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甘い唇とチョコレート(柊山視点)
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ベッドの上で遥君と向かい合って座っている。遥君は紺色で襟や袖に白いラインが入ったパジャマを着ており、ジッと見つめると頬を赤く染めた。寝室の照明は明々と灯っているのでお互いの姿がよく見える。
「敬久さんは明るい色が似合いますね。とても素敵です!」
「そうかなぁ……」
僕は首を傾げた。今、僕は遥君の替えのパジャマを着ている。白っぽいグレーで彼が今着ているパジャマと似たデザインの物だ。
先程色々したお詫びとして「して欲しいことがあったら何でも言って」と言い、遥君が悩みに悩んで末に出した答えが僕の今の姿だ。前々から僕に自分のパジャマを着せたかったらしい。
「君の物だし……君の方が似合っていて可愛いよ?」
「いえ! 敬久さんのが可愛いし素敵です!」
遥君は興奮気味に言うと、顔を近づけて頬にキスをしてくれた。
「敬久さんが……オレのパジャマ着ている……ふふ……」
彼はうっとりした表情で僕の首に抱きつき、何度もついばむようなキスをした。
――もう色々してしまって良いのかな……あんまり触られると……また理性が危ないんだけれど……
「……パジャマがよく見えるように、照明は明るいままでする?」
今日はパジャマを見せるために寝室の照明が明るいけれど、普段はもう少し暗くしている。明々とした照明の下、遥君の肢体を眺めるのは新鮮で楽しそうだ。
――「パジャマがよく見えるように」なんて……建前だな。あまりいやらしいことばかり考えていると、本当におじさん扱いされて愛想を尽かされるかな……
明るい場所で体を重ねたことがない訳ではなかったけれど、遥君と新しいシチュエーションは試してみたい。自分の薄暗い欲望と好奇心が言葉の端々から透けてはいないかなと、少しだけドキドキした。
「……ぇ、えっと……ちょっと恥ずかしいですね」
遥君はキスするのを止めて僕の首にギュウギュウと抱きついた。
「大丈夫。全然恥ずかしいことじゃないよ」
「……敬久さんは、いつも堂々としていますよね」
「そうかなあ……ふてぶてしいだけじゃないかな」
「ふてぶてしいなんて……そんなことないですよ」
遥君は体を離すと、困ったような表情で首を傾げた。
「ね、遥君、離れないでよ……」
遥君が離れてしまったのが何だか寂しくて、彼の腕を掴んだ。
「近くに来て、君の体温で温めて欲しいな」
そう言うと遥君は赤い顔のまま僕に身を寄せて来たので、ギュッと胸に抱きしめた。
「……近すぎるとパジャマが見えないです」
「また着るから」
「約束ですよ……」
僕は遥君を抱きしめたままベッドに仰向けになった。腕の中の遥君は僕の胸にスリスリと頬を擦りつけて来る。温かくて幸せな気持ちが胸に広がって行く。
「遥君は温かいなあ」
「オレ……体温は高いですから……」
「健康的で良いよね。抱きしめていて気持ち良いし……」
遥君の健康的な所がとても好きだ。自分が不摂生の塊の様な人間だからか、僕にはない生き生きとした所に強く惹かれる。
――体を重ねない時も……寄り添って胸に抱きしめて貰いながら眠ると……温かくて良い夢が見られるんだよなあ
「君と一緒に眠ると気持ち良いんだよね……」
「ふふっ……ちょっと寝ちゃいますか?」
遥君が僕の胸から顔を上げ、穏やかな表情で囁いた。
「敬久さん、今日ずっと運転してくれましたし……ゆっくりしても良いんですよ……んッ」
僕は遥君の腰をさわさわと撫でた。
「あ……」
「……リビングでの続き、しないと眠れないよ」
「も、もう……」
遥君は熱い息を吐き出し、僕の唇にそっとキスをした。
