旅する書斎(☆ほしい)

旅する書斎(☆ほしい)

旅する書斎です。AIを使って、漫画、広報記事、資料、画像、Webサイト、業務ツールを作っています。作品ごとに、構成、台詞、ページ割り、絵の選定、修正、公開前の確認を自分で行っています。
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ファンタジー 連載中 長編
魔法がすべてを支配する王都で、ただ一人、魔法を使えない男がいた。名はガレオ。裏路地でボロい銭湯「裏のゆ」を営む、しがない四十半ばの男だ。 だが、その湯には秘密がある。剣聖も、賢者も、聖女も――名だたる英雄たちが、肩書きを脱いでこっそりこの湯に通ってくる。魔法ではどうしても抜けない疲れ「澱み」を、ガレオの焚く火だけが、すっと流してしまうのだ。 失われた一族「火守」の末裔。世界でただ一人、英雄たちの澱みを癒せる男。――だが、その事実を、当の本人だけが知らない。 「うちはただの銭湯ですよ」と首をかしげるガレオの湯に、今日もまた、世界を背負った誰かが、そっとのれんをくぐる。 肩書きを脱げる場所の、あたたかな群像ものがたり。
24h.ポイント 576pt
小説 2,613 位 / 234,355件 ファンタジー 442 位 / 55,113件
文字数 450,294 最終更新日 2026.10.19 登録日 2026.07.09
ファンタジー 連載中 長編
交通事故で死んだはずのゲーム廃人・高梨遼太は、戦国時代の尾張の貧村で赤ん坊として生まれた。 名は藤吉。 痩せた土地。 重い年貢。 咳の止まらない母。 村人からの冷たい目。 生まれた場所は、戦国の最底辺だった。 だが、藤吉には一つだけ異常なものがあった。 視界の端に、前世でやり込んだ無双系アクションゲームそっくりのUIが浮かんでいる。 ステータス画面。 全域MAP。 スキルツリー。 敵の位置は見える。 経験値を得れば、自分の身体も強くできる。 けれど、ここにはセーブもロードもない。 刀で刺されれば死ぬ。 母の咳は止まらない。 幼少期を耐え抜いた藤吉はUIを使い、野盗の襲撃から村を救う。 しかし村長は手柄を奪い、藤吉を村から追い出した。 「百姓風情が調子に乗るな」 その言葉を背に、藤吉は織田家の足軽となる。 桶狭間。 美濃偵察。 墨俣。 犬山。 陣中の派閥争い。 村に残した母の薬。 藤吉が持つ武器は、刀でも馬でも家柄でもない。 誰にも見えないUI。 前世で積み上げたゲーム脳。 踏みつけられても立ち上がる意地。 最底辺の百姓の子は、やがて織田信長の「目」となり、戦場と天下の動きを読んでいく。 今度こそ、何者かになるために。 そして、母を生かすために。 第一章 枯田村の役立たず 第二章 織田の末席 第三章 桶狭間 第四章 母の薬 第五章 味方の中の手 第六章 帰る家 第七章 犬山の閂 第八章 墨俣十日城 第九章 美濃への道 第十章 岐阜より 第十一章 桑名より ▼本作のゲーム体験版を公開中。 ▼公式OP楽曲『明滅する赤』、公式ED楽曲『青いところ』公開中。
24h.ポイント 349pt
小説 4,397 位 / 234,355件 ファンタジー 747 位 / 55,113件
文字数 504,750 最終更新日 2026.10.19 登録日 2026.07.17
ファンタジー 連載中 長編
子爵家の末娘リリア、四歳。家族の誰にもかまわれず、屋敷のすみで育ちました。 でも私には、前の人生の記憶があります。数字を見ると、勝手に計算してしまうんです。 ある日、お父様の帳簿のお金の使い込みを、うっかりその場で言ってしまいました。 返ってきたのは「出来損ない」の一言と、追放でした。持たされたのは銅貨23枚だけ。 いいでしょう。それなら、この銅貨23枚を開業資金にします。 森で助けた銀色のもふもふな子犬のフェンと一緒に、つぶれかけのお店を立て直しながら、おいしいものを食べる旅に出ます。 つぶれかけのパン屋さんは村一番の人気店に。ガラクタだらけの雑貨屋さんは町一番のお店に。 私はただの経理顧問。なのに、まわりが勝手に大騒ぎしていきます。 え? 今さら「家がつぶれそうだからお金を何とかして」? ……ふふ。数字は、うそをつきませんよ。 ※本作は、既存作品を全面的に改稿(リライト)した作品です。
24h.ポイント 376pt
小説 4,095 位 / 234,355件 ファンタジー 707 位 / 55,113件
文字数 146,105 最終更新日 2026.10.14 登録日 2026.07.28
ファンタジー 連載中 長編
 四十二歳、独り身の門番騎士。「若いのを入れるから」と城をクビになった。  退職金代わりにもらった山小屋で暮らし始めた冬、嵐の晩に岩陰で大きな卵を拾った。温めたら、割れた。出てきたのは、手のひらに乗る竜の子。俺を見上げて、親だと決めたらしい。  それから毎日、飯を作って、寝かしつけて、飛ぶ練習に付き合っている。  知らなかったんだが、竜の世界には掟がある。「雛の親は、群れで一番偉い」。気づけば山の上に古竜たちが挨拶に並び、国からは「どうか竜との取り次ぎ役に」と頭を下げられた。俺をクビにした城の連中は、顔を真っ青にして詫びに来た。  悪いが、あとにしてくれ。うちの子が今日、初めて空を飛ぶんだ。
24h.ポイント 582pt
小説 2,586 位 / 234,355件 ファンタジー 437 位 / 55,113件
文字数 109,802 最終更新日 2026.10.13 登録日 2026.09.07
ファンタジー 連載中 長編
この別荘では、ぬいぐるみがパンを焼く。 令嬢のノエラは、まだ十歳。 姉ばかりかわいがる母ヘンリエッタに、古い別荘へ置いていかれた。 けれど、ノエラにはぬいぐるみを動かす魔法がある。 くまは畑を耕し、うさぎは洗濯物をたたみ、ねこは町の迷子を探しに行く。 別荘に住むのは、子ども嫌いで有名な大叔父。 その大叔父が、働くぬいぐるみたちを見るなり言った。 「この子は、わしの跡継ぎにする」 国一番の魔法使いの大叔父は、その日からノエラにだけ甘くなった。 新しいドレスに絵本に焼き菓子と、大叔父は毎日なにかを買ってくる。 王都からも、えらい魔法使いたちが跡継ぎの顔を見に来る。 「ノエラ、迎えに来たのよ。さあ、帰りましょう」 跡継ぎと聞いて慌てて来た母と姉は、ぬいぐるみたちに門の前で通せんぼされた。 大叔父様は、ぬいぐるみたちにパンの焼き方を習い始めました。
24h.ポイント 2,193pt
小説 658 位 / 234,355件 ファンタジー 112 位 / 55,113件
文字数 38,340 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.09.29
ファンタジー 連載中 長編
「お願い、弟が何日も泣きやまないの」 弟と妹を八人育てたトビーの話を聞いて、竜の姫が小さな弟を抱いて村へ飛んできた。 抱っこして背中をとんとんすると、竜の子はすぐにすやすや眠った。 その日から、トビーは竜の姫に雇われた子守りになった。 評判を聞いて、獣人の女騎士やエルフの女王からもお呼びがかかる。 もふもふの獣人の子も、いたずら好きなエルフの子も、トビーがあやせばすぐ泣きやむ。 「男が子守りだなんて、みっともない」 貴族の教育係だけは、会うたびにトビーを笑う。 困ったのは、子どもより雇い主のほうだった。 竜の姫と女騎士と女王は、次はうちの番だと、毎日トビーを取り合っている。 「村へ帰るのは、明日でいいでしょう?」 今日も、なかなか寝ない子や、けんかばかりの兄弟や、遠足ではぐれる子が待っている。 うわさは国じゅうに広がり、貴族のお屋敷や隣の国からも頼みが届き始めた。 その中には、あの教育係からの手紙もまじっている。
24h.ポイント 42pt
小説 19,101 位 / 234,355件 ファンタジー 3,089 位 / 55,113件
文字数 39,564 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.09.29
ファンタジー 連載中 長編
