96 / 98
2
グランデ・エトワールの視点『好かれたい』
しおりを挟む
レイル様と風神と雷神の揉み合いをライトと一緒に見つめる。
二つの魔ぐるみに風神と雷神という少し変わった名を付けられたのはレイル様だ。風の神と雷の神というその名。風の様に素早い動きをするから風神。雷の様に、強い打撃を得意とする雷神。だと、名付けの理由を言った彼は、この世界にはいない神の名を口にした事に気づいていない。これで、彼はこの世界ではない場所から来たと証明されたと同義だ。
だが、俺たちはもう彼をどうこうしようとは思っていない。彼のこれまでの行いで、彼の内が大体見えたと考えた。多分彼がやろうとしている事は、悪行ではないだろう。ライトと私、マルバールで話し合い、このまま成り行きを見守ることにした。彼が悪に染まるなら、討ち取り命を貰う。そうするだけだ。しかし、彼が、良い行いをしようとしているのなら、協力し、導こうと決めた。
それに、私は彼を殺せない。そばに居て欲しいと、居ても良いと言われた私は、彼を殺せないだろう。苦しかった胸の内も変わった。彼に、触れたい。触れ合いたくて、あれこれと褒美と称して、彼に触れ続けた。柔らかな体を貪りたい。こんなに強い感情の昂りは初めてで、私はレイル様の肉体に欲情しているのかと考えてみた。寒気がしただけだった。彼との繋がりが欲しいと、許しも得てないのに、彼の体に印をつけた私は、彼とどうなりたいのだろう。
風神と戯れている彼をみた時に、突き上げるような欲望に困惑した。愛らしく喘ぐ彼が欲しい。風神を自身にすり替えて、彼と戯れる。私の上で、喘ぐ彼を見てみたい。風神と戯れ、私の気を纏う彼に欲情するなというのは無理がある。彼が風神に好きだと言った時、生唾をごくりと飲み込んだ。私が好かれているような気持ちになってしまう。彼は風神に言ったんだ。私ではない。私も彼に好かれたい。
足音が後ろから聞こえてきた。後ろからライトが来ていたのを思い出して、彼に声をかけたのだ。可愛く喘ぐ彼をライトに見せたくなかった。それなのに、雷神をライトがけしかけた所為で、風神と雷神に挟まれて悲惨な目にあう彼を見るハメになった。
「あぁ、三人ってのも、ありか」
ライトの発言に、ライトとの考えが読めてしまった自分に苛立つ。
揉み合いというか揉まれる彼を見て、ライトが考えているのはこうだ。私が下で彼が真ん中、ライトが上で……ライトに犯されている彼を私が下で見るって事だろう……って、とてつもなく嫌だ。ライトと共有なんて絶対にあり得ない。
「何を考えてるんですか。そんな事、絶対に嫌です」
「あんだけ辛く当たっておきながら、譲らねえってか」
「それとこれとは、話が違います」
「そうかね」
「そうです」
「優しい男と口の悪い男、どっちが好かれるかねぇ」
久しぶりに、ライトと揉めそうだ。あぁだこうだと言い合いしている時、彼に怒られてしまった。ライトに負けなくない。優しい男になれば、彼に好かれるのだろうか。彼に好かれたいという思いで、私はある計画の上にもう一つ計画を立てる事にした。邪魔はさせない。
二つの魔ぐるみに風神と雷神という少し変わった名を付けられたのはレイル様だ。風の神と雷の神というその名。風の様に素早い動きをするから風神。雷の様に、強い打撃を得意とする雷神。だと、名付けの理由を言った彼は、この世界にはいない神の名を口にした事に気づいていない。これで、彼はこの世界ではない場所から来たと証明されたと同義だ。
だが、俺たちはもう彼をどうこうしようとは思っていない。彼のこれまでの行いで、彼の内が大体見えたと考えた。多分彼がやろうとしている事は、悪行ではないだろう。ライトと私、マルバールで話し合い、このまま成り行きを見守ることにした。彼が悪に染まるなら、討ち取り命を貰う。そうするだけだ。しかし、彼が、良い行いをしようとしているのなら、協力し、導こうと決めた。
それに、私は彼を殺せない。そばに居て欲しいと、居ても良いと言われた私は、彼を殺せないだろう。苦しかった胸の内も変わった。彼に、触れたい。触れ合いたくて、あれこれと褒美と称して、彼に触れ続けた。柔らかな体を貪りたい。こんなに強い感情の昂りは初めてで、私はレイル様の肉体に欲情しているのかと考えてみた。寒気がしただけだった。彼との繋がりが欲しいと、許しも得てないのに、彼の体に印をつけた私は、彼とどうなりたいのだろう。
風神と戯れている彼をみた時に、突き上げるような欲望に困惑した。愛らしく喘ぐ彼が欲しい。風神を自身にすり替えて、彼と戯れる。私の上で、喘ぐ彼を見てみたい。風神と戯れ、私の気を纏う彼に欲情するなというのは無理がある。彼が風神に好きだと言った時、生唾をごくりと飲み込んだ。私が好かれているような気持ちになってしまう。彼は風神に言ったんだ。私ではない。私も彼に好かれたい。
足音が後ろから聞こえてきた。後ろからライトが来ていたのを思い出して、彼に声をかけたのだ。可愛く喘ぐ彼をライトに見せたくなかった。それなのに、雷神をライトがけしかけた所為で、風神と雷神に挟まれて悲惨な目にあう彼を見るハメになった。
「あぁ、三人ってのも、ありか」
ライトの発言に、ライトとの考えが読めてしまった自分に苛立つ。
揉み合いというか揉まれる彼を見て、ライトが考えているのはこうだ。私が下で彼が真ん中、ライトが上で……ライトに犯されている彼を私が下で見るって事だろう……って、とてつもなく嫌だ。ライトと共有なんて絶対にあり得ない。
「何を考えてるんですか。そんな事、絶対に嫌です」
「あんだけ辛く当たっておきながら、譲らねえってか」
「それとこれとは、話が違います」
「そうかね」
「そうです」
「優しい男と口の悪い男、どっちが好かれるかねぇ」
久しぶりに、ライトと揉めそうだ。あぁだこうだと言い合いしている時、彼に怒られてしまった。ライトに負けなくない。優しい男になれば、彼に好かれるのだろうか。彼に好かれたいという思いで、私はある計画の上にもう一つ計画を立てる事にした。邪魔はさせない。
36
あなたにおすすめの小説
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
ユキ・シオン
那月
BL
人間の姿をした、人間ではないもの。
成長過程で動物から人間に変わってしまう”擬人化種”の白猫青年と、16歳年上のオッサンとのお話。
出会ったのは猫カフェ。白猫従業員としての青年と客としてやってきたオッサン。
次に再会したのは青年が人間として通う大学。オッサンは保健室の先生だった。
青年が金のためにヤバいことをしていて、あるトラブルが起こる。
そこへ見計らったかのようにオッサンが飛び込んで救出したのをきっかけに2人の距離は縮まり……
※表紙絵は自作。本編は進むにつれてどんどん動物園と化します(笑)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった
cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。
一途なシオンと、皇帝のお話。
※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。
中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと
mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36)
低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。
諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。
冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。
その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。
語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。
親友と同時に死んで異世界転生したけど立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話
gina
BL
親友と同時に死んで異世界転生したけど、
立場が違いすぎてお嫁さんにされちゃった話です。
タイトルそのままですみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる