おしが想像と違います

いつき

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閑話・妹が想像の斜め上を行くのですが

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 僕の妹が明日からノブレス学園に入学する。
今日はお母様と最後のシュギョウなのだそうだ。
なるべく妹との時間を取りたいが。
公爵家の跡取りとして最近忙しい。

 妹は正直賢くは感じられないが、成績はかなり優秀だ。
兄として劣る訳にはいかにので、学園に入学と同時にお父様に付いて仕事の勉強をさせてもらっている。

僕が入学する時はシュギョウなんてなかったので、気になって見に来てみた。

「……」

「そう!あなたは石。あなたは石よ!動かない!叫ばない!呼吸は止めないで、呼吸をする石よ。そう、そのまま道端にたたずむ、気品の有る石。人を不快にさせる石になってはダメよ。追い出されてしまうから。」

「……」

「いいわ。素敵な石になれてる。最後のテストよ。」

 お母様が庶民で流行ってるラブロマンスの本を取り出した。
妹が初めて見た時興奮のしすぎで、鼻から血を出し、我が家では禁止になった代物だ。

「あっ…愛してます、ロミ様。…添い遂げる事が出来ないなら死んでもいいと思うほど。……ど…どうか…私に…同じ気持ちならば…く…く…ち……ず…け……を…くださいませんかぁ…」

 お母様が見てるこっちが恥ずかしくなるような顔で。
真っ赤になりながら、最後は聞こえないぐらい小さな声になりながらも読みあげると。
妹の目がカッと見開いたが。すうっと閉じていった。

「合格ですよく頑張りましたね。」

「はいお母様。ありがとうございました。約束通り、その本はいただいてよろしいのですか?」

「自室に戻るまでがテストですからね。」

「はい!」

 妹はすごい真面目だがお母様はほほを赤らめ潤目で疲れきっている。

 「ティア。」

お母様がビクッと反応して。更に赤く、目をうるうるさせた。

「だ、旦那様。いつからご覧に?」

「ふふっ。はじめからだよ?シルが石なら私は空気になってたと言おうかな?」

「っっ~」

「ティア、私は妬いてしまうよ。愛してるもなかなか言ってくれない君が、他の男のにあんなハレンチな言葉を言うなんて。」

「は、ハレンチ!あれは本の台詞で、読んだだけです。」

「そう、なら私にも読んでくれるかな?名前を私に変えて。ティアは恥ずかしいみたいだから二人っきりで。いいかな?」

お父様、確認をとるようでそっと抱きしめながら。キスを迫るようにしてますよね?キスを避けるお母様…そちらは寝室につながる隠し扉が有ったと思いますよ?

お父様勉強になります…
妹よガン見しすぎで目が赤いぞ。

「よ。読みますから、意地悪はお止めください。」

「ふふ、ティアは最高にかわいいね?じゃあ今からお願いしようか?」

「ふぇ?」

お母様壁に追い込まれて降参しましたが。そこは扉ですよ。
あ~はい。お父様。邪魔はもちろんしませんよ。今日は家族で入学祝を…はい。わかりました。準備してお待ちしてますよ。

お父様とお母様が消えた部屋で。妹はプルプル震えてるのかな?

「兄様一度部屋に戻ります!」

令嬢と思えない早さで消えたね。お母様が見たら…まあいいか。
僕も行こうかな。このまま居るとお父様に怒られそうだ。

「だ、旦那様…愛して…」

「旦那様じゃない名前でしょう?はい、言えるまでキスをするね?恥ずかしくなくなったら言えるかな?」

「あっっふっ。いいますから。いじわるはお止めください…んん~」

あっちょと遅かった!


「お父様素敵過ぎます~!!お母様可愛いすぎです~」

シルが実室で叫んでるね。部屋までって言われてたから我慢したのか。

その後、シルの部屋でシュギョウの内容と理由を聞いてお腹を抱えて笑ったね。
笑った後、腹筋崩壊すればいいって言ってたけど。
シルと過ごした次の日によくなる筋肉痛のことかな?

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