犯罪者達の鎮魂曲(レクイエム)

いずくかける

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犯罪者達の前奏曲(プレリュード)

使命を抱く娘

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「あの、オペラ氏とアポ取れました。今から議員宿舎で待つとの事です」

「でかした! うまくいったな! キャリー」

 キャリーとオレンジは逃げのびた後、出版本社に戻ってきていた。
 オレンジが聞き出した情報をキャリーがセルゲイの秘書に伝えると、難なく話し合いの場を取り付けることができた。言うまでもなくセルゲイ側もこの事実を公表されたらまずいと、そう焦っていたのだ。

「それじゃああの……、これからまた議員宿舎ですね」

「そうだなぁ。さすがにこのテープを聞かせたら、オペラも黙っていられないだろう。とうとう特ダネが掴めるかもしれない」

 オレンジは録音したレコーダーを再生する。そこにははっきりと、武力団体がセルゲイと関わっていると証言している内容の会話が録音されていた。

「早速行くか! キャリー。準備しな」

「はい!」

 二人は会社を後にして議員宿舎へと向かう。セルゲイの思惑を知る由も無かった。



*** *** ***



 宿舎の受付に着くと、セルゲイはまだ来てないらしいが、話は通してあったらしく、二人は受付嬢に丁重に会談に使う部屋に通された。
 キャリーとオレンジはそこで出されたコーヒーを飲みながら、セルゲイが来るのを待っている。部屋は塵一つ見当たらない程に手入れがされており、厳粛な空気が流れていた。

「あの、オレンジさん。まずは何を聞くんですか?」

「とりあえずレクイエムの内部について話してもらおうかな。仕事の話からだ」

 キャリーは不安そうにオレンジを見つめる。

「あの、お母さんのことも……」

 オレンジはキャリーの心中を理解し、にっこり笑う。

「ああ、もちろんだぜキャリー。それもちゃんと聞きだすさ」

 オレンジの言葉を聞いて、キャリーは安心した。

 2人は出されたコーヒーを飲み終わるまで待たされ、やっと扉が開いたと思ったら、部屋に入ってきた人物はセルゲイではなかった。
 スーツ姿の中年と、青年。二人組の男が入ってきたのである。

「えーと、どちら様ですか? 秘書の方……ってわけじゃなさそうだが……」

 突然知らない人物が入ってきたのでオレンジが訪ねた。

「失礼、我々はオペラ氏の側近です。本日、オペラ氏が急用で来れないとのことですので、代わりに我々が話を伺いにまいりました」

 セルゲイはレクイエムの最高顧問であると同時に議員を務めている。公務で時間がないのをオレンジもキャリーも知っていた。だが、話が違う。なにより二人の出す敵意にオレンジは警戒を強めた。

「お二人はある武力団体とオペラ氏が繋がっている証拠を掴んだと窺っていますが……」

 それに対し、オレンジは答える。

「ええ、証拠は今日持ってきていますが、オペラ氏がいないんじゃあ渡せませんね」

 オレンジは強気に出た。こいつらに話してもしょうがない。オレンジとキャリーの知りたい情報は、セルゲイが持っているんだから。当人がいなければ交渉の余地はない。
 スーツ姿の中年は答える。

「ですが、やはりそれを確認しないとオペラ氏には会わせることはできかねます。嘘か真か、まずはそこからかと……」

 中年の言うこともまたわかる話だった。一介の記者の取材を受けるほど、セルゲイは暇ではない。なにより立場上敵は増える。面会させてもよい者かどうか。まずは証拠を見てから、というのが黒服の話の本質だった。

 それを理解しているオレンジは仕方なしにレコーダーを取り出し、例の会話を再生する。
 聞き終わると、静かに、スーツ姿の中年は口を開いた。

「なるほど。ではオペラ氏に何を要求するおつもりですか? 金ならば……」

「いーや、金は要りません」

 オレンジは話を続ける。

「この情報を世間に公表されたくなくば、レクイエムについてちょっとお話しいただこう。というだけなんですよ。我々は記者なんでね」

 中年はそれを聞くとにやりと笑い、スーツの内ポケットから手帳を見せた。それは持ち主が警察であると証明するものだ。

「おい! 恐喝の現行犯だ! 逮捕しろ!」

 中年がそう言うと、オレンジの手に青年が手錠をかけた。

「へえ、やられたねえ。あんたらオペラの回しもんってことかい?」

 オレンジが質問しても中年は答えず、青年に「調べろ」と指示する。
 青年はオレンジの体を探り、録音中のレコーダーを発見した。取引の際、オペラが口を滑らす事を見越しての仕込みであったが、その手を黒服は見抜いていたのだ。
 キャリーは何もできず、ただそれを見ていた。

