1 / 31
期待の新人、幸チャンネル開設!
ブンブン、ハローユーチューブ
しおりを挟む
おまえら!
今日もよくここを開いてくれたな!
ご新規さんははじめまして!
俺の名は『よしお』だ!
これからよろしくな!
これからってのも変な話か……、ハハ……。
……待て待て! 見るのを辞めるな!
さすがに早すぎる!
頼むから今回だけでも見てってくれ!!
えーっと……。
くそ。
撮影前に台本でも書いとけばよかったぜ……。
待てって! 閉じないでくれ!
もうちょい付き合ってくれ!
今考えてんだから頼むよ!!
……確かにおまえらが俺TUEEEする作品とか、かわいいキャラがたくさん出てくる作品を読みたい気持ちはわかる。さらに言えば、俺みたいなおっさんの自分語りに興味ないのも残念ながらわかる。
この小説の主人公である俺は、異世界には跳ばないし特殊能力も発動しない。ありったけの美少女に囲まれたりもしないし、特別家が裕福なわけでも、何かの才能を引き継いでるわけでもなかった。
……だけど今回くらい最後まで見ていってくれよ……。
せっかくこうして会えたんだからさ!
……えーっと、あとなに話せばいいんだ……?
……わかった!
あれだ!
じゃあまずは俺がなんで今みたいに動画を撮る様になったのかを話そうと思う!
お前らも聞きたいだろ!?
気になるよな!?
おまえが今、俺の話に少しでも興味を示したのなら俺の『掴み』は成功だ。
俺の師匠の受け売りだが、YouTubeでは動画の再生開始後のたった数秒で新規の視聴者がその動画を最後まで見終えてくれるかどうかが決まってくるらしい。
序盤に目を引けなければ、新人ユーチューバーの動画などすぐにブラウザバックされ、記憶にも残らない場合が多いそうだ。
ぶっちゃけて言ってしまえば、今から俺が語るのはユーチューバーに憧れて仕事を辞めたってだけの他愛ない話である。あらすじにもそう書いてあるし、目の肥えたおまえらには特に興味を引かれる話でもないだろう。
だが、この話をおまえらが最後まで読んでくれたなら、俺の技も捨てたものではないという事だ。新規の客を得るために、掴みは新人ユーチューバーが最初に勉強するべきテクニックなのである。
それでは早速、俺がユーチューバーになった経緯を話そうと思う。
まあこの先も、最終話まで見てもらう為の『掴み』なわけだが……
*
一月前、俺は何の変哲もないトラック運転手だった。
高卒でまともな学歴や資格なんざ持ってなかった俺は、もうその時点で自分の人生の計画性ゼロって感じだった。あの頃は先の事など考えてなかったのさ。ただ毎日が楽しければいいと思っていたんだ。
工業高校を卒業してからはバイトを繰り返しながらダラダラと2年程過ごした。
いい加減就職しろと親に急かされ、俺はその後にそこそこ給料の高かったトラック運転手に落ち着いたのだ。
俺は一人暮らしを始めそれから7年程その運送会社に勤める。
気付けば27になり、三十路を手前に俺は絶望していた。嫁もいない、親友もいない、そしてなにより貯金がねえ。
今まで真面目にコツコツ働いてたつもりだったが、そんな金は休日に『酒、ギャンブル、キャバクラ』っていうダメ人間のテンプレである『飲む打つ買う』の三拍子に消え去っていたのさ。
気付けば高校卒業からの9年間は俺にとって、何も積み立てていない時間として過ぎ去っていたのだ。
昔は俺は特別で、突然才能が開花して億万長者になるだとか、宝くじが当たって億万長者になるだとか、設定ガバガバで非現実的な妄想に逃げていた。
だが、今はそれすらもする気にならない。
現実にはそんなこと起こりえないとむなしくなるだけだ。
何も持っていない自分と、どれだけ悔やんでも戻ってこない時間に俺は薄々気付かされていた。
――俺の人生はこうやって終わっていくのか……。
誰のせいでもない、悪いのは完全に俺だ。
*
その日も俺はトラックを走らせていた。
休憩中にコンビニの弁当を平らげた俺は、トラックの中でスマホのアプリを開いた。
YouTubeだ。
そこには無数の動画があり、暇つぶしにはもってこいだった。何よりどんだけ見ても無料だってんだから利用しない手はない。NHKですら集金するというのにな!
