愛されたい少年

星夜るな

文字の大きさ
上 下
61 / 192
1章

61

しおりを挟む
「では、エーリル・ポーディン対リオ・ポーディン。の試合を始める。…始め!」

その合図で兄様は、火の魔法を展開した。

中級魔法だ。

だから、僕は、風の魔法で火の向きを変えた。

初級魔法の応用だけど…。

兄様は、次々と撃ってくる。
火、風、水、土そしてそれを応用した氷まで。僕はというと、それをすべて防いでいた。
もちろん初級魔法応用で…。

中級魔法、上級魔法どちらも使えるが、魔力、体力の消耗が激しい。
だから、今まで一度も使ったことはない。


「エーリルこれは応用で対応できないよね。」

そうつぶやくと、兄様が炎の上級魔法を使ってきた。

「朱雀!!」

羽を広げた鳥のように形が僕に向かってくる。

それに、意志があるような動きをしている。


「清瀧!!」

祈るような気持ちで上級魔法を使った。








しおりを挟む

処理中です...