五百年、森で弓ばかり引いてきたエルフのユノが、人間の町で冒険者になった。 見た目は子どもなので、誰も五百歳だとは思わない。 入ったのは、十六歳の少年がリーダーの若いパーティだ。 「新人は後ろにいろ。危なくなったら、俺たちが守るから」 年下の先輩たちは、本気でユノを守ろうとする。 それがかわいくて、ユノは言われたとおり後ろでにこにこ見ているだけ。 なのに、先輩たちが剣を振るたびに、魔物がばたばた倒れていく。 後ろからユノが、こっそり矢を当てているからだ。 薬草採りの帰りに出た竜も、ユノが矢一本で落とした。 先輩たちは自分が強くなったと思いこみ、どんどんランクを上げていく。 新人いびりのブルーノは、からんできたその場で帽子を矢で飛ばされ、腰を抜かした。 竜を倒したことになった先輩たちは表彰され、今ではギルドと貴族の取り合いになっている。 とうとうお城から、次の竜退治の頼みが届いた。 「竜なんて楽勝だって。ユノは後ろで見てろよ」
24h.ポイント 28pt
小説 23,960 位 / 234,355件 ファンタジー 3,649 位 / 55,113件
文字数 38,356 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.09.29
ファンタジー 連載中 長編
「看板を立てるだけのスキル? 結界の足しにもならないね」 結界を高く売る魔導具屋の若旦那ギュンターは、王都の下町でそう笑った。 二十二歳のロルフは父の看板屋を継いだばかり。持っているのはハズレスキル【看板】だけだ。 実は、ロルフの立てた看板は、書いたとおりになる。 看板に『魔物立ち入り禁止』と書けば、魔物はその先へ一匹も進めない。 森の入口に『迷子はこちら』と立てれば、迷った子がちゃんと帰ってくる。 盗賊が出る街道にも、竜が荒らしに来る畑にも、看板を一枚立てればそれで片づく。 字の読めない獣人の少女ポポと看板をかついで回るうちに、頼みごとは王都じゅうから届くようになった。 結界が売れなくなったギュンターは、店に乗りこもうとして『悪い人は入れません』の看板にはじき出された。 王都の騎士団も貴族も、わざわざ看板を注文しに来る。 当のロルフは、相変わらず下町の小さな店で看板を書いている。 「ロルフ、次はなんて書くの?」
24h.ポイント 106pt
小説 11,346 位 / 234,355件 ファンタジー 2,082 位 / 55,113件
文字数 39,332 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.09.29
ファンタジー 連載中 長編
十五歳のルッツは、成人の儀で職業【見習い】と告げられ、村じゅうに笑われた。 「見習いは一生下っ端だな」 職業【剣士】を授かった村長の息子ベルントは、会うたびにルッツをからかう。 ところが【見習い】は、弟子入りした相手の技を全部覚えられる職業だった。 村はずれに住む引退した女剣聖ゲルダに弟子入りすると、次の日には剣聖の技が使えた。 ルッツはゲルダとふたりで、国じゅうの師匠をたずねる旅に出る。 山の魔法使いに弟子入りすれば魔法を、港の鍛冶屋の親方に弟子入りすれば剣の打ち方を覚える。 「次はうちの弟子になれ。剣聖には渡さん」 どこへ行っても師匠に引きとめられ、ゲルダと師匠のけんかを止めるのはいつもルッツだ。 威張っていたベルントは、剣を教えてくれと頭を下げに来た。 うわさは王様の耳にも届き、ルッツは城に呼ばれることになった。 本人は今も、自分はただの見習いのつもりでいる。
24h.ポイント 113pt
小説 10,842 位 / 234,355件 ファンタジー 2,005 位 / 55,113件
文字数 38,001 最終更新日 2026.10.06 登録日 2026.09.29
ファンタジー 連載中 長編
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
24h.ポイント 447pt
小説 3,427 位 / 234,355件 ファンタジー 576 位 / 55,113件
文字数 721,606 最終更新日 2026.10.06 登録日 2025.10.01
ファンタジー 連載中 長編
異世界に転生したトーリには、一度倒した種類の魔物なら、次から必ず一撃で倒せる力がある。村で退治していたスライムなら、家二軒ほどの大きさでも石を一つ投げればおしまい。 得意な相手の依頼だけ選び、討伐は午前中に済ませる。稼いだお金で借りたのは、風呂と庭のある小さな家だった。 午後は焼きたてのパンを買い、欲しかった家具を選び、教わった料理を作ってみる。世話になった御者や受付係を食事に誘ったら、一人暮らしの家が少しにぎやかになってきた。 明日も仕事は朝のうち。帰ったあとは、何を食べようか。