初めてスマホを買うものの、操作の仕方がわからなかった俺は職場の同僚に教えてもらった。
その時に俺はYouTubeと出会った。
今更俺が説明する必要も無いだろうが、YouTubeには多種にわたる様々な人間が動画を投稿していた。
俺が当時良く見ていたのは流行のユーチューバー達である。俺よりいくつも年下のそいつらが作った動画を見る程に夢中になっていった。
なんせこいつら、毎日すごく楽しそうじゃないか。
馬鹿なことして、いつも笑ってるそいつらが俺はとても羨ましかった。
俺もこんな青春を送りたかったと、心から思っていたんだ。
俺のお気に入り達の新着動画を見終えても、その日はまだ休憩時間は残っていた。
時間つぶしに普段見ないようなユーチューバーも関連動画から探してみたのさ。
そして俺はあまり見ないタイトルを見つけた。
「ん? 質問コーナー?」
気になって俺はその動画を開く。
投稿者のユーチューバーは大学生で、視聴者からの質問に一つづつおもしろおかしく答えている。
動画も面白いがそれよりも俺には目につくことがある。
――しっかしユーチューバーってのはどいつもこいつもいい家に住んでやがるな。
そう、俺の良く知るユーチューバー達も皆きれいな部屋で撮影していたのである。
俺の住んでるアパートである『福島ハイツ』よりよっぽど綺麗だ。家賃にして恐らく倍は違うであろう。親からかなりの仕送りを貰っているんだな。このセレブちゃんめ。
画面の中のユーチューバー。
こいつも同じだ。
俺から見たらすごく輝いて見える。
羨ましかった。
俺もこんな風に、面白い人生を送ってみたかったと心から思った。
スマホを見る。
動画の最後の質問は生活費についてだった。
ユーチューバーは答えた。
『YouTubeからの収益だけですべて賄っている』と。
俺は耳を疑った。
え、YouTubeって金もらえんの?
タダで見れるのに?
俺はスマホを使って早速調べた。
休憩時間はとっくに終わっていたが関係ねえ。
ネットで調べたら簡単にその答えはでてきた。
1再生0.1円稼げると……
俺はすぐに、人気学生ユーチューバーの動画で再生数を確認してみた。
俺は単純にそれ×0.1円で計算してみた。カッコつけて計算なんて言ったが実際は桁を一つ落としただけである。さすがの俺でもそれくらいはできる。舐めるな。
「はああああああああああああああああああ!!!!????」
その結果、驚くべき数字が出てきた。
なんと、俺より年下のそいつらは、俺の給料なんか軽く超えた額を稼いでいたのだ。この事実には本当に衝撃を受けた。
「毎日動画撮ってるだけでこんなに貰えんのかよ……」
しかもこいつら、すげー楽しそうにやりたいことやってるだけじゃねーか。
なるほどな……。動画に金がかかってるとおもったら、それを上回る収益が出ていたのか。
その事実を知ってしまった時、俺は真面目に仕事をしているのがなんだか馬鹿らしくなってしまった。
毎日、汗水たらして働いて、何年も何年もかけて俺が得る金額を、こいつらは一瞬で手に入れてやがる。それまで面白いと思って見ていた動画が、俺には急に黒く見えてしまった。
恥ずかしい事に、俺は金の話を耳にして自分の本心にようやく気が付いた。
いっつもこうである。
いっつも俺は、やらない言い訳だけを作ってきた。
その結果が今の俺である。
羨ましいと今まで思ってきた。
おもしろそうと今まで羨んできた。
じゃあ、なんで?
今までなんで俺は自分でやろうと思えなかった?
なんで今更やってみようと思ったんだ?
大金が手に入ると知ったからか?
――いや、違う。
確かに金の事もある。
だが、それだけじゃないんだ。
俺は人生を変えたいとずっと願ってきた。
自分の理想の姿に近づきたいとずっと願ってきた。
何かに頑張りたいとずっと願ってきた。
今まで、ずっとそのきっかけを待っていた。
人生は一度きりだ。
俺もこいつらみたいに腹の底から笑ってみたい。
多くの人に注目され、有名になりたい。
毎日を悔いなく過ごしたい。
俺も……
俺も青春したいんだ!!
気付けば、俺は職場に電話をかけていた。
仕事は失ったが、そんなの関係ない。
やりたい事を見つけた俺の胸には夢と希望が溢れていたからだ。
だが、実際に俺を待ち受けていたのは現実と絶望だったとは、この時はまるで想像していなかった。
※ユーチューバーの動画の後半には『エンドカード』が設けられている。
このエンドカードというのは、数秒間の間に自分のチャンネルの登録を頼み込むという目的があり、その効果は絶大である為、利用しない手はない。
エンドカードを小説に組み込むと、このようになる。
ご視聴ありがとうございました!
