7 / 192
1章
7
しおりを挟む
叔父のラオルについていき、廊下に出た。そして、屋敷を出て、馬車に乗ろうとしたが、段が高すぎて、一人では乗れなかった。どうしょうか。そう思っていると、ラオルが、手を差し伸べてくれた。でも、その手に乗せることができない。それを見たラオルが、
「小さな箱を持ってきてくれ。」
と護衛に言った。数秒も立たないうちにその手には頑丈な箱が。どうするのだろう?そう思っていると。僕の足元にそっと置いてくれた。喋らずに、頭をペコリと下げると、笑ってくれた。どうして笑っているのか僕にはわからなかった。馬車が出発したが、僕の家族…。誰も見送りには来てくれなかった。
(いつものことなのに。思ったよりあの辛い毎日に慣れていたんだ。)
ラオルが、僕に話しかけたが、僕は、うつむき、ギリギリの小さな隙間に体を隠していた。それを見たラオルは、大きな布を頭にかけてくれた。喋りかけては来ないが、チラチラと、僕の様子を観察している。そうこうしている間に、空が真っ暗になってきた。
「エーリル。今から僕の屋敷につくけど、別に怯える必要はないよ。これからについては、もう遅いから、明日考えよう。」
と。話が終わったその時、馬車が止まった。ラオルが、馬車から降りると
「エーリル。ようこそ。かんげいする。」
と僕の目をしっかり捉えそういった。玄関の周りには、たくさんのメイドや執事さんたちがいた。人がいて、怖い。馬車から降りれなかった。すると、リヴァル男爵の屋敷で、廊下にいた軍服を着た男の人が、馬車に入ってくる。そう思ったが、入り口のところで止まった。そして、そーっと何かを置く。気になるが怖くて、信じられなくて怖い。
「エーリル様。良ければこれを。。フードが付いているので。顔が隠れますよ。」
と話すと離れていった。取りに行くのも怖かったが、早く行かないと、迷惑をかけてしまう。それを手に持ち、被ってみると、すごくでかい。そして、暖かい。
(なぜ?あっ。なんかの腕章がある!もしかして、さっきまできてた服。申し訳ないな。僕なんかのために…。)
馬車から降りてくると、僕のことを見て、ラオルと、その男の人が、微笑んでくれた。そして、
「今日はつかれただろうから、寝なさい。」
そう言って部屋に通してくれた。ベッドで寝るように言われ、一人になった。しかし、眠れるはずがない。まだ、起きている時間だし、こんな、ふかふかのベッドで寝れるわけがない。でも、部屋からは勝手に出られないし…。
考えた結果、ベッドと壁の間に挟まって寝ることにした。
(今日は、色んなことがあったな。これから、どうなるんだろう。)
もうこれ以上ひどくならないように。といるのがわからない神にそう願いながら。
気づくと寝ていた。
部屋には、微かな寝息が聞こえる。
叔父ラオルとの出会いが、エーリルをどう変えるのか。
それは誰にもまだわからない。
「小さな箱を持ってきてくれ。」
と護衛に言った。数秒も立たないうちにその手には頑丈な箱が。どうするのだろう?そう思っていると。僕の足元にそっと置いてくれた。喋らずに、頭をペコリと下げると、笑ってくれた。どうして笑っているのか僕にはわからなかった。馬車が出発したが、僕の家族…。誰も見送りには来てくれなかった。
(いつものことなのに。思ったよりあの辛い毎日に慣れていたんだ。)
ラオルが、僕に話しかけたが、僕は、うつむき、ギリギリの小さな隙間に体を隠していた。それを見たラオルは、大きな布を頭にかけてくれた。喋りかけては来ないが、チラチラと、僕の様子を観察している。そうこうしている間に、空が真っ暗になってきた。
「エーリル。今から僕の屋敷につくけど、別に怯える必要はないよ。これからについては、もう遅いから、明日考えよう。」
と。話が終わったその時、馬車が止まった。ラオルが、馬車から降りると
「エーリル。ようこそ。かんげいする。」
と僕の目をしっかり捉えそういった。玄関の周りには、たくさんのメイドや執事さんたちがいた。人がいて、怖い。馬車から降りれなかった。すると、リヴァル男爵の屋敷で、廊下にいた軍服を着た男の人が、馬車に入ってくる。そう思ったが、入り口のところで止まった。そして、そーっと何かを置く。気になるが怖くて、信じられなくて怖い。
「エーリル様。良ければこれを。。フードが付いているので。顔が隠れますよ。」
と話すと離れていった。取りに行くのも怖かったが、早く行かないと、迷惑をかけてしまう。それを手に持ち、被ってみると、すごくでかい。そして、暖かい。
(なぜ?あっ。なんかの腕章がある!もしかして、さっきまできてた服。申し訳ないな。僕なんかのために…。)
馬車から降りてくると、僕のことを見て、ラオルと、その男の人が、微笑んでくれた。そして、
「今日はつかれただろうから、寝なさい。」
そう言って部屋に通してくれた。ベッドで寝るように言われ、一人になった。しかし、眠れるはずがない。まだ、起きている時間だし、こんな、ふかふかのベッドで寝れるわけがない。でも、部屋からは勝手に出られないし…。
考えた結果、ベッドと壁の間に挟まって寝ることにした。
(今日は、色んなことがあったな。これから、どうなるんだろう。)
もうこれ以上ひどくならないように。といるのがわからない神にそう願いながら。
気づくと寝ていた。
部屋には、微かな寝息が聞こえる。
叔父ラオルとの出会いが、エーリルをどう変えるのか。
それは誰にもまだわからない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
35
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる