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さざなみの夕
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喬一は車を猛スピードで走らせていた。朝から降り続けている雨のせいで肌寒く、全身にぞわぞわと鳥肌が立つ。
雨粒を弾き飛ばすワイパーの先に、舗装されていない薄暗い山道が奥へと伸びている。アクセルを踏み込んで速度を上げると、ぬかるんだ路面にタイヤが取られて後輪が斜めに滑り出すが、喬一は気にも留めずに車を走らせた。
一刻も早く亮の傍に駆けつけたいのだ。ハンドルを握る喬一の手に、汗がじわりと滲み出てくる。雪也が残した言葉の意味が理解できなくて、眉間に皺が刻まれる。
受話器の向こうから聞こえる雪也の声は酷く思い詰めていて、二人きりにしたことを後悔させるには充分な響きだった。
──酷いことをした。亮の中に抉るような酷い疵をつけたんだ。
そんな深い傷を負っている亮をそのままにして、雪也はこれから姿を消すのだと言う。亮の命がないのかもしれないと思うと、アクセルを踏み込む足にも力が入る。車体を斜めにして急ブレーキをかけた。
屋敷には明かりが点いてはなく、カーテンのように降り注ぐ雨の中を、影絵のようにその建造物はぼんやりと浮かび上がっている。
足を泥に取られながら屋敷に飛び込み、亮の部屋へと階段を駆け上がった。扉を押し広げて辺りを見回すがどこにも姿はない。踵を返し、一階へ戻ってみることにした。
静かな屋敷の中は、居間の柱時計の音と喬一の弾む息くらいしか聞こえてこない。
雪也の言っていた酷い傷とはどの程度のものなのか、電話の内容からでは把握できていない。喬一はひたすら無事を祈り、彼を一刻も早く見つけ出さなければならないという焦りで、廊下を駆ける足を何度も縺れさせた。
小さな物置から使用する予定のない表側の診療所も見て回ったが、亮の姿はどこにも見えない。他に漏れがないか屋敷の見取り図を思い浮かべ、そういえば二階の他の部屋がまだだったと気がついて後戻りした。
居間の前を横切ると、視界の端に白いものが飛び込んできた。喬一はぎくりとして、視線を居間へと走らせる。灰色の背景の庭に、薄手のブラウス一枚を羽織った亮が立ち竦んでいた。雨に打たれてぐっしょりと濡れたブラウスが彼の身体に張り付いていて、その下にある肌は透け、薄桃色に浮かび上がっている。
喬一は居間に飛び込み、テラスのガラス扉を乱暴に開け放った。亮はズボンも穿かずにいて、素足が泥だらけになっている。おまけにブラウスは所々破れていて、これもまた鼠色になっていた。
長い睫毛を伝って雨の雫が流れ落ちていく。伏せていた瞳をあげ喬一をみつめると、震える唇がか細く名前を口にした。堪らず濡れて冷たくなっている亮の身体を引き寄せ、部屋の中へ戻った。それとわかるほどに震えている身体を強く抱き締めてやる。
まるで人形のような彼を一人掛けのソファに座らせて、濡れて役目を果たしていない服を脱がせた。現れたのは一糸纏わぬ身体。どうしてこんな格好で表へでたのだろうか。いつから雨に打たれていたのか、冷えきった身体はその反動で薄桃色に染め上がっている。
雪也を探していたのだろうか。あの暗い山道を泣きながら探していたのかと思うと胸が詰まる。泣き腫らした目が、流した涙の量を物語っていた。
雪也の言っていた傷を探してみるが、呼吸の度に僅かに揺れる薄桃色の身体のどこにも見当たらなかった。亮の膝が大きく震え始めるのを見て、身体を温めてやることが先決であることに気づく。傷という言葉に踊らされて現状を冷静に判断することができず、却って風邪をひかせてしまうところだった。
跪いていた喬一は、間に合わせで自分の上着を羽織らせた。多少濡れてはいたが、暖を取るのに弊害があるほどではない。
浴室から湯の入った洗面器と清潔なタオルを持って来て、亮の足に付いた泥を丹念に落としてやると、湯の温もりを感じたからか亮が微かに反応を示した。震える声は聞き取り辛かったが、雪也の名前であることはわかった。
「なにをされた?」
詰問気味になる自分に向けて、憎憎しげに舌打ちした後、改めて訊ねた。
「アニキが、亮に酷いことをしたって電話を寄越してきた。傷を付けたとかって言ってたけど……どこか怪我でもして──」
瞬き一つしないで自分をみつめる亮の尋常でない様子に驚いて、喬一の言葉がそこで途切れた。
亮は聞こえるか聞こえないかわからないくらい小さな声で、違うと呟いた。
「きっとぼくが……なにかいけないことをしたんだ」
そう言葉を吐いた。嗚咽が洩れる口を両手で押さえ、懸命に堪えようとしている少年に喬一は身体を寄せた。
泣いてはいけないと戒めてでもいるように、亮は歯を食いしばっている。
「オレに気を使っているんなら、構うことはない。泣いていい……その方が楽になれる」
その言葉は亮の戒めを解くと共に、涙の堰を切らせた。跳ねる肩を優しく抱いてやると、口元に当てていた両手で目を覆い、小さな子供のように泣きじゃくる。
切れ切れに雪也の名前を呼ぶ声を聞いて、喬一は顔を顰めた。
雪也の言っていた酷いことというものが何であるかを理解したからだ。傷という言葉も怪我を負わせたことを指しているのではないということも──。
その仕打ちに眉を顰め、抱き締める腕に力が篭る。慰めようにも癒そうにも、亮の疵はあまりにも深い。責めたくても兄はその行方を語らずに電話を切っている。
喬一は、兄を思って泣きじゃくる亮の口を塞ぎたいと思った。何度もその名を呼ぶ唇を塞いでしまいたくて、半ば強引に口づけると、亮が撥ね退けるように腕を伸ばしてきた。
いや、と叫んで喬一をみつめる顔が怯えている。
喬一は愕然とした。拒絶されるなど思ってもみなかったからだ。亮は慌てて謝り、拒絶した理由を雪也がいないからだと言った。
「アニキがいないと駄目なのか? 今までだってしてきただろ?」
「それがいけなかったんだ。だから雪也さんが……ぼくの前から消えた……」
ぽろぽろと大粒の涙を零す。
「オレはそう思わない!」
声を荒げて反論したが、亮は聞こうとしなかった。首を何度も振る。
「ぼくが誰とでもするから悪いんだ」
「誰とでも……って。アニキが仕組んだヤツだっていたじゃないか! そんなのはお前のせいじゃないし。第一、オレをそいつらと一緒にするなよ! オレはちゃんとお前のことを愛していて、お前だってオレのことを」
だって、と亮は喬一の言葉を止めた。
「だって……。それ以外に思いつかないんだもの。それとも、夕べのぼくは雪也さんを悦ばせることができなかったの?」
そう問いかけられても、喬一の頭は整理できていない。雪也を悦ばせるとはどういうことなのか。相手がいない以上それは不可能なはずだ。
「雪也さんの初めてが、ぼくみたいに穢れた人間だったから?」
亮の口から語られる、昨夜の様子は喬一を驚愕させる。雪也の初めて、と確かに亮は言った。それはつまり……二人がその行為に至ったということを指している。
「アニキと寝た……のか?」
喬一の問いに亮は答えなかった。正確には、答えられなかった。穢れているんだと何度も呟きながら、雪也が嫌ったと思える穢れを身体から叩き落そうとしているからだ。
「オレとのことも、穢れだって言うのか?」
自分の身体を叩き続けるその手を掴み叫ぶと、嫌だ離してと亮が泣いて懇願する。
「ぼくは綺麗にならないといけない。そうじゃなきゃ、雪也さんは戻ってきてくれない」
押さえつけるようにその身体を抱き竦めると、亮は足をばたつかせて抵抗する。
「雪也さんがいない! ぼくが悪いから雪也さんがいなくなったの!」
「こんな酷い仕打ちがあるか!」
暴れる身体を押さえつけながら、大声を張り上げて兄の名前を叫んだ。亮の抵抗が止むまで、根競べのように喬一は押さえ続け、亮には何度もお前は穢れていないと言い続けた。
雨足が酷くなり、閉じられていないテラスから雨が入り込んできて、床の上に水溜りを作っている。時刻はすでに八時を回り、庭は漆黒の闇の中に消えていた。
目を凝らすと、その闇の中に雪也が潜んでいるようで、喬一は薄気味悪さと憎らしさで胸が酷くむかついた。
こんな深い疵を亮につけたまま、ふいと姿を消した兄が許せない。あんなに恋焦がれた雪也が、今では強大な一つの壁になっていた。どんなに時間がかかっても、亮のこの疵は自分が癒してみせると喬一は誓う。二度と離れないとの誓いをここでもう一度、深く心へ刻み込んだ。
亮の身体からふいに力が抜けて、大人しくなる。覗き込んでみると、掠れた声で、雪也さんが恋しいのと濡れて艶めく睫毛を震わせて呟いた。
「ああ……。わかっているさ」
喬一はそう答えた。雪也がつけた疵を、なにも自分が抉ってやることはないのだ。髪を撫で上げてやりながら、少し熱を発し始めた額に唇を寄せた。
雨粒を弾き飛ばすワイパーの先に、舗装されていない薄暗い山道が奥へと伸びている。アクセルを踏み込んで速度を上げると、ぬかるんだ路面にタイヤが取られて後輪が斜めに滑り出すが、喬一は気にも留めずに車を走らせた。
一刻も早く亮の傍に駆けつけたいのだ。ハンドルを握る喬一の手に、汗がじわりと滲み出てくる。雪也が残した言葉の意味が理解できなくて、眉間に皺が刻まれる。
受話器の向こうから聞こえる雪也の声は酷く思い詰めていて、二人きりにしたことを後悔させるには充分な響きだった。
──酷いことをした。亮の中に抉るような酷い疵をつけたんだ。
そんな深い傷を負っている亮をそのままにして、雪也はこれから姿を消すのだと言う。亮の命がないのかもしれないと思うと、アクセルを踏み込む足にも力が入る。車体を斜めにして急ブレーキをかけた。
屋敷には明かりが点いてはなく、カーテンのように降り注ぐ雨の中を、影絵のようにその建造物はぼんやりと浮かび上がっている。
足を泥に取られながら屋敷に飛び込み、亮の部屋へと階段を駆け上がった。扉を押し広げて辺りを見回すがどこにも姿はない。踵を返し、一階へ戻ってみることにした。
静かな屋敷の中は、居間の柱時計の音と喬一の弾む息くらいしか聞こえてこない。
雪也の言っていた酷い傷とはどの程度のものなのか、電話の内容からでは把握できていない。喬一はひたすら無事を祈り、彼を一刻も早く見つけ出さなければならないという焦りで、廊下を駆ける足を何度も縺れさせた。
小さな物置から使用する予定のない表側の診療所も見て回ったが、亮の姿はどこにも見えない。他に漏れがないか屋敷の見取り図を思い浮かべ、そういえば二階の他の部屋がまだだったと気がついて後戻りした。
居間の前を横切ると、視界の端に白いものが飛び込んできた。喬一はぎくりとして、視線を居間へと走らせる。灰色の背景の庭に、薄手のブラウス一枚を羽織った亮が立ち竦んでいた。雨に打たれてぐっしょりと濡れたブラウスが彼の身体に張り付いていて、その下にある肌は透け、薄桃色に浮かび上がっている。
喬一は居間に飛び込み、テラスのガラス扉を乱暴に開け放った。亮はズボンも穿かずにいて、素足が泥だらけになっている。おまけにブラウスは所々破れていて、これもまた鼠色になっていた。
長い睫毛を伝って雨の雫が流れ落ちていく。伏せていた瞳をあげ喬一をみつめると、震える唇がか細く名前を口にした。堪らず濡れて冷たくなっている亮の身体を引き寄せ、部屋の中へ戻った。それとわかるほどに震えている身体を強く抱き締めてやる。
まるで人形のような彼を一人掛けのソファに座らせて、濡れて役目を果たしていない服を脱がせた。現れたのは一糸纏わぬ身体。どうしてこんな格好で表へでたのだろうか。いつから雨に打たれていたのか、冷えきった身体はその反動で薄桃色に染め上がっている。
雪也を探していたのだろうか。あの暗い山道を泣きながら探していたのかと思うと胸が詰まる。泣き腫らした目が、流した涙の量を物語っていた。
雪也の言っていた傷を探してみるが、呼吸の度に僅かに揺れる薄桃色の身体のどこにも見当たらなかった。亮の膝が大きく震え始めるのを見て、身体を温めてやることが先決であることに気づく。傷という言葉に踊らされて現状を冷静に判断することができず、却って風邪をひかせてしまうところだった。
跪いていた喬一は、間に合わせで自分の上着を羽織らせた。多少濡れてはいたが、暖を取るのに弊害があるほどではない。
浴室から湯の入った洗面器と清潔なタオルを持って来て、亮の足に付いた泥を丹念に落としてやると、湯の温もりを感じたからか亮が微かに反応を示した。震える声は聞き取り辛かったが、雪也の名前であることはわかった。
「なにをされた?」
詰問気味になる自分に向けて、憎憎しげに舌打ちした後、改めて訊ねた。
「アニキが、亮に酷いことをしたって電話を寄越してきた。傷を付けたとかって言ってたけど……どこか怪我でもして──」
瞬き一つしないで自分をみつめる亮の尋常でない様子に驚いて、喬一の言葉がそこで途切れた。
亮は聞こえるか聞こえないかわからないくらい小さな声で、違うと呟いた。
「きっとぼくが……なにかいけないことをしたんだ」
そう言葉を吐いた。嗚咽が洩れる口を両手で押さえ、懸命に堪えようとしている少年に喬一は身体を寄せた。
泣いてはいけないと戒めてでもいるように、亮は歯を食いしばっている。
「オレに気を使っているんなら、構うことはない。泣いていい……その方が楽になれる」
その言葉は亮の戒めを解くと共に、涙の堰を切らせた。跳ねる肩を優しく抱いてやると、口元に当てていた両手で目を覆い、小さな子供のように泣きじゃくる。
切れ切れに雪也の名前を呼ぶ声を聞いて、喬一は顔を顰めた。
雪也の言っていた酷いことというものが何であるかを理解したからだ。傷という言葉も怪我を負わせたことを指しているのではないということも──。
その仕打ちに眉を顰め、抱き締める腕に力が篭る。慰めようにも癒そうにも、亮の疵はあまりにも深い。責めたくても兄はその行方を語らずに電話を切っている。
喬一は、兄を思って泣きじゃくる亮の口を塞ぎたいと思った。何度もその名を呼ぶ唇を塞いでしまいたくて、半ば強引に口づけると、亮が撥ね退けるように腕を伸ばしてきた。
いや、と叫んで喬一をみつめる顔が怯えている。
喬一は愕然とした。拒絶されるなど思ってもみなかったからだ。亮は慌てて謝り、拒絶した理由を雪也がいないからだと言った。
「アニキがいないと駄目なのか? 今までだってしてきただろ?」
「それがいけなかったんだ。だから雪也さんが……ぼくの前から消えた……」
ぽろぽろと大粒の涙を零す。
「オレはそう思わない!」
声を荒げて反論したが、亮は聞こうとしなかった。首を何度も振る。
「ぼくが誰とでもするから悪いんだ」
「誰とでも……って。アニキが仕組んだヤツだっていたじゃないか! そんなのはお前のせいじゃないし。第一、オレをそいつらと一緒にするなよ! オレはちゃんとお前のことを愛していて、お前だってオレのことを」
だって、と亮は喬一の言葉を止めた。
「だって……。それ以外に思いつかないんだもの。それとも、夕べのぼくは雪也さんを悦ばせることができなかったの?」
そう問いかけられても、喬一の頭は整理できていない。雪也を悦ばせるとはどういうことなのか。相手がいない以上それは不可能なはずだ。
「雪也さんの初めてが、ぼくみたいに穢れた人間だったから?」
亮の口から語られる、昨夜の様子は喬一を驚愕させる。雪也の初めて、と確かに亮は言った。それはつまり……二人がその行為に至ったということを指している。
「アニキと寝た……のか?」
喬一の問いに亮は答えなかった。正確には、答えられなかった。穢れているんだと何度も呟きながら、雪也が嫌ったと思える穢れを身体から叩き落そうとしているからだ。
「オレとのことも、穢れだって言うのか?」
自分の身体を叩き続けるその手を掴み叫ぶと、嫌だ離してと亮が泣いて懇願する。
「ぼくは綺麗にならないといけない。そうじゃなきゃ、雪也さんは戻ってきてくれない」
押さえつけるようにその身体を抱き竦めると、亮は足をばたつかせて抵抗する。
「雪也さんがいない! ぼくが悪いから雪也さんがいなくなったの!」
「こんな酷い仕打ちがあるか!」
暴れる身体を押さえつけながら、大声を張り上げて兄の名前を叫んだ。亮の抵抗が止むまで、根競べのように喬一は押さえ続け、亮には何度もお前は穢れていないと言い続けた。
雨足が酷くなり、閉じられていないテラスから雨が入り込んできて、床の上に水溜りを作っている。時刻はすでに八時を回り、庭は漆黒の闇の中に消えていた。
目を凝らすと、その闇の中に雪也が潜んでいるようで、喬一は薄気味悪さと憎らしさで胸が酷くむかついた。
こんな深い疵を亮につけたまま、ふいと姿を消した兄が許せない。あんなに恋焦がれた雪也が、今では強大な一つの壁になっていた。どんなに時間がかかっても、亮のこの疵は自分が癒してみせると喬一は誓う。二度と離れないとの誓いをここでもう一度、深く心へ刻み込んだ。
亮の身体からふいに力が抜けて、大人しくなる。覗き込んでみると、掠れた声で、雪也さんが恋しいのと濡れて艶めく睫毛を震わせて呟いた。
「ああ……。わかっているさ」
喬一はそう答えた。雪也がつけた疵を、なにも自分が抉ってやることはないのだ。髪を撫で上げてやりながら、少し熱を発し始めた額に唇を寄せた。
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