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過去の話
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蓮の20歳の誕生日が近付いていた。
柊里が蓮に言った。
「約束通り20歳になったら、蓮のもう1人の親のことを説明するね。9月15日当日は沢渡君と過ごすんだろう? 次の日の16日は俺に説明の時間をくれないか? 沢渡君はまず抜きで説明したい。その話を沢渡君にするかどうかは蓮に任せる」
誕生日当日は優斗と甘い時間を過ごした。
次の日の夜、自宅の居間に蓮は神妙になって座っていた。
ピンポーン
(お客さん? まさかお母さん?)
柊里が迎えに行き、連れてきたのは伊集院静と美月だった。
(なぜ?)
蓮の頭が疑問符でいっぱいになる。
美月も特に何も知らされていないようで釈然としない顔で立っていた。
柊里が「みんな座って」と静と美月にソファーを勧める。柊里は立ったままで3人を見下ろした。
ふう、と息を吐き話し出す。
「静さんには、美月と蓮が20歳になるまで黙っていて欲しいと私がお願いしたんだ。2人がショックを受けて、私を嫌うかもしれないと怖くて。実は、私は昔オメガで静さんと番になり双子を生んだんだ。その双子が美月と蓮なんだ」
「え!?」
美月と蓮が顔を見合わせる。
「少し長くなるけど、過去の話させてもらっていいかな」
柊里はソファーに腰掛け語り出した。
柊里が蓮に言った。
「約束通り20歳になったら、蓮のもう1人の親のことを説明するね。9月15日当日は沢渡君と過ごすんだろう? 次の日の16日は俺に説明の時間をくれないか? 沢渡君はまず抜きで説明したい。その話を沢渡君にするかどうかは蓮に任せる」
誕生日当日は優斗と甘い時間を過ごした。
次の日の夜、自宅の居間に蓮は神妙になって座っていた。
ピンポーン
(お客さん? まさかお母さん?)
柊里が迎えに行き、連れてきたのは伊集院静と美月だった。
(なぜ?)
蓮の頭が疑問符でいっぱいになる。
美月も特に何も知らされていないようで釈然としない顔で立っていた。
柊里が「みんな座って」と静と美月にソファーを勧める。柊里は立ったままで3人を見下ろした。
ふう、と息を吐き話し出す。
「静さんには、美月と蓮が20歳になるまで黙っていて欲しいと私がお願いしたんだ。2人がショックを受けて、私を嫌うかもしれないと怖くて。実は、私は昔オメガで静さんと番になり双子を生んだんだ。その双子が美月と蓮なんだ」
「え!?」
美月と蓮が顔を見合わせる。
「少し長くなるけど、過去の話させてもらっていいかな」
柊里はソファーに腰掛け語り出した。
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