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王太子アルフォンス殿下の名前は、謁見の間の空気を一瞬で凍らせる力を持っていた。
レナードは、まるで勝利宣言をするかのように胸を張っている。
辺境伯領の自治権が強いとはいえ、王位継承者からの要請をはねつけることは王家への反逆と見なされかねない。
誰もが、固唾を飲んでジルベール様の決断を見守っていた。
私の心は、冷たい絶望の底へと沈んでいくようだった。
また、奪われるのか。
私が、ようやく見つけた大切な居場所も仲間たちも未来も。
あの人の、身勝手な一言で全てが失われるのか。
長い、とても長い沈黙の後だった。
辺境伯は、ゆっくりと口を開いた。
その声は、意外なほど静かで落ち着いていた。
「……なるほど、王太子殿下がそこまでご執心とはな」
彼は、レナードから受け取った親書にちらりと目を落とす。
そして、まるで取るに足らない紙切れのようにそれを隣の文官へと放り投げた。
「だが、おかしな話だ。そのエリアーナなる娘は、つい先ほど我がジルベール辺境伯家の公式な庇護下に入ることが決まったばかりだ。違うか、ラウル」
辺境伯の視線が、控えていたラウル騎士団長へと向けられる。
ラウル騎士団長は、一歩前に進み出て力強く答えた。
「はっ、その通りにございます。エリアーナ殿の作る品々は、我が領地の発展に不可欠なもの。我が主君の名において、その安全と活動の一切を保証するところであります」
その言葉は、レナードの顔から自信に満ちた笑みを消し去った。
彼の顔が、驚きと怒りに歪んでいく。
「なっ、そ、それはどういうことですかな。王太子殿下のご意向よりも、この辺境の一薬師との約束を優先するとそうおっしゃるのですか」
レナードのうろたえた声に、辺境伯は心底から面白そうにフッと鼻で笑った。
「何を勘違いしておる、わしは約束を優先すると言っておるのではない。わしは、わしの領地の民とその未来を守ると言っておるのだ」
辺境伯は、玉座からゆっくりと立ち上がった。
その巨体が、レナードの前に巨大な壁のように立ちはだかる。
「王太子殿下は、この娘の薬が王国の未来にとって重要だとおっしゃったそうだな。だが、その薬がどのような土地でどのような人々の手によって生み出されたのかご存知の上でのことか」
辺境伯の瞳が、ワシのように鋭くレナードを射抜く。
「この薬は、この辺境の厳しい自然の中で育まれた薬草とこの土地に生きる者たちの知恵と努力の結晶だ。それを、何の苦労も知らぬ王都の連中がただ横からかすめ取ろうなどとは百万年早いとは思わんか」
その言葉は、この土地を治める者の誇りと怒りに満ちていた。
「わしは、この娘の力をこの辺境の地を豊かにするために使う。それが、ひいては王国全体の力となるのだ。王太子殿下には、そうお伝えしろ。このジルベール、我が領地の宝を誰にも好きにはさせん、と」
辺境伯の、あまりに堂々とした宣言にレナードは完全に言葉を失っていた。
その顔は、屈辱に真っ赤に染まっている。
彼は、震える声でようやくそれだけを絞り出した。
「よ、よろしいのですな。そのお言葉、王家への明確な反逆と見なされても文句は…」
「言いたいことがあるなら、アルフォンス殿下ご本人がこのわしの前に来て直接おっしゃるがいい」
辺境伯は、レナードの言葉を一刀両断に切り捨てた。
「下がれ、二度とその汚れた顔をわしの前に見せるな」
その声には、絶対的な王者の威厳が宿っていた。
レナードは、もはや何も言うことができない。
悔しさに唇を噛み締めながら、すごすごと謁見の間を去っていくしかなかった。
彼の背中が、重い扉の向こうに消えた後だった。
謁見の間には、再び静けさが戻った。
だがそれはさっきの絶望的な沈黙とは全く違う、確かな勝利の余韻に満ちた心地よい静けさだった。
私は、目の前で起こった劇的な逆転劇にただ呆然と立ち尽くしていた。
辺境伯様が、王太子を相手に私を守ってくれたのだ。
この、名もなき薬師である私を。
信じられない思いと、胸の奥からこみ上げてくる熱い感謝の気持ちで私は声も出せずにいた。
謁見が終わった後、私たちは城内に用意された豪華な客室へと案内された。
そこは、私がフロンティアで使っていた工房兼住居とは比べ物にならないほど広くて美しい部屋だった。
