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兄様は心配性です。
しおりを挟む「シル…意味わかってる?」
「もちろんです。好きな方が居て卒業式で発表する。それまではこのまま婚約者と言う話しですよね?」
「んー?好きな人が居てそのまま婚約者で居たくて、卒業式で正式に発表したいってクロウは言ってたと思うけど?」
「同じ事ですよね?」
「…そうだけど。シルとクロウの考えが噛み合ってないと私は思うよ?」
「そんな事ないですよ。ちゃんと契約書も書きましたし大丈夫ですよ。」
あの後、クロウは念のために契約書を作ろうと言い出しまして。
内容は
『 クロウと私の婚約解消は本人同士の合意の上で行う。』
と、簡単なものです。
クロウは婚約解消が後ろめたいのか。
「すまない。私の心の平穏のためにこんな物を書かせて。」
と謝っていましたね。
わざわざ陛下の所まで行ってサインしていただき、厳重に保管するそうです。
私のお父様は知って要るのかと聞かれまして、帰って言いますと言ったら陛下が需要な会議が出来たとクロウを連れて行ったので兄様と帰って来た所です。
「それだよ、お父様にどう説明するつもり?」
「そのまま言いますよ?」
「それも面白いけど、クロウは弟の用に可愛がって来たしこのままじゃ可愛そうだから私が説明するよ。」
そう言ってお母様の所に行ってしまいました。
?お父様に言うのではないのですか?
次の日の朝食の席でお母様が説明してくれました!
お父様はむせて、お怒りのようでしたけどお母様が
「私も親でなく自分で結婚相手を決めました」
となぜかお父様に怒りぎみです?
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