24h.ポイント 49pt
小説 17,764 位 / 234,355件 ファンタジー 2,898 位 / 55,113件
文字数 26,810 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
ファンタジー 連載中 長編
大工のロダンが、岩場だと思って家を建てた場所は、巨大なドラゴンの背中だった。 旅好きのドラゴン、セイラに誘われ、そのまま家ごと空の旅へ。揺れと風は魔法で防いでくれるし、町へ着けば家を地面へ下ろして、人の姿のセイラと買い物に出かけられる。 港町で大きな鍋を買い、苺の町で苗を選び、温泉の町では自宅用の風呂まで作りたくなった。食べたいものも、欲しい家具も、二人で選べばどんどん増える。 家は持ってきた。明日はどの町へ行こう。
24h.ポイント 14pt
小説 33,206 位 / 234,355件 ファンタジー 4,926 位 / 55,113件
文字数 26,853 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
ファンタジー 連載中 長編
異世界に転生した服好きのニコラは、自分が気に入って選んだ服を着ると、その服に合った魔法を使える。 青いワンピースなら空を飛び、長靴なら水の上を歩ける。試着室で初めて浮かんだ日から、服を選ぶのがますます楽しくなった。 運河沿いへお菓子を届けたり、花屋の鉢を元気にしたり。新しい服のために引き受けた小さな仕事で、町の知り合いも増えていく。 踊りの祭りへ着ていく一着も、肌寒い日に羽織る一枚も欲しい。魔法だけでなく、色も形も好きな服で、今日も出かけます。
24h.ポイント 0pt
小説 234,355 位 / 234,355件 ファンタジー 55,113 位 / 55,113件
文字数 26,554 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
ファンタジー 連載中 長編
目が覚めたら、手のひらほどのクマのぬいぐるみになっていた。持ち主は六歳の王女リネット。クルミと名づけられた俺には、小さな食器も、柔らかい寝床も用意される。 ご飯は食べさせたい。散歩は抱っこで連れていきたい。ありがたいけれど、中身は大人の男なので、少しくらい自分でやりたい。 短い脚で階段に挑み、丸い手で匙を持ち、王女に文字を教わってお礼の手紙も書いてみる。疲れたら、結局抱っこで眠ってしまうのだけれど。 世話好きの小さな王女と、世話を焼かれがちなクマの、おやつと昼寝が楽しみな毎日。
24h.ポイント 21pt
小説 27,612 位 / 234,355件 ファンタジー 4,155 位 / 55,113件
文字数 25,464 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
ファンタジー 連載中 長編
無口な婚約者アデルと、もっと話してみたい。そう思っていたフィオネの窓辺に、彼の使い魔の白い小鳥がやって来た。 「君の笑った顔が好きだ」 本人と同じ声で告げられたのは、一人で練習していた求婚の言葉。嬉しかったと正直に伝えたら、二人で花と指輪を選びに行くことになった。 名前で呼ぶ練習も、内緒の贈り物も、小鳥にはすぐ覚えられてしまう。それでも今度は、本人の口から聞きたい。 両思いになった二人が、買い物や新居選びを楽しみながら、少しずつ素直に話せるようになる婚約生活。
24h.ポイント 7pt
小説 40,238 位 / 234,355件 ファンタジー 6,183 位 / 55,113件
文字数 25,589 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
ファンタジー 連載中 長編
祖父から六部屋の宿「麦穂亭」を継いだバント。宿の鍵には、一泊した客から特技を一つ教わると、驚くほど覚えがよくなる加護があった。 パン職人に生地のこね方を教われば、翌朝のパンがふかふかに。大工に椅子の直し方を教われば、食堂でゆっくりくつろいでもらえる。 洗濯屋、苗売り、引退した剣士。客が変わるたび、白い寝具や鉢の花、湯を沸かす薪が少しずつ揃っていく。 すごい特技も、使いたいのは宿の仕事。次に泊まりに来たとき、また喜んでもらえたら嬉しい。そんな小さな宿の毎日。