天蓋付きのベッドや、柔らかな絨毯がある。
美しい彫刻の施された、家具も置かれていた。
窓からは、ヴァイスブルグの美しい街並みが一望できた。
「すげえな、おい。王様の部屋だって、こんなに豪華じゃねえんじゃねえか」
バルトさんが、子供のようにはしゃいで部屋の中を見て回っている。
ミーナさんも、ふかふかのソファに飛び乗って気持ちよさそうに体を沈めていた。
私も、ようやく緊張が解けて安堵のため息をついた。
助かったのだ、と。
その日の夜、私たちの部屋をラウル騎士団長が訪ねてきた。
彼は、辺境伯様からの正式な辞令を手にしていた。
そこには、私を辺境伯家付きの宮廷薬師長に任命すること。
そして、このヴァイスブルグの城下に新しい工房と店舗を与えることが高らかな言葉で記されていた。
さらに私の身の安全を確保するため、ラウル騎士団長自身が私の専属の護衛騎士となることも命じられていた。
「エリアーナ殿、いやエリアーナ薬師長。これから、よろしく頼む」
ラウル騎士団長が、私に向かって恭しく頭を下げた。
そのあまりに丁寧な扱いに、私は慌てて首を横に振る。
「やめてください騎士団長様、私はただの薬師です。それに、様付けもやめてください」
「しかし、あなたは我が主君が王太子殿下を相手にその身を賭して守ると決められたお方。相応の敬意を払うのは、当然のことです」
彼の真面目な言葉に、私は少し困ってしまった。
「……では、せめてエリアーナと呼び捨てにしてください。私も、ラウル様とお呼びしますから」
私がそう提案すると、彼は少し驚いたような顔をした。
やがて、その口元に初めて見る柔らかな笑みを浮かべた。
「……分かった、エリアーナ。よろしく頼む」
こうして私とラウル様の間には、主君と家臣という関係とはまた少し違う信頼の絆が結ばれた。
翌日、私たちはラウル様に案内されて城下に用意された新しい工房と店舗を見に行くことになった。
その場所は、城の正門へと続く一番の大通りに面した一等地にあった。
フロンティアの店よりも、さらに大きく立派な石造りの三階建ての建物だ。
「ここが、君の新しい城だ」
ラウル様が、誇らしげに言う。
一階が店舗で、二階が工房だ。
そして三階が、私と仲間たちの住居になるという。
中の設備も、辺境伯様の命令で最新のものが揃えられていた。
鍛冶師ゴードンさんが見たら、目を輝かせそうな精密な作りの蒸留器や温度管理のできる魔法のかまどまである。
「すごい……、これならフロンティアにいた時の何倍もの量を何倍もの品質で作ることができます」
私は、目の前に広がる夢のような環境に興奮で胸が高鳴るのを感じた。
「ジルベール様は、君の才能に大きな期待を寄せている。この領地の未来は、君の双肩にかかっていると言っても過言ではない」
「はい、必ずご期待に応えてみせます」
私たちの新しい生活が、このヴァイスブルグで始まろうとしていた。
バルトさんは、フロンティアのギルドとの連携を密にするため一度町へ戻ることになった。
寂しくはなるが、彼には彼の守るべき場所がある。
代わりに、アンナさんとザック先生がこちらへ移ってくる手筈になっていた。
ザック先生は、城の図書館にある膨大な植物の蔵書を使えることに大喜びしていると聞いた。
アンナさんは、新しい店の店長としてミーナさんと共に店の切り盛りをしてくれることになっている。
プルンも、新しい工房が気に入ったのか私の肩の上で嬉しそうにぷるぷると震えていた。
全てが、順調に進んでいるように見えた。
私の未来は、光に満ちているように思えた。
新しい工房での、最初の仕事に取り掛かろうとしていたある日の午後だった。
一人の伝令が、私の元へ一通の手紙を届けてきた。
差出人の名前を見て、私は心臓が止まるかと思った。
そこには、『アステル王国、王太子妃候補、聖女リリア』と記されていた。
震える手で、封を切る。
中には、美しい紙にリリアの流れるような文字でこう書かれていた。
『辺境で、面白い薬を作っているしがない薬師がいると聞きました。一体、どのようなインチキを使って人々を騙しているのかこのわたくしの目で確かめて差し上げますわ。近いうちに、王都へ来るようにアルフォンス様がお命じです。楽しみに、お待ちになっていて』