よろしければブックマーク登録をお願いします!
今日もよくここを開いてくれたな!
ご新規さんははじめまして!
俺の名は『よしお』だ!
これからよろしくな!
これからってのも変な話か……、ハハ……。
……待て待て! 見るのを辞めるな!
さすがに早すぎる!
頼むから今回だけでも見てってくれ!!
えーっと……。
くそ。
撮影前に台本でも書いとけばよかったぜ……。
待てって! 閉じないでくれ!
もうちょい付き合ってくれ!
今考えてんだから頼むよ!!
……確かにおまえらが俺TUEEEする作品とか、かわいいキャラがたくさん出てくる作品を読みたい気持ちはわかる。さらに言えば、俺みたいなおっさんの自分語りに興味ないのも残念ながらわかる。
この小説の主人公である俺は、異世界には跳ばないし特殊能力も発動しない。ありったけの美少女に囲まれたりもしないし、特別家が裕福なわけでも、何かの才能を引き継いでるわけでもなかった。
……だけど今回くらい最後まで見ていってくれよ……。
せっかくこうして会えたんだからさ!
……えーっと、あとなに話せばいいんだ……?
……わかった!
あれだ!
じゃあまずは俺がなんで今みたいに動画を撮る様になったのかを話そうと思う!
お前らも聞きたいだろ!?
気になるよな!?
おまえが今、俺の話に少しでも興味を示したのなら俺の『掴み』は成功だ。
俺の師匠の受け売りだが、YouTubeでは動画の再生開始後のたった数秒で新規の視聴者がその動画を最後まで見終えてくれるかどうかが決まってくるらしい。
序盤に目を引けなければ、新人ユーチューバーの動画などすぐにブラウザバックされ、記憶にも残らない場合が多いそうだ。
ぶっちゃけて言ってしまえば、今から俺が語るのはユーチューバーに憧れて仕事を辞めたってだけの他愛ない話である。あらすじにもそう書いてあるし、目の肥えたおまえらには特に興味を引かれる話でもないだろう。
だが、この話をおまえらが最後まで読んでくれたなら、俺の技も捨てたものではないという事だ。新規の客を得るために、掴みは新人ユーチューバーが最初に勉強するべきテクニックなのである。
それでは早速、俺がユーチューバーになった経緯を話そうと思う。
まあこの先も、最終話まで見てもらう為の『掴み』なわけだが……
*
一月前、俺は何の変哲もないトラック運転手だった。
高卒でまともな学歴や資格なんざ持ってなかった俺は、もうその時点で自分の人生の計画性ゼロって感じだった。あの頃は先の事など考えてなかったのさ。ただ毎日が楽しければいいと思っていたんだ。
工業高校を卒業してからはバイトを繰り返しながらダラダラと2年程過ごした。
いい加減就職しろと親に急かされ、俺はその後にそこそこ給料の高かったトラック運転手に落ち着いたのだ。
俺は一人暮らしを始めそれから7年程その運送会社に勤める。
気付けば27になり、三十路を手前に俺は絶望していた。嫁もいない、親友もいない、そしてなにより貯金がねえ。
今まで真面目にコツコツ働いてたつもりだったが、そんな金は休日に『酒、ギャンブル、キャバクラ』っていうダメ人間のテンプレである『飲む打つ買う』の三拍子に消え去っていたのさ。
気付けば高校卒業からの9年間は俺にとって、何も積み立てていない時間として過ぎ去っていたのだ。
昔は俺は特別で、突然才能が開花して億万長者になるだとか、宝くじが当たって億万長者になるだとか、設定ガバガバで非現実的な妄想に逃げていた。
だが、今はそれすらもする気にならない。
現実にはそんなこと起こりえないとむなしくなるだけだ。
何も持っていない自分と、どれだけ悔やんでも戻ってこない時間に俺は薄々気付かされていた。
――俺の人生はこうやって終わっていくのか……。
誰のせいでもない、悪いのは完全に俺だ。
*
その日も俺はトラックを走らせていた。
休憩中にコンビニの弁当を平らげた俺は、トラックの中でスマホのアプリを開いた。
YouTubeだ。
そこには無数の動画があり、暇つぶしにはもってこいだった。何よりどんだけ見ても無料だってんだから利用しない手はない。NHKですら集金するというのにな!
