色づく世界の端っこで

第一章

28

そう仲野先生に返事して。
後ろをついていく。黒猫を抱えながら…。


黒猫は、僕の手の中をフニャっとした顔で寝ている。
(かわいい。)


「瑚太朗！見つかりましたよ。」

と少し離れたところで、探していたであろう虎田さんに向かって、少し大きな声で叫んだ。

その声が聞こえたのか。
パッと振り向く。
そしてすごい勢いで走ってこちらに向きってくる。

ダッタッタ。


「あー。見つかってよかった。クロ。どこ行ってたんだ。」

そう言って、僕の手からクロと呼ばれた黒猫を抱っこしようとして、僕に気がついたみたいだ。


「えっと。星井くん？なんで？」

と。頭を?出いっぱいにしてる。


「見つけたので…。」

そう簡潔に言う。

うまく伝わらないと思ったのか。
仲野先生が付け加える。

「私が探していたときに、星井くんが、クロと一緒にいたんですよ。私は知っての通り、クロに好かれていませんから一緒に来てもらいました。」

「そうだったのか。ありがとう。」

少し潤んだ声で感謝された。

「いえ。」

自分でも素っ気ないな。と思いながら返事した。


「クロが、懐くなんて。珍しいな。俺でさえ、引っかかれるのに。」

と。虎田瑚太朗はそう思ったが。
そのつぶやきは小さすぎて、仲野友哉にしか聞こえなかった。



　　　　　　　　雑　談
最近、この物語をどう書けばいいのか。悩んでいます。なので、毎回書くときに考えて書いてるので、書いたあと、これでいいのかな。なんで思ってしまいます。そして、投稿後はホッとしています。早く物語が進めばいいのですが…。(´・ω・｀)