レナードは、まるで勝利宣言をするかのように胸を張っている。
辺境伯領の自治権が強いとはいえ、王位継承者からの要請をはねつけることは王家への反逆と見なされかねない。
誰もが、固唾を飲んでジルベール様の決断を見守っていた。
私の心は、冷たい絶望の底へと沈んでいくようだった。
また、奪われるのか。
私が、ようやく見つけた大切な居場所も仲間たちも未来も。
あの人の、身勝手な一言で全てが失われるのか。
長い、とても長い沈黙の後だった。
辺境伯は、ゆっくりと口を開いた。
その声は、意外なほど静かで落ち着いていた。
「……なるほど、王太子殿下がそこまでご執心とはな」
彼は、レナードから受け取った親書にちらりと目を落とす。
そして、まるで取るに足らない紙切れのようにそれを隣の文官へと放り投げた。
「だが、おかしな話だ。そのエリアーナなる娘は、つい先ほど我がジルベール辺境伯家の公式な庇護下に入ることが決まったばかりだ。違うか、ラウル」
辺境伯の視線が、控えていたラウル騎士団長へと向けられる。
ラウル騎士団長は、一歩前に進み出て力強く答えた。
「はっ、その通りにございます。エリアーナ殿の作る品々は、我が領地の発展に不可欠なもの。我が主君の名において、その安全と活動の一切を保証するところであります」
その言葉は、レナードの顔から自信に満ちた笑みを消し去った。
彼の顔が、驚きと怒りに歪んでいく。
「なっ、そ、それはどういうことですかな。王太子殿下のご意向よりも、この辺境の一薬師との約束を優先するとそうおっしゃるのですか」
レナードのうろたえた声に、辺境伯は心底から面白そうにフッと鼻で笑った。
「何を勘違いしておる、わしは約束を優先すると言っておるのではない。わしは、わしの領地の民とその未来を守ると言っておるのだ」
辺境伯は、玉座からゆっくりと立ち上がった。
その巨体が、レナードの前に巨大な壁のように立ちはだかる。
「王太子殿下は、この娘の薬が王国の未来にとって重要だとおっしゃったそうだな。だが、その薬がどのような土地でどのような人々の手によって生み出されたのかご存知の上でのことか」
辺境伯の瞳が、ワシのように鋭くレナードを射抜く。
「この薬は、この辺境の厳しい自然の中で育まれた薬草とこの土地に生きる者たちの知恵と努力の結晶だ。それを、何の苦労も知らぬ王都の連中がただ横からかすめ取ろうなどとは百万年早いとは思わんか」
その言葉は、この土地を治める者の誇りと怒りに満ちていた。
「わしは、この娘の力をこの辺境の地を豊かにするために使う。それが、ひいては王国全体の力となるのだ。王太子殿下には、そうお伝えしろ。このジルベール、我が領地の宝を誰にも好きにはさせん、と」
辺境伯の、あまりに堂々とした宣言にレナードは完全に言葉を失っていた。
その顔は、屈辱に真っ赤に染まっている。
彼は、震える声でようやくそれだけを絞り出した。
「よ、よろしいのですな。そのお言葉、王家への明確な反逆と見なされても文句は…」
「言いたいことがあるなら、アルフォンス殿下ご本人がこのわしの前に来て直接おっしゃるがいい」
辺境伯は、レナードの言葉を一刀両断に切り捨てた。
「下がれ、二度とその汚れた顔をわしの前に見せるな」
その声には、絶対的な王者の威厳が宿っていた。
レナードは、もはや何も言うことができない。
悔しさに唇を噛み締めながら、すごすごと謁見の間を去っていくしかなかった。
彼の背中が、重い扉の向こうに消えた後だった。
謁見の間には、再び静けさが戻った。
だがそれはさっきの絶望的な沈黙とは全く違う、確かな勝利の余韻に満ちた心地よい静けさだった。
私は、目の前で起こった劇的な逆転劇にただ呆然と立ち尽くしていた。
辺境伯様が、王太子を相手に私を守ってくれたのだ。
この、名もなき薬師である私を。
信じられない思いと、胸の奥からこみ上げてくる熱い感謝の気持ちで私は声も出せずにいた。
謁見が終わった後、私たちは城内に用意された豪華な客室へと案内された。
そこは、私がフロンティアで使っていた工房兼住居とは比べ物にならないほど広くて美しい部屋だった。
天蓋付きのベッドや、柔らかな絨毯がある。
美しい彫刻の施された、家具も置かれていた。
窓からは、ヴァイスブルグの美しい街並みが一望できた。
