独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜

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第9章 おじさんとブッシュクラフト

第134話

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椅子を作り終えたその日、思ったよりも満足感が大きくて、何だか心地よい疲れが体に広がった。昼間は作業に集中しすぎて、午後になってふと気づく。まだ家の中に足りないものがあることに。椅子が完成したが、まだ他に快適に過ごせるために必要なものがあるはずだ。

「さて、次は何を作ろうか」

次に作りたいものが頭に浮かんだ。テーブルだ。小さなテーブルを作ることで、椅子とセットで完璧な読書スペースが完成する。考えてみれば、作業しているときにコーヒーを置く場所が欲しいと思ったことが何度もあった。これで、作業がしやすくなるだろう。

「やってみるか」

朝から木を切り、削り始めた。まずは、テーブルの脚を作る。木の枝を何本も選び、削って形を整える。最初は少しギクシャクしていたが、手が覚えてくると自然にリズムが取れるようになってきた。

「こうやって使うんだろうな」

何度も手を休めながら、テーブルの大きさを確認してみる。自分の体に合わせた高さを考え、座ったときにちょうど良い角度で食事ができるように。そんなことを考えながら、木を選び、削り、組み立てていく。

「だいぶいい感じだ」

午後になると、テーブルの骨組みがほぼ完成した。木材を組み合わせ、固定していく。途中でまた少し調整をしながら、しっかりとした形に仕上げていく。ようやく全体のバランスが取れてきた頃には、木の香りが部屋に広がり、完成が見えてきた。

「次は天板だな」

天板の部分も、同じように木を選んで、削って形を整える。最初は少し荒削りにして、後で調整を加える。小さな木の板を並べて天板を作り、少しずつ形になっていくのが楽しい。日が暮れかけている頃、ようやく天板が完成した。

「これで、完成だ」

テーブルを組み立て、座ったまま確認する。ちょうどいい高さ、しっかりとした安定感。まるで店で買ったかのようなテーブルが完成した。その瞬間、やり切った感が湧き上がる。

「やっぱり、こういうのが一番いいな」

小さな作業台としても使えるし、読書スペースとしても最高だ。これで、焚き火の前でのんびりと本を読んだり、コーヒーを飲んだりする時間がさらに充実するだろう。

「さて、次はどうしようか」

次に作りたいものが頭に浮かぶ。棚だ。少しだけ本を収納できる棚を作ってみようと思った。棚のためにまた木を集め、削り始める。小さな棚を作り、そこに本を並べる。小道具や使っていないものを置くスペースとしても活用できる。

昼食後、また一日中作業をして、棚が完成した。まだ小さいが、必要最低限の本を収納するには十分だ。これで、夜に読書をするための場所も整った。

「よし、これでしばらくは安心だ」

その夜、焚き火の前で煙草を吸いながら、本を開く。棚に並べた本を手に取って、ゆっくりとページをめくる。今日は、少しだけ余裕を持って過ごすことにした。作業が終わった後は、こうして静かに時間が流れるのを楽しむ。何も急ぐことなく、ただただこの時間を味わいたい。

「明日も、また少しずつ進めよう」

一日の終わりを静かに迎えながら、明日もまた、何かを作り続ける自分を思い描く。そして、その先に待っているのは、どんな空間なのかを想像しながら、夜空を見上げるのだった。
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