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1章
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兄様は、唇をかみしめて、
「謝らなくていいんだよ…。」
ノアは、眉を下げ笑っていた。
「そういえばどうして、エーリルは、こんな状態になってたの?」
僕が答えられない代わりにノアが、話そうとしたとき、
黒の髪に、黄色い瞳をもつ少年が、
「多分僕のせいです。すみません。」
申し訳ないというように謝った。
でも、兄様は、
「理由を言ってよ。」
冷たい目でそう言い放った。
それは、僕もびっくりして、体がはねた。
兄様がさらにギュッとハグした。
僕を守るように。
離さないように。
沈黙。
「僕が、おトイレに行ったあと迷ってしまって部屋の中から声が聞こえたので道を聞こうと扉を開けたのが原因だと思います。本当にすみません。」
深々と頭を下げる。
僕は、たまらず、
「『大丈夫です。僕もごめんなさい。』」
黒の髪に、黄色い瞳をもつ少年は、頭を横に振り
「違います。」
「そうだよ。」
とフォローしてくれた。
「謝らなくていいんだよ…。」
ノアは、眉を下げ笑っていた。
「そういえばどうして、エーリルは、こんな状態になってたの?」
僕が答えられない代わりにノアが、話そうとしたとき、
黒の髪に、黄色い瞳をもつ少年が、
「多分僕のせいです。すみません。」
申し訳ないというように謝った。
でも、兄様は、
「理由を言ってよ。」
冷たい目でそう言い放った。
それは、僕もびっくりして、体がはねた。
兄様がさらにギュッとハグした。
僕を守るように。
離さないように。
沈黙。
「僕が、おトイレに行ったあと迷ってしまって部屋の中から声が聞こえたので道を聞こうと扉を開けたのが原因だと思います。本当にすみません。」
深々と頭を下げる。
僕は、たまらず、
「『大丈夫です。僕もごめんなさい。』」
黒の髪に、黄色い瞳をもつ少年は、頭を横に振り
「違います。」
「そうだよ。」
とフォローしてくれた。
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