色づく世界の端っこで

第一章

39

「いいよ。部室に行こうか。」
僕は、急いで、部室に駆け込んだ。

ドアを開けると、
そこには、
「これ使えるじゃないか。」
「そうやな。これは。」
「いいですね。でも、こっちのほうがいい気がしますね。」
香山先輩、和中先輩に何故か仲野先生までいた。

休みの日にって…。
暇なのか。

僕は、そこに固まってしまう。
「あれ。星井くん久しぶりやな。元気しとった。」

あの。昨日会いましたよね。
そう言いたいがそれどころじゃない。

先輩や先生が見ていたノートをスッと奪い取る。

そして、僕は、寮に向かって走る。
「彩人？！」
後ろから夏海くんの声が聞こえるがそんなの無視だ。

後ろから、僕を追いかけてくるが、

寮の中には今はまだ、用はない。
寅田さんを一生懸命探す。

「寅田さん。シュレッダー借りますね。あと、鍵貸してください」
「おう？いいぞ。」
「ありがとうございます。」
そして、やっと寮の中に入り、寅田さんの部屋まで行き、鍵を開ける。

よし。これで…。