僕が僕を許せる日まで

星夜るな

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結局、警察がくるまで震えていた。
警察がきたあとは、どうゆう状態でこうなったのか。と、聞かれたが、答えられない。
僕が来たときにはそうなっていたから。
その後。
両親は、即死。弟は、助かった。
という報告を受けた。
僕は、両親がなくなったことを悲しんでいいのか。それとも、弟だけ助かったことに感謝しなければいけないのか。
わからなかった。
その日は、警察の人がホテルを用意してくれてそこに泊まった。
知り合いがいるのならば、そこに行けばいいのだが、あいにく両親に親戚などの人はいない。
ホテルのベッドに寝転ぶと今までのことが頭の中に流れてきた。



母は、黒髪ロングで、僕達に、愛情を同じぐらい注いでくれた。あの笑顔が好きだ。
父は、茶髪で、仕事もでき、周りからも尊敬されていた。僕達を撫でてくれる手が好きだ。
のに…。
その2人の面影は見る影もなかった。


事件からちょうど二週間後。
警察から、犯人が捕まった。という報告を受けた。
犯人は、近所の人で。『俺は、家族に見捨てられ、会社もクビになったのに。あの家族は、毎日幸せそうだった。許せない。ハハハ
。まあ、運が悪かったな。彼奴等あいつらの怯え顔と言ったら、滑稽だな。』と言っていた。らしい。その人は、薬物を使用して、精神的にもおかしかったらしい。
僕は、悲しみ、怒りでいっぱいだった。
そんな理由で…?
幸せだった生活を壊した。と。
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