がりか」
「もうどうも出来へん。このまま地上に落とされて、そこで一生を終える運命なんや。脱獄なんて夢のまた夢や……」
確かに。牢を見るとちょっとやそっとで壊れそうな柔い作りはしていなさそうだ。もし仮にここから出れたとしても、すぐに追手が来てはまた捕まるだろう。例え街まで逃げれたとしても……。
「進さん……?」
きょとんとした顔で俺の顔を覗くサターシャ。まさかこんな娘を巻き添えにしてしまうなんて……。恐らく、なろうに居続けた方が有意義な人生を送れただろうに……。
「ごめんな。サターシャ……」
「気にしないでください。確かにこの世界に居られないのは残念ですけど……。また、他にもいい所見つかりますよ!」
「他のいいところ……?」
「え? 行かないんですか? 進さんのチート能力で」
あ、そっか。
脱獄とかそんなん関係なしに、別の世界に跳んでしまえばいいだけではないか。自分が馬鹿すぎて嫌になる。それでは、早速——
「ゲート!!」
https://estar.jp/_novel_view?w=24866831
「な、なんや!? その穴!?」
「ラインハルト、俺達、これから別の世界に行くんだけど。どうする? お前もついてくるか?」
「進さん。別世界への扉を開く能力を持っているんですよ」
答えはわかりきっていたが、一応俺はラインハルトにそう質問した。
牢屋から三人の姿が消えたのを看守が気付いたのは、それから十分後の事だった。
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