「遥君も……君のパジャマを着た僕と色々してみたくないの?」
「…………したいに決まっているじゃないですか!」
端正な顔に情欲を滲ませた遥君が僕の首筋を甘噛みした。
「敬久さんは明るい色が似合いますね。とても素敵です!」
「そうかなぁ……」
僕は首を傾げた。今、僕は遥君の替えのパジャマを着ている。白っぽいグレーで彼が今着ているパジャマと似たデザインの物だ。
先程色々したお詫びとして「して欲しいことがあったら何でも言って」と言い、遥君が悩みに悩んで末に出した答えが僕の今の姿だ。前々から僕に自分のパジャマを着せたかったらしい。
「君の物だし……君の方が似合っていて可愛いよ?」
「いえ! 敬久さんのが可愛いし素敵です!」
遥君は興奮気味に言うと、顔を近づけて頬にキスをしてくれた。
「敬久さんが……オレのパジャマ着ている……ふふ……」
彼はうっとりした表情で僕の首に抱きつき、何度もついばむようなキスをした。
――もう色々してしまって良いのかな……あんまり触られると……また理性が危ないんだけれど……
「……パジャマがよく見えるように、照明は明るいままでする?」
今日はパジャマを見せるために寝室の照明が明るいけれど、普段はもう少し暗くしている。明々とした照明の下、遥君の肢体を眺めるのは新鮮で楽しそうだ。
――「パジャマがよく見えるように」なんて……建前だな。あまりいやらしいことばかり考えていると、本当におじさん扱いされて愛想を尽かされるかな……
明るい場所で体を重ねたことがない訳ではなかったけれど、遥君と新しいシチュエーションは試してみたい。自分の薄暗い欲望と好奇心が言葉の端々から透けてはいないかなと、少しだけドキドキした。
「……ぇ、えっと……ちょっと恥ずかしいですね」
遥君はキスするのを止めて僕の首にギュウギュウと抱きついた。
「大丈夫。全然恥ずかしいことじゃないよ」
「……敬久さんは、いつも堂々としていますよね」
「そうかなあ……ふてぶてしいだけじゃないかな」
「ふてぶてしいなんて……そんなことないですよ」
遥君は体を離すと、困ったような表情で首を傾げた。
「ね、遥君、離れないでよ……」
遥君が離れてしまったのが何だか寂しくて、彼の腕を掴んだ。
「近くに来て、君の体温で温めて欲しいな」
そう言うと遥君は赤い顔のまま僕に身を寄せて来たので、ギュッと胸に抱きしめた。
「……近すぎるとパジャマが見えないです」
「また着るから」
「約束ですよ……」
僕は遥君を抱きしめたままベッドに仰向けになった。腕の中の遥君は僕の胸にスリスリと頬を擦りつけて来る。温かくて幸せな気持ちが胸に広がって行く。
「遥君は温かいなあ」
「オレ……体温は高いですから……」
「健康的で良いよね。抱きしめていて気持ち良いし……」
遥君の健康的な所がとても好きだ。自分が不摂生の塊の様な人間だからか、僕にはない生き生きとした所に強く惹かれる。
――体を重ねない時も……寄り添って胸に抱きしめて貰いながら眠ると……温かくて良い夢が見られるんだよなあ
「君と一緒に眠ると気持ち良いんだよね……」
「ふふっ……ちょっと寝ちゃいますか?」
遥君が僕の胸から顔を上げ、穏やかな表情で囁いた。
「敬久さん、今日ずっと運転してくれましたし……ゆっくりしても良いんですよ……んッ」
僕は遥君の腰をさわさわと撫でた。
「あ……」
「……リビングでの続き、しないと眠れないよ」
「も、もう……」
遥君は熱い息を吐き出し、僕の唇にそっとキスをした。
「遥君も……君のパジャマを着た僕と色々してみたくないの?」
「…………したいに決まっているじゃないですか!」
端正な顔に情欲を滲ませた遥君が僕の首筋を甘噛みした。
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