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ついに始まります!
しおりを挟む今日は朝から失敗でした…
「シルちゃん聞いてますか?もう12才になるのですから、朝食の席で叫ぶ癖は直しましょうねって。お母様と約束を昨日したと思うのだけど?」
お母様はおっとり美人さんです!
おっとりですが、しっかりしかってくれる素敵なお母様です。
「お母様ごめんなさい、シルは声に出したつもりはなかったのです。次は口を閉じて言います。」
「口を閉じて言えるの?」
「はい!んん~~~!」
「…シルちゃん音がもれてます。心の中でだけにしなさい。」
驚きです、口を閉じても音が出るとは!
前世では人前であんな事やこんな事を考えても、決して周囲には気付かれなかったのに。
大人になるに連れて身に付くスキルだったようです。
「くくっ。もうダメおかし~シルのおかげで僕まで怒られちゃうじゃないか!あっはは!」
3才年上のカイ兄様はよく私のせいにしますが、笑いをこらえられないのは兄様の技量不足だと思いますよ。
「カイも人前で表情を取りつくろえないと、社交で失敗しますよ!」
はい、怒られた~。
人の不幸はニヤニヤしてしまいますね。
あっ、さっきの兄様の表情はこれですね!
シルは1つ社交を学ばせていただきました。
兄様ありがとうございます。
「ティア、朝ぐらい礼儀作法はいいじゃないか。朝食しか共に出来ないのだから子供達のそのままの姿が見たいよ。」
はいお父様!素敵です!お仕事が忙しいので朝食の場でしかなかなか会えないのが寂しいです。
小さい頃みたいにお膝に乗りたいです。
「旦那様、そう言って甘やかすとシルのためになりません。」
「ティアの元気な声も好きだけど、私を見つめながら微笑む姿が一番のご馳走だよ?」
「…はい。」
お母様ノックダウン~。
お父様が強かった、お母様ほほを染めて少女のようです。
デザートは甘さ控えめだとうれしいですね。
お兄様、紅茶からコーヒーに変えるようメイドに言ってますね。
ナイスです。私はカフェオレですけどね。
朝食後、兄様と馬車に乗ります。
今年から兄様と同じ高等学校になります。
この国では一般教育の一般学校とより専門的な高等学校しかありません。高等学校は貴族や研究者、王宮で働くような方達が主に通う場所です。進級も年齢でなく、テストの点で決まります。
正直私は賢い方ではないですけど、前世のチートってやつですね!
そして、この高等学校『ノブレス学園』こそゲームの聖地なのです~
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