死にゲーの世界のキャラに憑依したと思ったら、BL版の世界でした。 ~最悪領主になりきろうとしたが、日本人気質の所為でばれそうです~

番傘と折りたたみ傘

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グランデ・エトワールの視点『好かれたい』

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 レイル様と風神と雷神の揉み合いをライトと一緒に見つめる。

 二つの魔ぐるみに風神と雷神という少し変わった名を付けられたのはレイル様だ。風の神と雷の神というその名。風の様に素早い動きをするから風神。雷の様に、強い打撃を得意とする雷神。だと、名付けの理由を言った彼は、この世界にはいない神の名を口にした事に気づいていない。これで、彼はこの世界ではない場所から来たと証明されたと同義だ。
 
 だが、俺たちはもう彼をどうこうしようとは思っていない。彼のこれまでの行いで、彼の内が大体見えたと考えた。多分彼がやろうとしている事は、悪行ではないだろう。ライトと私、マルバールで話し合い、このまま成り行きを見守ることにした。彼が悪に染まるなら、討ち取り命を貰う。そうするだけだ。しかし、彼が、良い行いをしようとしているのなら、協力し、導こうと決めた。

 それに、私は彼を殺せない。そばに居て欲しいと、居ても良いと言われた私は、彼を殺せないだろう。苦しかった胸の内も変わった。彼に、触れたい。触れ合いたくて、あれこれと褒美と称して、彼に触れ続けた。柔らかな体を貪りたい。こんなに強い感情の昂りは初めてで、私はレイル様の肉体に欲情しているのかと考えてみた。寒気がしただけだった。彼との繋がりが欲しいと、許しも得てないのに、彼の体に印をつけた私は、彼とどうなりたいのだろう。

 風神と戯れている彼をみた時に、突き上げるような欲望に困惑した。愛らしく喘ぐ彼が欲しい。風神を自身にすり替えて、彼と戯れる。私の上で、喘ぐ彼を見てみたい。風神と戯れ、私の気を纏う彼に欲情するなというのは無理がある。彼が風神に好きだと言った時、生唾をごくりと飲み込んだ。私が好かれているような気持ちになってしまう。彼は風神に言ったんだ。私ではない。私も彼に好かれたい。

 足音が後ろから聞こえてきた。後ろからライトが来ていたのを思い出して、彼に声をかけたのだ。可愛く喘ぐ彼をライトに見せたくなかった。それなのに、雷神をライトがけしかけた所為で、風神と雷神に挟まれて悲惨な目にあう彼を見るハメになった。

「あぁ、三人ってのも、ありか」

 ライトの発言に、ライトとの考えが読めてしまった自分に苛立つ。

 揉み合いというか揉まれる彼を見て、ライトが考えているのはこうだ。私が下で彼が真ん中、ライトが上で……ライトに犯されている彼を私が下で見るって事だろう……って、とてつもなく嫌だ。ライトと共有なんて絶対にあり得ない。

「何を考えてるんですか。そんな事、絶対に嫌です」

「あんだけ辛く当たっておきながら、譲らねえってか」

「それとこれとは、話が違います」

「そうかね」

「そうです」

「優しい男と口の悪い男、どっちが好かれるかねぇ」

 久しぶりに、ライトと揉めそうだ。あぁだこうだと言い合いしている時、彼に怒られてしまった。ライトに負けなくない。優しい男になれば、彼に好かれるのだろうか。彼に好かれたいという思いで、私はある計画の上にもう一つ計画を立てる事にした。邪魔はさせない。


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