「キャリー、巻き込んで済まない。早く会社に戻れ」

 オレンジはそう言ったが、当然、許されなかった。

「おい、そこのお嬢さんもだ。俺はオペラ氏に連絡する」

 中年がそういうと手錠を持った青年がキャリーに近づく。

「おいおいその子は関係ねえだろ? ただの付き添いだ」

 オレンジはキャリーを庇おうとしたが、レコーダーの中身を知っているキャリーを逃がすわけがない。
 二人は持っていた身分証明書を奪われ、警察を名乗った男はキャリーとオレンジの身柄を確保したとセルゲイに伝えていた。
 結局、二人は警察車両に乗せられ、抵抗むなしく男たちに連れていかれたのである。



*** *** ***



 二人が連れていかれたのは拘留所であった。逮捕された犯罪者はひとたびここに入れられ、そして裁判が行われ、そこで刑期を決定してようやくレクイエムへと送られる。
 牢に入れられたキャリーとオレンジ。そこには鍵がかけられ、荷物を全て取り上げられた二人は外へ連絡が取れなかった。

「あの、私たちこれからどうなるんでしょう?」

 不安そうなキャリーにオレンジは答える。

「悪かったなキャリー、裁判でお前だけは無実にして見せる」

 オレンジはキャリーに申し訳なさそうにそう言った。だが、逮捕されたといっても、まだ望みはあった。オレンジは、全ての罪を自分で背負おうとしていたのである。せめてキャリーだけでも守ろうと。

「いえ、あの、私も記者ですから。……間違ったことはしていませんよ」

 一方キャリーはどんな判決だろうと、受け入れる覚悟があった。

 二人が拘留所で数時間過ごすと、数人の男がが歩いてきた。
 その一人、予想外の人物の顔を見て、オレンジは驚く。その人物の正体はセルゲイ・オペラ。会談の場を望んでいた相手と、やっと話せる機会を得たが、それは望まれた形ではなかった。

「これはこれは。忙しいんじゃなかったのかい?」

 オレンジがニヤリと笑いセルゲイに話しかけたが、セルゲイはそれを無視してキャリーに話しかけた。

「君と少し話がしたい」

 キャリーはそう話しかけたセルゲイの手を見る。けがをしているらしく包帯が巻いてあった。今朝はそんな包帯は巻いていなかったはずだ。

「あの、私ですか? 何の話でしょう?」

 セルゲイは男に門を開けさせ、キャリーだけを外に出した。

「ついてきたまえ」

 セルゲイは男たちをその場にとどまらせ、一人で拘留所の奥へと歩いていく。
 オレンジに目配せしキャリーもその後を追う。
 やがて階段に行き当たり、二人は暗い地下へと降りて行った。

「彼らから君を捕らえたと聞いた後、少しトラブルがあってね。君に少し頼みごとがしたいのだ」

 セルゲイは階段を下りながら話し始めた。

「あの、オペラ氏は私のことを知っているのですか?」

「ああ、よく知っている。聞かされていた。会いに行くたびにね」

 セルゲイは電話でキャリーを捕らえたと聞いたときには確信していた。

「聞かされていた? あの、頼みたいっていうのはどうゆうことなんでしょう?」

「君に殺してもらいたい女がいるのだ。レクイエムにいる『シシー・ゴシック』という女だ」

 キャリーは全身から血の気が引いた。

――殺す? この男は何を言ったんだ。

 あまりに自然にセルゲイが口にしたものだから、一瞬遅れてキャリーはその言葉の意味を理解した。

「そんなこと! 私がするわけないじゃないですか!」

「いいや、君は必ず引き受けるだろう」

 セルゲイは階段を下り切ると、そこにあった扉を開く。その先は通路が続いていて、左右に牢屋が向かい合わせになっていた。
 牢屋の中には生きる気力をなくしたような眼をした囚人達が入れられていた。その眼から、およそ長い年月をここで過ごしていると容易に想像できる。だが、数人は捕らえられたばかりなのだろうか。キャリーとセルゲイの姿を見ると、縋るように懇願してきた。

「助けて! セルゲイ様! 私は何も知りません! 何も話しません! ここらから出してください!!」

「君……、ちょっとこっちに来て」

「セルゲイてめぇ!! ふざけんな!! ここから出しやがれ!!」

 囚人の一人に話しかけられ、手招きされるがままにキャリーは恐る恐る近寄る。
 セルゲイが振り向き、気付いた時にはもう遅かった。セルゲイの目に入ったのは、一人の囚人が牢屋の隙間から腕を出し、キャリーの服を鷲掴みにし力の限り引っ張っていた光景だった。