「すげえな、おい。王様の部屋だって、こんなに豪華じゃねえんじゃねえか」
バルトさんが、子供のようにはしゃいで部屋の中を見て回っている。
ミーナさんも、ふかふかのソファに飛び乗って気持ちよさそうに体を沈めていた。
私も、ようやく緊張が解けて安堵のため息をついた。
助かったのだ、と。
その日の夜、私たちの部屋をラウル騎士団長が訪ねてきた。
彼は、辺境伯様からの正式な辞令を手にしていた。
そこには、私を辺境伯家付きの宮廷薬師長に任命すること。
そして、このヴァイスブルグの城下に新しい工房と店舗を与えることが高らかな言葉で記されていた。
さらに私の身の安全を確保するため、ラウル騎士団長自身が私の専属の護衛騎士となることも命じられていた。
「エリアーナ殿、いやエリアーナ薬師長。これから、よろしく頼む」
ラウル騎士団長が、私に向かって恭しく頭を下げた。
そのあまりに丁寧な扱いに、私は慌てて首を横に振る。
「やめてください騎士団長様、私はただの薬師です。それに、様付けもやめてください」
「しかし、あなたは我が主君が王太子殿下を相手にその身を賭して守ると決められたお方。相応の敬意を払うのは、当然のことです」
彼の真面目な言葉に、私は少し困ってしまった。
「……では、せめてエリアーナと呼び捨てにしてください。私も、ラウル様とお呼びしますから」
私がそう提案すると、彼は少し驚いたような顔をした。
やがて、その口元に初めて見る柔らかな笑みを浮かべた。
「……分かった、エリアーナ。よろしく頼む」
こうして私とラウル様の間には、主君と家臣という関係とはまた少し違う信頼の絆が結ばれた。
翌日、私たちはラウル様に案内されて城下に用意された新しい工房と店舗を見に行くことになった。
その場所は、城の正門へと続く一番の大通りに面した一等地にあった。
フロンティアの店よりも、さらに大きく立派な石造りの三階建ての建物だ。
「ここが、君の新しい城だ」
ラウル様が、誇らしげに言う。
一階が店舗で、二階が工房だ。
そして三階が、私と仲間たちの住居になるという。
中の設備も、辺境伯様の命令で最新のものが揃えられていた。
鍛冶師ゴードンさんが見たら、目を輝かせそうな精密な作りの蒸留器や温度管理のできる魔法のかまどまである。
「すごい……、これならフロンティアにいた時の何倍もの量を何倍もの品質で作ることができます」
私は、目の前に広がる夢のような環境に興奮で胸が高鳴るのを感じた。
「ジルベール様は、君の才能に大きな期待を寄せている。この領地の未来は、君の双肩にかかっていると言っても過言ではない」
「はい、必ずご期待に応えてみせます」
私たちの新しい生活が、このヴァイスブルグで始まろうとしていた。
バルトさんは、フロンティアのギルドとの連携を密にするため一度町へ戻ることになった。
寂しくはなるが、彼には彼の守るべき場所がある。
代わりに、アンナさんとザック先生がこちらへ移ってくる手筈になっていた。
ザック先生は、城の図書館にある膨大な植物の蔵書を使えることに大喜びしていると聞いた。
アンナさんは、新しい店の店長としてミーナさんと共に店の切り盛りをしてくれることになっている。
プルンも、新しい工房が気に入ったのか私の肩の上で嬉しそうにぷるぷると震えていた。
全てが、順調に進んでいるように見えた。
私の未来は、光に満ちているように思えた。
新しい工房での、最初の仕事に取り掛かろうとしていたある日の午後だった。
一人の伝令が、私の元へ一通の手紙を届けてきた。
差出人の名前を見て、私は心臓が止まるかと思った。
そこには、『アステル王国、王太子妃候補、聖女リリア』と記されていた。
震える手で、封を切る。
中には、美しい紙にリリアの流れるような文字でこう書かれていた。
『辺境で、面白い薬を作っているしがない薬師がいると聞きました。一体、どのようなインチキを使って人々を騙しているのかこのわたくしの目で確かめて差し上げますわ。近いうちに、王都へ来るようにアルフォンス様がお命じです。楽しみに、お待ちになっていて』
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2023/2/15投稿開始
毎週水曜20時頃次回投稿の予定