色づく世界の端っこで

星夜るな

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第一章

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佐倉さんは、碧たちのところまで連れて行ってくれた。

碧は、一瞬驚いた顔をして、僕に近づいてきた。


そして、

「その人誰?」

そう訪ねた。

碧は、あったことはない。
だから、不思議に思って聞いたんだと思う。

「はじめまして…。佐倉と言います。」

碧達は、顔をひそめる。
どうしたんだろうか。


「どんな関係ですか?」

「どんな関係…か。そうだね。後見人という感じかな。」

「後見人…。」

碧は、そうつぶやくとハッとした顔で

「もしかして、高校に入学させた…援助した人…。」

「そうだね。」



僕以外…。碧たちと佐倉さんが見つめあっている。

なんかよくこういうことが…あるような。



早く帰りたい。


「そういえば、佐倉さん。どうして、知っているですか?というか。どういうことですか。」

僕は、疑問に思ったことをそのまま口に出した。

僕が佐倉さんに聞きたいことは、

どうして、実母のことを知っていたのか。
そもそも父を何故知っているのか。
実母とは、どんな関係でどんな人なのか。
今日まで実母だと思っていた人は、一体だれなのか。
実母は、生きているのか。それとも…。

聞きたいことはいっぱいあった。


「佐倉さん…。」

佐倉さんは、困った顔をして。

「聞きたいことはたくさんあると思うけどまた今度…ね。」


「…。」

そう言って別れた。





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