「キャアアアア!!」

 キャリーは慌ててその腕を振りほどいた。

「……気をつけたまえ。長い投獄生活でここにいる大半の人間は精神に異常をきたしている」

「あ、あの! なんですかここは!?」

「事情があり、裁判を行えなかった者たちだ。レクイエムに入れることも、外に返すこともできない。自然に老衰するのをひたすら待っている者どもだ」

 セルゲイは冷たくそう言い放った。
 捕らえられていたのは、要するに、事情を知ってしまった者たちである。裁判に出すと、政府側に不利なことを言い出すかもしれず裁判ができない。かといって外に戻すわけにもいかない。
 裁判さえできればレクイエムに入れて処刑することができた。だがここにいる者どもはその事情によりそれができず、仕方なくここで飼い続け、自然に死んでから医師に死亡届を書かせ、消していたのである。

 ララやシシーなどの腕途刑を持たないものは特別であった。ララの場合はレクイエムで生まれた為、世界に存在していた記録が残っておらず、そのままレクイエムに入れたとしても問題ない。シシーの場合は自らその存在を抹消していたからだ。
 政府でも、レクイエムに簡単に人を落とせるわけではなかった。
 手間はかかるが、やむを得ず、武力団体に消させるよりは、足がつきにくくこれは確実な方法だった。

「私たちも、あの、ここに入れる気なのですか?」

「君の選択次第だな……」

 セルゲイはそう言うと、牢屋の一つを指さす。
 その先には牢屋。周りの囚人と同じくそこに入れられていたのは、10年前に逮捕されたキャリーの母親、パルマ・ポップに間違いなかった。

「お母さん!」

 キャリーはパルマに駆け寄る。
 記憶に残る母の面影は、やつれ、年を重ねたパルマからは感じられなかったが、それでもキャリーには彼女が母親であるとすぐに認識できた。
 パルマはキャリーの顔を見るとゆっくりと身を起こす。

「あなた……、キャリー……なの?」

「お母さん! 今まで、ずっとここにいたの!?」

「キャリー、あなた……どうしてここに!?」

「そこまでだ」

 10年ぶりの親子の再開に、セルゲイは割って入った。

「キャリー、どうだろう? 私の頼みを聞いてくれる気にはなったかな?」

「私がその人を……、その人を殺したら! あなたはお母さんとオレンジさんを解放してくれますか!?」

 セルゲイはゆっくりうなずいた。
 二人の会話を聞いてパルマも状況を察する。

「駄目よキャリー! その男は絶対に約束を守らないわ! 早く逃げなさい!!」

 パルマはキャリーを止めたが、キャリーの中でもう結論は出ていた。
 これだけ厳重な警備の中、逃げる事など万に一つも成功しない。どちらにせよ自分がなにもしなければパルマもオレンジも、そしてキャリーもここで死ぬまで過ごすことになるのだ。

「私、レクイエムに行きます」

 泣き叫ぶパルマの声もむなしく、セルゲイはにやりと笑った。
 キャリーは耳を貸さなかった。もし経った数秒だけでも、キャリーにそれをする時間があったなら運命はまた別の道を辿っていたに違いない。
 このたった数分の会合が、後の三人の運命を大きく左右する事になる。



*** *** ***



 キャリーはその後、ほんの数時間の裁判であっさりと20年の判決を下され、そのままレクイエムへと連れていかれた。
 セルゲイから言われたことは二つだけ。
 シシーには娘をレクイエムに送るように言ってある。タイミング的にキャリーがシシーの娘であると公言すれば、彼女に会える確率は高くなるということ。セルゲイはララの身柄によりシシーをおびき出すことに失敗したが、そうは言ってもシシーとて人の子である。確実に実の娘に会いに来るだろう、そう予想していたのだ。

 もう一つは誰にも正体をばらしてはいけないという事。もしキャリーがシシーの娘でないとばれたなら、用心深いシシーには会えないだろう。もしそうなったら二人の命はない。キャリーにそう伝えていた。

 キャリーは本来ならばレクイエム入口からオラトリオまでは護衛し、送っていく予定であったが、その直前に予定は破棄される事になる。政府が入口付近に、偶然にもキリシマというサムライがいることに気付いたからであった。
 キリシマは今は呑気にレクイエムに投獄されてくれてはいるが、その気になれば、彼の刀は政府を脅かすと、レクイエムの監視員に注視されていた。腕途刑のGPSでキリシマが入口周辺にいるとわかれば、女好きの彼がキャリーを助けないわけがない。より自然な入獄を政府は選んだのである。

 キャリーは無実だった。
 パルマと、オレンジを助ける為の使命を与えられるまでは。
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