初めてスマホを買うものの、操作の仕方がわからなかった俺は職場の同僚に教えてもらった。
その時に俺はYouTubeと出会った。
今更俺が説明する必要も無いだろうが、YouTubeには多種にわたる様々な人間が動画を投稿していた。
俺が当時良く見ていたのは流行のユーチューバー達である。俺よりいくつも年下のそいつらが作った動画を見る程に夢中になっていった。
なんせこいつら、毎日すごく楽しそうじゃないか。
馬鹿なことして、いつも笑ってるそいつらが俺はとても羨ましかった。
俺もこんな青春を送りたかったと、心から思っていたんだ。
俺のお気に入り達の新着動画を見終えても、その日はまだ休憩時間は残っていた。
時間つぶしに普段見ないようなユーチューバーも関連動画から探してみたのさ。
そして俺はあまり見ないタイトルを見つけた。
「ん? 質問コーナー?」
気になって俺はその動画を開く。
投稿者のユーチューバーは大学生で、視聴者からの質問に一つづつおもしろおかしく答えている。
動画も面白いがそれよりも俺には目につくことがある。
――しっかしユーチューバーってのはどいつもこいつもいい家に住んでやがるな。
そう、俺の良く知るユーチューバー達も皆きれいな部屋で撮影していたのである。
俺の住んでるアパートである『福島ハイツ』よりよっぽど綺麗だ。家賃にして恐らく倍は違うであろう。親からかなりの仕送りを貰っているんだな。このセレブちゃんめ。
画面の中のユーチューバー。
こいつも同じだ。
俺から見たらすごく輝いて見える。
羨ましかった。
俺もこんな風に、面白い人生を送ってみたかったと心から思った。
スマホを見る。
動画の最後の質問は生活費についてだった。
ユーチューバーは答えた。
『YouTubeからの収益だけですべて賄っている』と。
俺は耳を疑った。
え、YouTubeって金もらえんの?
タダで見れるのに?
俺はスマホを使って早速調べた。
休憩時間はとっくに終わっていたが関係ねえ。
ネットで調べたら簡単にその答えはでてきた。
1再生0.1円稼げると……
俺はすぐに、人気学生ユーチューバーの動画で再生数を確認してみた。
俺は単純にそれ×0.1円で計算してみた。カッコつけて計算なんて言ったが実際は桁を一つ落としただけである。さすがの俺でもそれくらいはできる。舐めるな。
「はああああああああああああああああああ!!!!????」
その結果、驚くべき数字が出てきた。
なんと、俺より年下のそいつらは、俺の給料なんか軽く超えた額を稼いでいたのだ。この事実には本当に衝撃を受けた。
「毎日動画撮ってるだけでこんなに貰えんのかよ……」
しかもこいつら、すげー楽しそうにやりたいことやってるだけじゃねーか。
なるほどな……。動画に金がかかってるとおもったら、それを上回る収益が出ていたのか。
その事実を知ってしまった時、俺は真面目に仕事をしているのがなんだか馬鹿らしくなってしまった。
毎日、汗水たらして働いて、何年も何年もかけて俺が得る金額を、こいつらは一瞬で手に入れてやがる。それまで面白いと思って見ていた動画が、俺には急に黒く見えてしまった。
恥ずかしい事に、俺は金の話を耳にして自分の本心にようやく気が付いた。
いっつもこうである。
いっつも俺は、やらない言い訳だけを作ってきた。
その結果が今の俺である。
羨ましいと今まで思ってきた。
おもしろそうと今まで羨んできた。
じゃあ、なんで?
今までなんで俺は自分でやろうと思えなかった?
なんで今更やってみようと思ったんだ?
大金が手に入ると知ったからか?
――いや、違う。
確かに金の事もある。
だが、それだけじゃないんだ。
俺は人生を変えたいとずっと願ってきた。
自分の理想の姿に近づきたいとずっと願ってきた。
何かに頑張りたいとずっと願ってきた。
今まで、ずっとそのきっかけを待っていた。
人生は一度きりだ。
俺もこいつらみたいに腹の底から笑ってみたい。
多くの人に注目され、有名になりたい。
毎日を悔いなく過ごしたい。
俺も……
俺も青春したいんだ!!
気付けば、俺は職場に電話をかけていた。
仕事は失ったが、そんなの関係ない。
やりたい事を見つけた俺の胸には夢と希望が溢れていたからだ。
だが、実際に俺を待ち受けていたのは現実と絶望だったとは、この時はまるで想像していなかった。
※ユーチューバーの動画の後半には『エンドカード』が設けられている。
このエンドカードというのは、数秒間の間に自分のチャンネルの登録を頼み込むという目的があり、その効果は絶大である為、利用しない手はない。
エンドカードを小説に組み込むと、このようになる。
ご視聴ありがとうございました!
よろしければブックマーク登録をお願いします!
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる