【完結/R18】恋人として君と過ごす日々

テルマ江

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触れたい想い・後編(柊山視点)

※6

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「……はぁ……もっと……あなたに撫でられたいです」

 髪を撫でていると、遥君が甘い声を出して体を密着させて来たので欲望がぶり返してくる。

「昨日触れなかった分も、撫でて良いのかな……」

 彼の足の間に腰を擦りつけると、ビクビクと震えた。

「ぁ……んんッ……」
「……君の、こんなになって……また、したくなった?」
「……ぅう、だって……」

 身をよじって、恥ずかしそうに熱い息を吐き出す遥君に、僕もゾクゾクしてしまう。

「じゃあ……もう一回しようか……」
「はい……また、抱いてください……敬久さん……」

 遥君が囁くような声でそう言った。

「……僕はさっきしたばかりで、あまりもたないと思うから……ゆっくりしても良いかな」
「はい……オレも……そんなには、もたないです……」

 彼も体が火照って敏感になっているようで、僕が腰を擦り付ける度に切なそうに喘いだ。

「ぁ……ぅ……敬久さんのも……硬くなっていて……嬉しい……」
「こんな風な君を前にしたら、僕だって……」

 唇を合わせると遥君が舌を差し出して来たので、そのまま吸い上げた。水っぽい音が響き、蕩けたような顔で僕の体に足を絡めてくる。お互いのものを擦り合わせる度に遥君は甘い吐息を漏らして体を跳ねさせた。

――抱き合っているだけで達してしまいそうだな……遥君も、体がもうこんなに震えているし……

 体を離して、サイドボードからコンドームを取り出し、自分の昂ぶったものに着けた。

「……た、敬久さん、オレも、着けて良いですか?」
「うん、着けてあげるね……」
「ぁ、あっ、自分でっ……」
「遠慮しないでよ……」

 もう一つコンドームの袋を破り、遥君の先走りに濡れたものにも着けた。

「遥君、すごく敏感になっているね……」

 彼は少し触っただけでもビクッと震えてしまう。

「……ゆっくり挿れるから、うつ伏せになってもらって良いかな」
「は、はぃ……」

 遥君は枕を抱きかかえて、うつ伏せになった。顔が見えなくなるのが残念だったけれど、僕に言われるがままの遥君に妙に興奮してしまった。

「じゃあ、挿れるからね……」

 僕は膝立ちになって後ろから遥君の腰を持ち上げ、先程の行為の潤滑剤で濡れたままの彼の中に昂ぶったものを沈めていった。

「ぁ、あ、あ……」
「はぁ……すごい……中うねっているね……」

 彼の中はヌルヌルと滑り良く僕を受け入れてくれた。内壁が僕のものを包み込み、ヒクヒクと締め付けてくる。まだ先程の行為の余韻が残っているようだった。

「ん、んんっ……はぁ……」
「もう……動くね……」
「うぁ、あっ、あっ……んッ」

 遥君が枕に顔を押し付けたので、抽挿する度にくぐもった声が響く。

「中、気持ち良いな……すごく、熱くなっていて……柔らかくて……」
「んっ……あっ、ゔッ……、オレも、きもちい……です……」

 遥君は枕を抱きしめて快楽に堪えている。そのままゆっくりと出し入れし、彼の内側にあるぷっくりとした部分を優しく擦った。

「ひっ、んっ、んっ……そこっ……」
「はぁ……ここ、君の良い所だよね……」

 そこをじっくりと擦る度に遥君は甘い声を漏らす。

「ゔっ、んっ、あっ……そんな、ゆっくりされたらっ……」

 彼の腰が逃げようとするので、腰を掴む手に力を入れた。

「はぁ……中のここ……遥君はすごく、感じちゃうんだよね……」
「あっ、あっ、だめッ……!」

 遥君の良い所を撫でるように擦っていると、彼は枕を更にギュッと握り、切なそうに喘いだ。

「も、ダメッ……あっ、ぁ……」

 少しだけ腰の動きを早くすると、遥君の腰も揺れ始めた。

「あっ、あっ、グリグリされるの……きもちい……もっとして欲し……です……」
「うん……ゆっくりじゃなくなるけれど、良いかな……」
「……良いです……もっと、中、敬久さんので撫でて……」
「はぁ……遥君は……そうやって、僕を煽って……」

 煽るようなことを言われ、このまま自分勝手に突き上げてしまいたかったけれど、何とか耐えた。遥君もそろそろ限界が近いようだ。

「あっ、きもちいッ……あっ、ひぁっ……」
「はぁ……声……泣きそうになっていて……可愛いなぁ……」
「ぁ…………ッ」

 潤滑剤の水音を響かせながら、腰を強めに打ち付けると遥君が声にならない声を上げた。

「……ぁ……ぅあっ、やっ……も、ダメッ、ぁ……~~~~ッ」

 遥君の良い所に当たるように中をグリグリと擦っていると、彼の背中がビクッと仰け反るように震え、そのまま精を吐き出した。

「はぁ……ここ、擦ると、触らずにイケるようになったね……」
「ぁ……た、敬久さんも……気持ち良くなって欲しい……」

 遥君が枕から顔を上げて僕の方を見た。目からは生理的な涙を流している。彼は震える体で腰をねだるように動かした。

「オレの中で……イッて欲しいです……」
「遥君は、本当、良い子で可愛いね……」
「ぁ、あっ!」

 健気に腰を揺らす姿が意地らしくて、背中から覆い被って腰を打ち付けた。遥君の背中は羞恥で赤くなっており、熱くなった体温が心地良かった。

「……ぁあっ、深いっ……んんっ……」

 遥君が枕から手を離し、シーツを掴もうとしたので、その手を握りしめた。

「僕も、もう少しだから……」
「……ぅ……んっ、んっ……ぁ……」

 遥君が堪えるような切ない声を出した。もっとその甘ったるい声が聞きたくなり、手を強く握りしめながら彼のうなじを軽く噛んだ。遥君は小さな悲鳴を上げ、強く締めつけてきたので、そのまま絞り取られるように彼の中で果てた。

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