24h.ポイント 21pt
小説 27,735 位 / 234,355件 ファンタジー 4,171 位 / 55,113件
文字数 25,624 最終更新日 2026.09.28 登録日 2026.09.22
恋愛 連載中 長編
 「庭いじりが好きすぎる令嬢はちょっと」。  それが、わたしの婚約破棄の理由でした。二十三歳、社交界では立派な行き遅れです。  落ち込んでいたら、隣の領地の若い伯爵さまが訪ねてきました。  「うちの庭を生き返らせてほしい。令嬢でも構わない」  というわけで、お屋敷に部屋までもらって、庭師になりました。たぶん天職です。  伯爵さまは働きすぎで、いつも疲れていて、めったに笑いません。  わたしは土を入れ替え、球根を植えて、季節の花を順番に咲かせていきます。  すると伯爵さまが、毎朝庭に出てくるようになりました。  「今日は何が咲く?」なんて聞いてきて、口元が少しだけゆるんで。  ……それ、反則だと思います。
24h.ポイント 49pt
小説 17,873 位 / 234,355件 恋愛 7,803 位 / 67,687件
文字数 31,963 最終更新日 2026.09.13 登録日 2026.09.07
恋愛 連載中 長編
 わたしの仕事は、国境で戦う兵隊さんたちへ領地の品を送ること。荷札のついでに、一筆添えるのが癖でした。  『毛布は二枚重ねてお使いください。一枚より、ずっと暖かいので』  『塩の樽は上の段へ。下に置くと湿気ります』  返事は毎回、たった一行。『助かった。』  三年続けて、戦争が終わりました。そうしたら、黒い馬に乗った大きな将軍さまが、まっすぐうちの門に来て、こう言ったのです。  「三年間、あなたの手紙で生きていた。結婚してほしい」  待ってください。わたし、あなたのお顔を今日初めて見ました。  ……手紙では、あんなにお話しできたのに。お会いすると、お互いひと言も出てこないのです。
24h.ポイント 14pt
小説 33,206 位 / 234,355件 恋愛 13,957 位 / 67,687件
文字数 31,056 最終更新日 2026.09.13 登録日 2026.09.07
恋愛 連載中 長編
 「星を眺めて金になるか」が、夫の口癖でした。  商会主の夫にとって、金にならないものは全部ごみ。祖母から継いだわたしの星読みも、ごみのほうでした。三年目に離縁状をいただきましたので、ありがたく受け取って、祖母の家がある港町へ。  星を読むと、嵐の日がわかります。船を出してはいけない日が、わかるんです。  港の古い船乗りに頼まれて、出航の日を選んであげました。その船だけ、嵐を避けて帰ってきました。次の月も。その次も。  気づけば家の前に船主さんの列ができて、いちばん大きな帆船の若い船主さまは、入港のたび、まっすぐうちへ来ます。  ちなみに元夫の商会は、船を三隻続けて座礁させたそうです。わたし、もう読んで差し上げませんけれど。
24h.ポイント 7pt
小説 40,238 位 / 234,355件 恋愛 17,268 位 / 67,687件
文字数 31,075 最終更新日 2026.09.13 登録日 2026.09.07
ファンタジー 連載中 長編
 この国の一番の娯楽は、酒場の遠見鏡だ。人気冒険者の狩りが生で映って、客は酒を片手に賭けをする。  俺は映る側じゃない、四十手前のソロ冒険者。手堅い依頼を二十年。……のはずだった。  最初は、新人パーティの護衛で隅にちょっと映ったくらいだった。ワイバーンを煙でやり過ごして、それきり忘れてた。  ところが常連客が俺に気づいた。「おい、また例の男が映ってるぞ」「今日は北の狩り場だ」  気づけば賭け札に『大穴』の枠ができていた。倍率は上がったり下がったり、胴元は頭を抱え、「あれは仕込みだろう」と疑う客まで出る始末。  言っとくが、俺はいつも通り、通いで仕事をしてるだけなんだが。
24h.ポイント 7pt
小説 40,366 位 / 234,355件 ファンタジー 6,225 位 / 55,113件
文字数 30,758 最終更新日 2026.09.13 登録日 2026.09.07
78 件 1234